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夏の写真※アブラゼミ注意


職場の壁にいたアブラゼミ

勤め先の駐車場に瀕死のアブラゼミが転がる季節がやってきた。運送便の大型トラックが出入りするので、下手すりゃ轢かれて灼熱のアスファルトと同化してしまう。あんまりである。生き物は皆土に還るという。セミは土の中から出てきたのだからなおさら土に還るべきだ。だからわたしはアブラゼミを拾う。何をする人間!とでも言うようにジジジと鳴いてちょっと暴れたりするけどもう力がないアブラゼミを、木陰になっている土の上にそっと置くのだった。

炎天下の駐車場で唐突にしゃがみ込んだかと思ったら、立ち上がって木陰まで移動してまたしゃがみ込む。一体何をやっているのか。はたから見たら怪しすぎる。しかもセミをさわれるとかいつも引かれる。Gを手づかみにするというのであれば、さすがにわたしも引く。引くなんてもんじゃない二度と関わりたくないレベルだ。絶縁もやむなしですよ、ええ。わたしが手づかみにしているのはGじゃなくてセミなんで!そんなに引かなくてもいいと思いますけどねえ。

まあ、ひとに引かれたくらいでセミ拾いをやめるつもりは一切ない。セミを拾う拾わないにかかわらず、何かにつけてわたしという人間はどのみち引かれるのでね!

#夏の写真

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