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漫画家になるには|ハマってない?「コマ割りのループ」  #008

こんにちは、東京ネームタンクのごとうです。今回は少し前の記事の続きです。

▼コマの役割を知り、初稿⇒2稿目を乗り越える
https://note.com/nametank/n/ncefaa2702647

4Pごとにブラッシュアップして進める「受賞できる講座」でのビフォーアフターを解説します。ほんのわずかな変更でコマ割りはぐっと良くなります。

いったいどこに着目して修正していくとよいのか、今日も自分で気づける力を身に付けていきましょう!

前回の記事で、良い修正ができると自分自身にたしかな手応えがあるという話をしましたが、元作品の作者の彩瀬ありすさんもコメントくれています。

まずはビフォーをご覧ください。

「映画館にいる間だけ恋人になれる」という約束をした先生と生徒のストーリーです。

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ここまでです。そして前回は4P目を、先生の感情に着目して修正しました。今回は5P目です。

この最後のページ、みなさんはどこにブラッシュアップのポイントがあると思いますか?

ヒントは前回同様、それぞれのコマの役割です。コマには役割があります。大きく分けて2種類。「できごと」と「感情」ですね。

なんとなくぼやっとよくできる気がするけど、どこに問題があるか分からない…という状況でネーム修正に取り掛かってしまうと、混乱しかありません。きっちりここに現れている問題点を見つけましょう。

なるべく似た感情の流れを作らない

読者は感情を楽しんでいきます。その上でいま効果的になっていない場所は2コマ目と5コマ目です。ここで表現されているのがほぼ一緒の感情になってしまっています。

彩瀬ありす P5

1コマ:クリスマスの街並み(できごと)

2コマ:まだかな…という感情

4コマ:時計を見つめる(できごと)

5コマ:まだかな…という感情

という構成になっています。まだかな…という感情は2コマ目で十分楽しんだので、もう一度5コマ目で見せる必要が薄いこと、また5コマ目は表情からどんな感情を表現したいのかもう少し伝わって来てほしいです。

また彼女の待っている立ち姿から、この子はひたすら待ち続けるタイプの子なんじゃないかな…というなんとなくの予感があり、(本屋で待ってるとか言って外で待ってるしね…!)そういう子は時計を見るだろうか、というのも作者の彩瀬さんと相談しました。

そして修正後がこちらです。

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繰り返しを避け、彼女の待っている、期待と切なさの混じった何とも言えない良い感情がしっかり伝わってくるようになりましたね。

最後のコマも「できごと」と「感情」が切り分けられたおかげで読みやすさも増していると思います。4コマ目までで感情を表現し、5コマ目は「木瀬さん!」と声をかけられた「できごと」中心のコマになってます。

ほんのちょっと気をつけるだけで見え方がだいぶ違うことに気づいてもらえたでしょうか。

街並みと横からのショットがやや続いているので原稿にするときに少しアングルの工夫が入るとさらに良いかもしれません。ただコマを内容から考えた「役割」的にはこれで十分OKだと思います。

「できごと」→「感情」のループに注意

今回の「似た感情のループ」はとてもよくある症状の一つです。みなさんも自分のネームを読み返し、チェックしてみてくださいね。

またチェックポイントに気づく力をしっかり身につける「まんが奨励会」も3月から始まります。(※3/26追記: 始まりました!)今回の4Pずつのブラッシュアップ講座も「まんが奨励会」の基本講座に入る予定です。

まんが奨励会は「ネームできる講座」修了者の方が入れるサークルですので、まずは東京ネームタンク「ネームできる講座」にお待ちしておりますね!

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