見出し画像

20,09,04。プロレスの話⑤

自分がプロレスに熱くハマっていた時期の事を書くにあたって当時最も勢いのあった媒体である「週刊プロレス」について書かない訳には行きません。

プロレスマガジンとしては後発スタートとなった週刊プロレスは2代目編集長として山本隆司氏(ターザン山本)が着任して以降勢いを増していく事になります。

まだインターネットが一般的では無くSNSなど影も形も無かった時代ですから山本氏が標榜した「活字プロレス」がファンに与えた影響は大きなものであの頃プロレスブームを作り出した要因のひとつでもありました。

自分も週刊プロレスが熱く変貌し始めた時期から愛読者となり、毎週の発売日を楽しみにしているファンの一人でした。

ぶっちゃけ御用雑誌でしかなかったプロレスマガジンに時に必要以上に熱く応援し、時に批判精神をもって記事を書く週刊プロレスと言うかターザン山本スタイルは実に新鮮に映りました。団体から降りてくる情報をそのまま書くのでは無く、ある意味ファン目線で書かれる記事は読者に共感を与えるものでしたが同時に弊害を呼ぶ事にもなってしまいます。

熱意を込めて記事を書いているうちは良かったのですが山本氏がプロレス界に最も影響力を発揮していた時期の週刊プロレスからは「我々こそが業界のオピニオンリーダーである」と言う主張があまりにも濃厚で、もはやファンを思うがままに操れる都合の良い先兵扱いしている感すらありました。

プロレス団体が数多く存在したプロレスブームの末期、他団体時代と言われた時期には実質的に週刊プロレス主催による東京ドーム興行「夢の懸け橋」を実現させるなど発行部数と共に時代の寵児となった山本氏でしたが、出る釘は打たれるのが定め。

「ターザンをこれ以上のさばらせるのは危険」とみなしたレスラーと団体による複数団体からの取材拒否という実力行使により山本氏は編集長の座を追われる事になります。

週刊プロレスの愛読者で有った自分としては氏の反骨心と批判精神からプロレス業界の最大のタブーについてのカミングアウト本を書くのではないかと期待したのですが、それも元新日本プロレスレフェリーのミスター高橋氏の「流血の魔術」によって先を越されてしまいます。

勢いを失った元編集長同様週刊プロレスも明らかに一時の勢いを失い、毎週発売を楽しみにしていた自分もその頃から読まなくなっています。

自分がプロレス自体に興味を失うのはもう少し後になるのですが、既にその頃からプロレス業界が勢いを失い始めていたようにも思えます。

とはいえプロレスにワクワクしていた時期の週刊プロレスは本当に面白かったのも事実です。次回からは少し時代を戻して自分がプロレスの事ばかり考えていた時期の話など書いてみようと思います。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ありがとうございます!
1
57才・既婚・都内在住・娘が一人、結婚して独立済み・vapeと音楽、その他色々愛好しております。 大腸がん罹患から5年が経過し一応寛解を迎えています。 より人様の目に触れる文章を書き続けることを目標にnoteを始めてみました。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。