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時々思い出す丸亀製麺のおじちゃん

時々ふと思い出す人がいる。それは丸亀製麺で働くおじちゃんだ。

おじちゃんと出会った当時、私は長期営業インターンをしていたため、大学終わりのほぼ毎日18時~21時まで営業を行い、それから夜ご飯を食べるという生活をしていた。

食べ盛りかつお金の無い大学生が何も食べずに21時半まで営業しているわけだから、急いで食べにいく場所はサイゼリヤか丸亀製麺だ。最終手段はコンビニおにぎりだが、買って食べてる時にむなしくなるから、できる限り一緒に営業している友人と安いお店に入っては、その日の営業の振り返りをしたものだ。

ある日、営業を一緒に行っていた友人と22時閉店ギリギリの丸亀製麺に行った。

ビジネスマンが行き交う場所のど真ん中にある店舗なので、閉店ギリギリの時間でも店内はサラリーマンで溢れていた。

そんな中、閉店ギリギリでも明るく「いらっしゃいませ!」と働いていたのが、時々思い出すおじちゃんだ。

私は営業が長引いたこともあり疲労困憊していたせいか、おじちゃんの元気と明るさに単純かもしれないが救われた。

元気をくれたお礼に私も元気をあげようと思って、

「夜遅くまでご苦労さまです!営業終わりのうどん嬉しいです!!」

なんて、初対面のおじちゃんに馴れ馴れしく言ってしまったんだけども、

おじちゃんはそんな私を笑顔で受け入れてくれて、

その後普通にうどんを注文して終わりのはずが、うどんの注文から受け取りまでの10分もかからないであろう時間ずっと会話をしてくれた。

私の営業の話を笑いながら聞いてくれ、

最後には「君、ここで働いてくれてもええで」なんて言葉をくれた。

そんな聞き上手なおじちゃんに会いにいくのが営業終わりのルーティンになっていった。

外出自粛でうどんを食べにいくことが出来ないということは、おじちゃんに会うこともできないということだ。

おじちゃんの元気な姿を見られるように、早くコロナが収束してほしい。


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