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5日目


タウンズビル — ロックハンプトン  722km




つかれたあ



400kmとか800kmとか、中途半端なところに街が点在しているらしい。いけるならいっちゃおう、と車を走らせた

長かった

運転は精神的に疲れないタイプだから、飽きたりすると集中が切れる。景色も変わらないだろうし、案外すぐ眠くなっちゃうかなあと思いつつ、なんだかんだ大丈夫だろうと思っていた

眠くなった

200kmくらい走ったところで眠気がきた。おやおや、案外はやいのね。きっとBGMがテンションに合わないのだと思い、友人もこだわりがあったわけではないらしいので、自分の選曲にしてみた。これがよかった

まず、頭の中でぐるぐる再生されていたStudio Lamaのマイクリレー。ラッパー集団で、ネットラップの個性派揃い。みんな好きだけど、特にリーダーのぎぎぎのでにろうは、歌がうまくて声がえっちだから大好きだ

次にサカナクション。ぼくがいま一番好きなバンド。友人に小噺を交えながら、最初のアルバムと最新のアルバムをかけていた。ぼくはノリノリで歌う

途中選曲を任せて、友人が寝そうになっていたので、ていうか寝ていたので、(眠くなるのは運転が少なくとも荒くない指標に思えて、隣で寝られるとぼくは割と嬉しく思う)またぼくの選曲に

Ed Sheeranの「X(multiply)」。「Sing」とか「Runaway」が好きでよくかける。カッコいい。フォーキーな感じがぴったりだった

次いで、Bon Iverの「i,i」。「iMi」のMVをたまたま再生してハマった。独特なエフェクトが心地いい

暗くなってきた。南半球だからか、日が落ちてからもほのかに明るい印象。不思議な感覚だ

暗くて怖いからと、無理に明るい曲をかけると変な気分になる気がしたので、あえて寄せることに

sasakure.UKの「ロストピリカ」。女性ボーカルのササクレを聴く時は、「tig-hug」が入っている「摩訶摩謌モノモノシー」をよく聴くけれど、このアルバムはそんなに聴いたことがなかったので、不思議な世界観を期待して再生。ササクレワールドは展開したが、そういえばササクレは明るい曲調が多かった。失念失念

夜も深まり、星も見えてきた。サイケデリックな曲で雰囲気を出してみようと、Tempalayの「21世紀より愛をこめて」。これがぼく的にはビシとハマった。なんならちょっと怖い。いい感じに、楽しく集中できた

いくつかTempalayのアルバムを流し、残り100kmを切ったところで、D.A.N.をシャッフル再生。疲れと動物が飛び出してきそうな不安と光に飛び込んでくる虫が当たる音と静かな音源とで、ぼくはぼく的にはちょうどいいテンションにシフトし、少しお喋りになる。友人も起きて、ぼくの雑な冗談に突っ込んだり突っ込まなかったりした



星はあまり見れなかったけれど、後ろから迫るピカピカしたトラックで脳内湾岸ミッドナイトをしたり、ほとんど信号のない700kmを100km/hで走り続けて痺れが手足に残ったり、走り抜けるたびに夕焼けの見え方が変わったり、駐車場のエレベーターは開き切らなかったり、駐車場の精算機のすぐ側で堂々とパソコンでAVを見ている人がいたり

これは出かける前か

8時間も運転して、疲れたけど、楽しかった



お気持頂戴