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9/12(土) 「学会デビュー戦」


遠足の日はいつもより少し早く起きてしまうタイプなので、やはり今日はいつもより早い。すこし緊張していたのかもしれない。時計を見ると6時半で、本番まで約8時間。もう1度練習しようと思って、印刷したパワポに必要なメモを書き足した。書きながら、これはちょっと生意気に聞こえるかなとも思ったが、今さらいい子ぶっていても仕方がないし、守りの姿勢で発表しても意味がないので構わず書いた。

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そして本番、全37人。手品関係者と図書関係者が半々くらいだろうか。

私が実現したかった世界だ。
手品と図書館がつながる世界。
MLA関係者の中に「手品」というキーワードが入った瞬間な気がする。

発表前に、私に図書館学を教えてくれた岡野先生と、この企画を担当している今野さんに心から感謝した。

あと、興味を持って今回参加してくださったみなさんにも、まじで感謝した。


田窪直規先生(私が学んでる図書館学の教科書いた人!)やそのほかMLA関係の偉い人(前日にCiNii使って読める論文は全部読んだ)図書館情報学者の御前で、

教科書に、「図書館とは、情報を何らかの媒体に記録した資料を収集し、整理し、蓄積して、随時その記録された情報を利用に供することで、人々の精神的・知的な情報要求の充足を実現するために存在する社会的な制度である。」とか、「個人の経験値を、社会的な経験知へ。」みたいなことが書いてあってほんとに感動しました~。図書館学って何てステキな学問なんだと思いました~(へへっ)。
でも感動したのと同時に、「おいおい図書館学何を立派なこと言うとんじゃい!」「手品の資料全然残しとらんじゃろが!」「そんなんじゃ私の精神的・知的な情報要求の充足は満たされんぞ!」と思ったわけです~。

と言った。

すっきりした。

この「図書館の世界で〔手品〕というキーワードが薄い」ことに対して、ちょっと腹立たしかったのだ。図書館学やり始めたころからずっと。なので今日直接言えて嬉しかった。

そのあと、

「図書館が手品資料を保存してくれないのなら、とりあえず自分で保存するしかないな~と思って、保存の活動を始めました。(ニコっ)
そこで、手品を保存するのっていったい何なのかな?なぜ手品資料は保存されてこなかったのかな?どうすれば保存してもらえるのかな?と考えました・・・。」

と言えただけで私は満足だった。

それから、保存の目的とか意義、手品資料の特徴、コレクションになり得モノ、収集するモノの定義、データのとり方、今後の課題と展開なんかを話した。楽しかった。


あっ、あとね、手品分類の素案を見てもらったの!これに関しては、知識不足で自分ひとりではもうお手上げ状態だったので、いろんなアドバイスもらえてほんとによかった。まじでうれしかった。植物分類がいいと言われると思っていたけど、どうやらファセット分類がいいらしい。   
うーむ。でも、ファセット分類学者および図書館情報学者たちがそう言っているのだからきっとそうなのだろう。以前本を読んでいたときにファセット分類がチラッと出てきたけどまじでわかんなくて、すっ飛ばしてたんだよなぁ・・・。こんなところで効いてくるとは。痛いなぁ。悔しい。ファセット分類勉強しーようっと、って感じ。

※発表おわりに今野さんが送ってくださったファセット分類の論文(全217頁)を読んでみたけど、最初から雲行きが怪しくて、4頁目くらいからもうわかんなくなって、最後までたどり着く前にあきらめてしまった。あー、改めてさっぱりわからないーーー!全然理解できないーーー!日本語なのにまじで読めないーーー!あーーーーたのしい!となった。最高だな。手品師でもある私は「わからないこと」「理解できないこと」つまり「自分の理解が及ばない不思議なこと」が大好物なので最高にいい気分になってしまった。すこしずつ勉強しよう。
あっ、言い訳のようですが、なぜ前わからなかったときにそうならなかったのかというと、ファセット分類以外のこともすべて真新しくて、他のところに目移りしちゃってました。


そうそう、そのほかびっくりしたのは水谷長志さんがいらっしゃてたこと。あと、岡田先生、エル・ライブラリーの谷合さんも!ひゃーって感じ。うれしい。ご参加いただき誠にありがとうございました!あと下村さんがいたのも驚いたなぁ。

あと、MN7のみなさん。代表中村安夫さんから「参加申し込みしましたよ、当日応援してます。」みたいなメールがきたときは本当に嬉しかった。そのあとメンバーのみなさんもご参加いただいたようでありがとうございました。とても心強かったです。
こんな素敵な会に4月から入会できてほんとによかったと思いました。

あっ!あと、手品研究者の高木重朗さんの国立国会図書館時代を知る和中さんとMN7の代表がつながれてよかった!ヒトの出会いって本当に偶然なんだなって思った。


あ、そうだそうだ。これも忘れずに書き記しておかなくっちゃ。
質疑応答のときに、田窪直規先生に「えー、まずは発表お疲れ様でした。えー、参考文献で私が書いた出版物を取り上げてくれてありがとうございます。発表とても面白かったです。学部生でこれほどの研究をされてるとは驚きました。驚きましたってのも変ですが、近大にはこんな学部生いませんなぁ、えー、皇學館大学の図書館学の先生がさぞご立派なのでしょう。」と言ってもらえたんです!!!
こんな大先生からお褒めの言葉をいただけるなんて思ってもいなかったし、そもそも私のような者が先生と言葉を交わしてもよいのでしょうか?という感じだった。正直、誰からの質問よりもドキドキした。博物館学やり始めたときも、教科書で田窪先生のお名前を見ていたのでこうやってお話ができるということにまじで感動したのだ。
大変恐縮で「あ、あ、はい!岡野先生のもとで学んでおります。あ、あの!私、図書館学を学んだのは田窪先生がお書きになった教科書で、そのような方から直接こうやってお言葉をいただけるなんて本当に光栄です!」「あぁ、そうでしたか。いやいや、これからどうやっていくのか、進学されるのかどうなのかはわかりませんが、ぜひともこの活動を続けて行ってください。」「あ、ありがとうございます!がんばって続けます。」と話した。
とてもいい想い出になった。一生忘れないだろうな。


あーーー、ほんとに楽しかったし嬉しかったなー。余韻に浸ってる暇はないけど、3時間くらい許してほしい。参加してくれた手品師の皆さんもありがとうございました。

なんかまじよかったな。新しい何かが見えた気がする。まだ形にできるかわからんけどいろいろがんばろーっと。どうせ順調にいけばあと60年以上は研究できることだし。気長にきままにやろーっと。


みなさんこれからも温かくお見守りください。


ほんとにありがとうございました。


まい

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