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賢者のセックス

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小説「賢者のセックス 彼女がセックスについてのファンタジー小説を書いていた六ヶ月の間に僕が体験したこと」一覧
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#年上の彼女

賢者のセックス / 第16章 セックスと魔女 / 彼女がセックスについてのファンタジー小説を書いていた六ヶ月の間に僕が体験したこと

第71話 最後のセックス  こうして最後の調査が始まった。  シャワーを浴びた僕たちは、二人で話し合って作った手順書を時折確認しながら、お互いの身体を注意深く愛撫していった。そこに書かれていたのは、僕たちが普段しているセックスの流れをベースに、トッピングをちょっと多めに追加したものだった。普段と違うことをしたら、対照実験として成り立たないのだ。この実験での大きな変更箇所は一つだけ。僕のものとソラちゃんの間にコンドームが存在するか否か。  僕たちはベッドルームで裸になって

賢者のセックス / 第15章 指輪とコンドーム / 彼女がセックスについてのファンタジー小説を書いていた六ヶ月の間に僕が体験したこと

第67話 惜別  大磯への一泊旅行から戻ったソラちゃんは、それまでとは打って変わって快調に小説を書き進めているようだった。毎晩メッセージで「今日は三〇〇〇字書いた」「今日は二五〇〇字」「二章まで終わったよ」「もうちょっとで三章終わる」といった具合に、その日の進捗を教えてくれるようにもなった。伝奇ものやセカイ系というアイデアは捨てたらしいけれど、どんなものを書いているのかは「秘密」なのだという。 「どこかで見たようなものを追うのは止めたんだよ。いつ何があるかわからないもんね

賢者のセックス / 序章 / 彼女がセックスについてのファンタジー小説を書いていた六ヶ月の間に僕が体験したこと

あらすじ 「僕」はアニメやマンガが好きな青年。去年の五月から中学校の先輩のソラと同棲をしているが、恋人同士というわけではなく、セックスフレンド兼愚痴聞き役というような立場だ。  ある日、僕は性交の直後のいわゆる「賢者タイム」に、性交中にどこかの風景が見えるという話をする。それを聞いたソラは、小説の新人賞に自分が応募する小説の素材として、それを使わせて欲しいと言い出す。  最初は冗談だと思っていた僕だったが、ソラが熱弁をふるった結果、小説執筆に協力することになる。こうして始ま

賢者のセックス / 第1章 賢者タイムとファンタジー / 彼女がセックスについてのファンタジー小説を書いていた六ヶ月の間に僕が体験したこと

賢者タイムの失言  賢者タイムという言葉がある。  僕も最近ツイッターで見て知ったのだけれど、面白いので自分でも使うようになった。賢者なんていうとドラゴンクエストや異世界もののライトノベルのキャラクターを思い出すかもしれないけれど、賢者タイムとそれらの関連性は乏しい。  気恥ずかしいので一度しか書かないが、賢者タイムとは要するに射精した直後の男が性欲を失っている時間帯のことだ。性欲だけじゃなくて、セックスの相手への興味も一時的に失われてしまう。女性にも似たような現象があ