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何も知らなかった秋田の若者が、東京にANDONを開くまで

なまはげ印のお米やさん produced by ANDON

こんにちは!4月末に新しくOPENする美味しいあきたこまちと秋田の食材を取り扱うオンラインストア「なまはげ印のお米やさん」です!

このnoteでは、オンラインストアの食材がより楽しめる生産者さんへのインタビュー記事などを随時UPしていく予定です!

記念すべき初回の記事では、オンラインストアをプロデュースしているANDONについて、ANDON下北店の店長たけださんにスタッフ ハヤノがインタビューしました!ANDONってどんな場所? そもそもなんでお店を始めようと思ったの?などなど根堀り葉掘りお聞きしました。

インタビューの前に、紹介動画をどうぞご覧ください!


ここからは、オンラインで行ったインタビューをまとめたものを掲載しています。たけださんのこと、お店のこと、たっぷりお聞きしていますので、どうぞ最後までお楽しみください!



食にも、秋田にも興味なかった若者がおこめ屋を始めるまで

スタッフ ハヤノ(以下ハヤノ)「今日は、よろしくおねがいします!まず、ANDONのことをお聞きする前に、お店を始めるまでの経緯をお聞きしたいと思うんですけど。」


下北店 店長たけださん(以下たけだ)「そうだね。僕は元々、秋田県北秋田市という小さな町出身で、ずっと東京に出て働きたい!と思っていたので、高校卒業から秋田を出て、大学に進学して東京のゲーム会社で働いていたんだけど、24歳で帰省したときに人が全然いなくてびっくりしたんですよ。それこそ、駅前の商店街とかがシャッター街になってたりして、始めて地元がなくなるかもしれないっていう危機感を覚えたんだよね。


ハヤノ「わずか数年でそこまで街の様子が変わっていたら、びっくりしますよね。」


たけだ「そうそう、それをきっかけにして、東京にいながら地元のためになにかできないかなと思って、東京のファーマーズマーケットで秋田の農産物とか特産品を売るお手伝いを始めたんだけど、秋田の食の美味しさとか豊かさに気づいて、農業に興味が出た一方で、この売り方でずっとやってて良いのかな?という疑問があって、それなら自分が得意なITと農業をかけ合わせてなにかできないかなと思い始めたんだよね。


ハヤノ「なるほど、なるほど。」


たけだ「でも、思ったは良いけど農業のこと全然知らないから、月〜金東京で働いいて、土日で秋田の農家さんのところでお手伝いする生活を始めて、3ヶ月で100人くらいお世話になって色々見えてきたんだけど、中でもどれだけこだわって育てたお米も出荷されると、他の田んぼのお米と混ぜられて売られているのを知ったときにすごい衝撃を受けて、それだったら、想いのあるこだわりのお米を直接売る流通をつくりたい!と思って、インターネット通販を始めたのが、2010年の時かな。」

東京で働きながら、立ち上げたインターネット通販「トラ男」

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たけだ「それで個性ある若手農家3人とトラクターに載る男前農家集団『トラ男』っていうお米の通販サイトを立ち上げて、最初は会社で働きながら、片手間でトラ男をやるみたいな感じだったんだけど、2011年春くらいにちょうど大きい契約がとれて法人化しなきゃいけなかったっていうのもあったし、片手間でやっても何も変えれないから本気でやらないとなと思って、会社辞めて独立したって感じかな。」


ハヤノ「わずか1年足らずで独立。。不安とかなかったんですか?」


たけだ「それはめちゃめちゃあったよ!!もちろん、やったことないことだったしね。でも、他の3人は農家として本気でお米を育ててるのに、自分だけ副業的にやっててどうなのよ?っていう気持ちもあったし、ゲームづくりは楽しかったけど、「秋田をなんとかしたい」っていうやりがいと直結してたのが大きかったかな。」


トラ男から、ANDONへ。


たけだ「それで、独立したのが2011年で、ANDONができるのが2017年。その間2014年くらいまでは、主に販路の開拓がメインで、色んな企業さんとコラボしたり、毎月東京で試食イベントしたりしてたんだけど、どうしてもそれだと時期も場所も確定しないから、常にお客さんに食べてもらったり、会える場所が東京に欲しいなっていうのは、同じ時期くらいから思い始めていたかな。」

ハヤノ「ちゃんと、リアルな場所に落とし込みたいというか。」

たけだ「そうそう、それはすごくあって、ずっとSNSで売るっていうのでやっていたから、やっぱり東京に発信拠点的な場所を持ちたいと思っていたんだけど、同時に秋田にも来てもらえるような場所をつくりたいと思って、先にシェアビレッジを開いて、東京で場所を探しているときに、たまたまのご縁で物件と出会って、2017年におむすび屋として始まったのがANDON日本橋店。

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たけだ「日本橋店の方は、「人々が交わる拠点にしてほしい」っていう地域のニーズもあったから、ただの飲食店っていう感じではなくて、4階建ての古いビルを改築して、1階はお米を楽しんでもらえるようにおむすびと秋田の食材・お酒が楽しめるスペース、2階が書棚を置いた本屋的なスペース、3階をイベントスペースみたいにしたのも、街と人、人と人の交流拠点になったらいいなとというのはすごく意識しているかな。

だから、もちろんお米を美味しく食べてもらいたいという気持ちもあるけど、ただ食べるだけじゃなくて、イベントや本でなにかを「知る」「考える」っていう要素があったり、周りのお店の人とか面白くしたい!という人が集う、何かを企てるような場所になったら良いなと思ってるかな。それと、飲食店が少ない日本橋の夜に光を照らすお店で在りたいと思ってANDON(行灯)って名付けたから、日本橋の街が明るくなっていくように関わっていきたいね。」


ハヤノ「日本橋店は人と人が交わる街の拠点になっていけばいいかなと。たけださんが店長を務める下北沢の方はどんなイメージなんですか?」

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たけだ「下北沢店は2020年の4月にOPENしたんだけど、こっちはお粥とお酒をシンプルに楽しむお店という感じかな。

たけだ「日本橋はどっちかというと夜がメインだけど、こっちはテイクアウトがメイン。お米を存分に楽しんでもらえるように、お粥やおむすびはもちろん、お米を使ったスイーツとかも出していて、「人々が交わる拠点」とかっていうよりは、純粋にお米屋として、「お米をどんなふうに楽しんでもらうか?」ということを考えているかな。やっぱり、住宅街だけあってお米を必要としているご家族の方はもちろんだけど、海外から来ている方とか若い人も多いから、お米屋の力をフルに活用して、美味しく、楽しくお米をお届けできるお店にしていきたいな。


ハヤノ「なるほど!日本橋店は3年目、下北沢店はOPEN仕立てですが、どちらもその街・人に愛されるようなお店になっていくといいですね。今日はありがとうございました!」

たけだ「こちらこそ、ありがとうございました!」

ということで以上ここまでとなります。最後までお読みいただきありがとうございました!

お店のこと、少しは分かっていただけましたでしょうか?
引き続き、お店にゆかりのある方の記事や秋田を愛してやまない方々にインタビューした記事を随時UPしていきますので、もし良ければ引き続きチェックよろしくお願い致します!


noteのストアから、美味しいあきたこまちと秋田の食材が楽しめる定期セットや、こだわりのお米などを販売していますので、ご興味ある方はぜひそちらも御覧ください!

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