月末ダウ戦略考察

なっくんです。

月末ダウにおける投資戦略についてまとめました。
時間短縮のためかなり雑にまとめてますがご容赦ください。

なお、本件に関する一切の責任を負いかねますので情報の扱い等については自己責任のもとご判断ください。
※集計ミスなど含む可能性も十分に考えられますのでその旨ご理解ください。

結論から申しますと、「月初から月末直前までの値動き(実体)が”-1000~0ドル幅”におさまった場合、月末2~4日前にロングする戦略が有効」と思われます。

●データ
対象期間:過去10年分(2010年4月〜2020年3月)の日足データ
通貨ペア:US30USD
※なお、2018年12月、2020年2,3月のデータは異常値として除外する。

●調査方法
下記2指標の相関性から投資指標としての有効性を評価する。
 横軸:月初始値 〜 {月末-(n+1日)}終値
 縦軸:(月末-n日)始値 〜 月末終値

※簡単にいうと月初から月末直前まで大きく上がったら(または下がったら)月末付近で手仕舞いがあってそれと反転する動き見られるよね?を検証している。

上記指標を散布図に描いて近似線を引き、
その決定係数R^2の正の平方根「情報係数IC」を用いて有意性を評価する。

なお下記参考資料によると情報係数の絶対値が0.05以上あれば「優秀」、0.1以上あれば「非常に優秀」な投資指標と言われるそうです。

●参考資料
http://we.love-profit.com/entry/2018/04/01/152750

●結果

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スクリーンショット 2020-07-14 23.45.50

見方を解説する。例えばn=4(4日前)のグラフは、
 横軸:(月初始値)~(月末5日前終値)の実体に対して、
 縦軸:(月末4日前始値)〜(月末終値)の実体がどのように推移しているかを表している。

●考察
考察1:
グラフは全体的に「負の相関」を示しているので横軸の値が大きくなる(月初から月末直前までの陽線が大きくなる)につれて、縦軸の値は小さくなる(月末直前~月末までの陰線が大きくなる)ことがわかる。
考察2:
情報係数ICはn=1~4までは全て0.1を超えており、有効性が伺える。(特にn=2~4はかなり高い)
考察3:
n=4については区間平均も確認しているが、ざっくり横軸の値が「-1000~500」の時は綺麗な負の相関を示しているように見えるのでこの区間においては有効と思われる。
考察4:
ただし、区間平均の横軸が500以上の時、縦軸も正の値をとっていることからどちらかというと全体的に上昇方向への力が強いように見える
(これはダウの商品特性に由来すると考える。)

●まとめ
上記踏まえ、個人的な考えをまとめると
「月初から月末直前までの値動き(実体)が”-1000~0ドル幅”におさまった場合、月末2~4日前にロングする戦略が有効」と思われます。
※0~500ドル幅におさまった場合もショートが有効と思われるが、考察4よりショート方向よりもロング方向に攻める方が有効と考え除外した。(別にショートしてもいいけど)

★ただし!!!金融工学において投資指標を考察するためには、上記以外の観点でも評価することが推奨されており、また今回データ数もそこまで多くないことから本結果がどこまで信頼できるかはかなり疑問が残る(もっと細かい調査をする必要がある)ので、その旨ご認識ください。
※情報係数ICもかなり上振れしすぎな気はする、、、逆に怪しい、、、

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