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スペイン風邪時代のエンタメはどうだったのか

こんにちは、東京ネームタンクのごとうです。
新型コロナウィルスに対して、ついに日本も大きな動きがありそうです。今日にも緊急事態宣言が発令されそうですね。

僕は以前からスペイン風邪の流行がどう収まったのかに興味があっていろいろ調べていて、でも当時はそんなに情報が出てこなかったんですね。3ヶ月くらい前の話です。結局どう終焉したのか分かりませんでした。

しかし今情報が増えてきて、スペイン風邪の情報も見つけやすくなりました。1919年、ちょうど100年前の当時もみんなで家にこもって流行が収まるのを待ったようですね。

今では当たり前のように語られますが、ほんの少し前に調べた時には「都市封鎖、出歩かないことで感染を防ぐ」というウィルスの流行を抑える手段がある情報に、まったく辿り着きませんでした。

そんな手段があることも知らなかったし、またもし知ったとしても都市封鎖なんて社会が許容するのか?と疑問が消えなかったと思います。しかし今や現実にそれが起きようとしている。都市封鎖とはやや違いますが、数時間後に「緊急事態宣言」とともに、外出しない要請がされるはずです。

人類はただ無防備なわけじゃない

誤解を恐れずに言うと、僕はこの「都市封鎖」という手段、このことに感心していて…それは「疫病の流行に人は手立てや対策を持っているんだな」ということです。ちょっと前にはまったく見つけられなかった手段が、一部の人々にはちゃんと伝えられていて、早急に実行することができる。

ヨーロッパで大国たちが次々に都市を封鎖する。ニューヨークが、ロンドンが、人々に外出を許さない都市封鎖の措置をとる状況。ほんとにそんなことができるのかって、一ヶ月前ならみんな思っていたはずです。しかし、それはできる。

あとまだ未確認な情報ですがBCGの予防接種が新型コロナにも効果があるんじゃないかと言われていますね。BCGも肺結核に対する予防です。人間が肺結核という脅威に対し、それを乗り越えるためにみんな摂取するようになった。

過去の人たちの叡智と尽力が、その血に宿り、今の我々を守っていると思うと、これってなんかもう…『鬼滅の刃』ですよね。

1919年「スペイン風邪」流行時のエンターテイメント

スペイン風邪の流行時、当時の世界の人々は家にこもってひたすら恐怖に震えていたのでしょうか。僕はそこにエンターテイメントがどんな役割を果たしたのかが知りたくて、改めてまた調べてました。

100年前にはもう映画館もあり、サイレント映画を上映していたくらいの時代っぽいですね。しかし映画館、劇場のようなものは今と同じく閉鎖を余儀なくされていたようです。

ではみんな家で何をしていたのか。1900年代は大衆娯楽が広まった時代でもあるようです。その時の人々には「小説」(文学に対してライトリーディングと呼ばれていたそう)そして「ラジオ」「レコード」がありました。

「ラジオ」はラジオ放送よりもラジオ無線のほう。愛好家が周波数を合わせて音声を送受信していたようです。「レコード」も蓄音機に変わって普及しておりクラシックよりも当時の新しいジャンルであった「ジャズ」が好まれたとのことです。

これも…現代に共通点を感じてしまいます。まるで今、家にいてYouTubeの面白いチャンネルを探している状況、またTikTokという新しいジャンルに触れている人も多いかもしれません。ちょっと似ていますよね。

小説では何が流行っていたのか

どんな小説が読まれていたのか、ここが僕は一番気になっていたことでした。マンガという読み物の形態では一番近いものなので。しかし100年前ってどんな風に物語が読まれていたのか、全然想像つかないですよね。

…と思って調べてみるとこの時代に流行っていたのは

アルセーヌ・ルパン
シャーロック・ホームズ
怪傑ゾロ

めっちゃ有名人出てきた!!

知らなかった…初代ルパンも「カリオストロ4つの謎」に挑んでいたのか。宮崎映画の『ルパン三世 カリオストロの城』はここから名前を取ったらしいです。

ルパン、ホームズ、ゾロというキャラクターの大先輩たち。
僕はこの名前を聞いて少し安心しました。なぜって彼らが活躍していたならば、当時もきっと力強く人々を楽しませたに違いない…!

この時代もきっとマンガは強くみんなを応援できる

今は家にこもって脅威が過ぎるのを待つしかありません。
多くの人は家にこもることに強く不安を持つんじゃないかなと思います。しかしそういう意味で、我々漫画描きは非常に強いですよね。

なぜなら我々は引きこもる楽しさを知っている…!

もともと家にこもってマンガを読んだり描いたりしていたわけですから、この外に出ないという生活に「さしたる問題はない」のが漫画描きではないでしょうか。

今こそ我々がいつもどうり漫画を読んだり描いたり楽しく日々を過ごすこと。これが100年前と同じように、力強く社会に明かりを灯していくことになるんじゃないかなと思います。

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