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亜フォークロア

 信じようと、信じまいと-

 長野県のとあるリサイクルショップのレジの奥には一体の日本人形がある。古そうではあるものの綺麗なそれは見る人が見たら価値を感じそうだが売り物ではないのだろうか。
「昔は普通に売ってたんですけどね、何回も戻ってきちゃうんでもう売るのやめたんです。」
それ以上は教えてくれなかったものの人形の袖が少し焦げているのが関係ありそうだ。

信じようと、信じまいと-

 1970年代、ネス湖のネッシーに対しての世間の熱が高まり、大規模な調査が行われた。
確かにいくつかの計器によって巨大な生物の存在が観測されたのだが、後の解析によって恐らく魚の群れの見間違いであろうとされた。
しかし潜水艇が目撃した湖底を歩く老婆の記録と写真の真偽は、未だに公表されていない。
 
信じようと、信じまいと-

 一昔前はテレビで超能力者が取りざたされていたが最近はほとんど見かけないのはなぜだろうか。
実は十数年前現れた本物の能力者のせいだと言われている。彼が現れるまでは当局も超能力など信じていなかったが彼があまりにも疑うよりの無い能力者だったためテレビやインターネット上での能力差の活動を真贋問わず帰省したのだ。

信じようと、信じまいと-

 三種の神器である草薙剣が熱海神宮に祀られているのは有名だが、実は過去に数回窃盗にあっている。不思議なことに草薙剣を盗んだ泥棒は境内から出る前に手か目にひどい怪我を負い、剣を置いて行かざるを得なくなるという。
大抵の場合は恐怖からか逃げ出してしまうのだが、ただ一人だけ剣の側で倒れているのを見つかった泥棒がいた。彼は全身から激しく出血しており当局からの尋問の対し「剣を抜いてしまった」と述べてから死んでしまった。

信じようと、信じまいと-

 ドイツのとある村のはずれにある森では度々皮の剥がされた死体が見つかる。しかしその村では一度も行方不明者が出ていないため無縁仏として処理されているという。
地元の伝承では人の皮をかぶり人々の生活に紛れこむ怪物の伝承があるが村の警察官は一笑に付している。

信じようと、信じまいと-

 ウクライナのある村には骨でできた鐘が下がった教会がある。
その鐘は一見無垢の石材でできているように見えるがあまりにも不思議な音色の為、地元の学者が調べたところ人間の骨の組成と一致したという。
彼の調査では鐘には20人以上のDNAが含まれており、そのほとんどが
エジプト人のものだという。

信じようと、信じまいと-

あなたがもし今電源を落とそうとしているなら
あと一時間他のサイトやYouTubeを見ておいた方がいい。

丁度今あなたの後ろにいるので電源の切れた液晶に反射して映ってしまうからだ。

信じまいと―

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