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クロアチアの彼が、日本からウクライナに届けたいモノとは。


言葉のプロデューサなまず美紀です。
日々、人との出会いから刺激をもらっています。

今日は、お誘いいただき、銀座の観世能楽堂にて、お能を鑑賞してきました。お能や歌舞伎の場に行くと、和装の方も多く華やかですね。

どこかピシッと背筋が伸びた、普段はあまりお見かけしないような雰囲気の方も多く、こっそりそうした方々を鑑賞するのも、楽しみの一つだったりします。

今回も、なんだか「ただ者ではではない」オーラを醸し出していた方が。
そこで早速、「あなたは、何者?」と、問い詰めてみた…わけではないのですが、お能の鑑賞後、言葉を交わすチャンスが。

泥棒!?っぽい風呂敷がかわいいw


彼は初めて観たお能に、「すばらしい。これだ!と思いました」と興奮気味でした。

何が「これだ!」なのか、気になりますよね。

まずは彼のバックグラウンドから。
彼の愛称は、タマヤン。
母親は日本人で、父親はクロアチア人。鹿児島生まれで、3歳まで日本育ち、4歳でクロアチアへ。
91年のユーゴスラビア紛争の際は、避難民として、日本に入国した経験があります。彼曰く、

「紛争後の現地で、多くの日本人が手を差し伸べた。
たとえばクロアチアでは、宮大工の青年が、崩壊した建物の再建に貢献。ボスニアでも、未だに半数のバスに『Thank you Japan』と書いてあるほど、日本人は復興を助けてくれた。

なのに、日本にそのニュースは伝わっていないから、多くの日本人は、そんなこと知らないよね」
「私は今、ウクライナで起こっていることに、心を痛めている。
英語ができない、お金がないなどは言い訳で、誰でもできることがある。僕は、東ヨーロッパに、日本の力を届けたい。

日本から届けるものとして、肉体を使うボランティア、頭を使うビジネス。もう一つ、何かが足りないと思っていたけれど、今日、能を観てわかった。
日本人の心、つまり魂です。平和の心、和の魂。
それらを東ヨーロッパに届けたい」

タマヤンが能を観て「これだ!」と思った、「これ」とは、「日本人の魂」だったのですね。

タマヤンは、すでに、「東ヨーロッパと日本をつなげる」という志のもと、『円卓のSAMURAI』というイベントのオーガナイザーとして活動中。年内に、ウクライナを視察するためのツアーも企画しているとか。

やっぱり、ただ者ではないという直感は当たっていましたね。

私は、彼のたたずまいの美しさだけでなく、彼が話す日本語、言葉選びの美しさにも感銘を受けました。

思わず、「もっと動画発信を!日本人、みんなタマヤンに惚れると思う!」と言ってしまったほど。

今日はそんな出会いでした。上記の内容は、10分ほどの立ち話で、彼が話してくれたことです。
今度、改めてインタビューしたい✨

最近の1枚:

今年初のかき氷、新宿•時屋にて


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