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「80歳で後悔ばかりの人生」を想像してみたら

娘(9)に突然こんなことを聞かれました。 

”Would you rather live until twenty-years old without a single regret, or live until one-hundred with a bunch of regrets?”
(ひとつの後悔もない20歳までの人生と、後悔だらけで80歳まで生きる人生と、どっちがいい?)

娘は英語のサイトで『究極の質問』なるものを見つけたらしいです。

9歳児は、目を輝かせながらニコニコと、本当に怖いことを聞いてくる😱。しかも、すでに20歳をとっくに過ぎている私には、選べる答えは後者のみ?笑

どうしてこの質問が、私にとって怖いかと言うと、私は、昔から自分の妄想から始まる「後悔」が得意すぎて、苦しんできたからです。

小さいときから妄想が好きで、それは楽しい方向にも暗い方向にも、どちらにも果てしなく続いていくのです。
今日は、テーマが後悔なので、暗い話になります。

自分とは違う「あっち側」の人生を妄想する癖について、一番古い記憶が幼稚園生のとき。

私は車の後部座席に座り、運転する母と、助手席の母のママ友の会話を聞いていました。
「あそこの私立幼稚園は、情操教育に力を入れているから、楽器の指導なんかもしっかりしているらしくて…」。

無表情で窓の外を見ていた私の頭の中には、あそこの幼稚園に通う自分の姿。妄想の中の私は、その情操教育とやらによって、シャイな自分の殻を破り、表現豊かに歌い、舞うように踊っていました。

「あっちの幼稚園に行っていたら私も…」

それが、人生最初の後悔だったと思います。笑

その後も、自分のキャラを「陰」だと定義して、反対側の世界に憧れながらも、定義にしたがって真逆を選択。選択の直後から、「もし思い切って違う選択をしていたら」と、あれやこれやの輝かしいストーリーを妄想しては、後悔をくり返していました。

そんな感じで、妄想する「あっちの世界」と現実とのギャップが、後悔という形で表れては、私を苦しめるのです。

「あなたにとって、一番不快な感情は?」と聞かれたら、後悔は、嫉妬と共にトップに並ぶでしょう。この感情が心身をむしばむ破壊力のすごさには、思い当たる人もいるのではないでしょうか(この感情を持った人に近づくのも、非常に危険です)。

だから、大人になってからは「後悔しないように生きる」を目指しているけれど、どんな風に生きても、人生が終わるときには、何らかの悔いが残るのかもしれません。
あるいは、どんな人生であれ、「人生なんてそんなもの」と悔いなくサヨナラできるのかもしれません。結局は、その時の心の持ち方、考え方なのだと思います。

それにしても、「80歳で後悔ばかりの人生」を想像したら、本当に怖すぎて、その際には「『大丈夫だよ』と抱きしめてくれる誰かがいますように」と願うばかりです😎。だって、人生の最後に、自分がもっとも忌み嫌う感情に襲われて、もがき苦しむなんて…。

怖いけれど、じゃあ、80歳の私は、選ばなかった”あっち側の世界”について、どんな妄想をするのだろうと考えてみたら…。今の私が「後悔しないように」と意識していることと、大きくはずれてはいないと感じて、ちょっと安心しました。
自分が「何に後悔しそうか」を意識して生きることができれば、たとえ100%思い通りにはならなくても、「80歳で後悔ばかりの人生」にはならないと信じたい。信じるしかないのでは?

なので、冒頭の質問には、二択からは外れるけれど、「80歳の時点で、まあ結局はよかったと思える人生」という答えを作りたい。
9歳児には、「No‼︎ どっちか一個ぉ」って言われると思いますが。
 

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
せめて明日は「後悔のない一日」をお過ごしください(╹◡╹)

*「どんなことに後悔しているか」「死ぬ時にどんなことを後悔しそうか」は、人それぞれ違うので、いつかアンケートをとってみたい。

*ちなみに9歳児は「 I regret every single day.(私は毎日後悔してるよ)」だそうです。昨日も学校にリコーダーを持っていくのを忘れて後悔したとか。それ、後悔ではなく反省して欲しい。

最後までお読みいただき、ありがとうございます✨💕