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マヌカハニーなら歯みがきしなくて大丈夫説!?

結論から言いますよ!

歯みがきしましょう

はい!解散w

ウソ!解散しないで!!

今回は「ニセ科学」「フェイクニュース」
について少し触れておこうと思います。

その後で、マヌカハニーについての解説をしますね。

「効果がある」と主張する側が、効果を証明すべし!!

まず、コレが大事な原則です。

日本の法律にも、「景品表示法」という法律があります。

どんな法律か簡単に説明すると、

"商品・サービスの内容を偽ったり、過大に表示する事などを制限して、
消費者(弱い立場)の良い商品やサービスを、
自主的かつ合理的に選べる環境を守るための法律”

です。要するに、この法律の中で、

効果がないものを、効果があるって言っちゃダメ

って言ってるんですね。その効果を証明するのは、商品やサービスを売る側であって、私達・消費者ではないんですね。

「景品表示法」の話をしなくても、考えてみたら、当たり前ですよね。

例えば、「がんが治る魔法の壷(100万円税別)」なんて物があるとします。

当然私達は、「それ、本当ですか?エビデンスあるんですか?」って聞くわけです。

でもね。「ニセ科学」の人たちはよくこういう返しをしてくるんですよ。

「え?ありますよ!企業秘密で公開出来ないんですけどね。あなたは、この壺の効果がないと仰られるんですね!?それなら、”この壺の効果がないっていうエビデンス”出してくださいよ!それがないなら営業妨害じゃないですか?」

みたいにね。

いやいや・・・

ってなりません?w

「あ、確かに、その壺が効かないってエビデンスも出せないなら、効果あるのかもな」

って思ったとしたら、危険ですよ!!w

その壺に効果がないことを証明しようと思えば、出来ますよ。でも、その証明のための実験が大変なんですよ。お金も時間もかかります。

なんで、そんな事をコッチがやらないといけないんだってことですよ。

余談になりますけど、お金と時間を費やして”効果なし”ってこちらが結論を出した時には、「あ、もう壺はやめました。コッチの布団こそ本物!」ってなる可能性が大きいと思います。

嘘を付くのは、一瞬でつけるんですよ。でもそれが嘘かどうかを実験したりして証明するのは物凄く大変なんですよ。

なので、

【原則】効果を謳うヤツがエビデンスを出すべき!
まずはエビデンスを出せ!話はそれからだ!

そういうことです。

なので、わざわざコチラが、エビデンスを調べて上げる必要は本来ないのですが、それ言ったら、記事にならないんでね。

寝る前に、マヌカハニー食べた後は歯を磨かなくていい説の構造

曰く、マヌカハニーには抗菌性がある・・・①

曰く、虫歯(カリエス)の原因菌に”有効”である・・・②

曰く、寝る前にマヌカハニーを食べて、歯みがきしなくても虫歯にならない・・・③

さて、こういう構造です。なんか説得力がありそうですね。

それぞれのエビデンスを見ていきましょう。

抗菌性のエビデンス

①マヌカハニーに抗菌性があること、②カリエスの原因菌にも有効であること。このあたりは一定のエビデンスがあります。

口腔内の細菌以外だとこのあたりの論文だったり、

口腔内の細菌だとこの論文この論文があります

上の3つの論文はいずれも、体の中での実験ではなく、試験管内の実験になります。

ふむふむ、細菌に対する抗菌作用は確かにありそうやな~

じゃあ、口の中での実験はないのか?

あります!

クロルヘキシジンのうがい薬とマヌカハニーはキシリトールガムと比べて、プラーク(歯垢)を減らす効果があったよ。論文

クロルヘキシジンうがいについては、過去の記事コチラに登場します。

マヌカハニーではないけれど、蜂蜜とスクロース(砂糖)とソルビトール(細菌が活用できない糖)で比べたら、プラークの酸性度がスクロースに比べてマシだったよ。論文

プラーク(歯垢)が酸性にどんどんなると、カリエスが進行するんでしたね!この解説はコチラの記事(無料範囲で読めます)

下の論文の結果の一分を見てみましょう

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Sucrose(スクロース):オレンジラインをみて下さい。
5分後にpH(1に近づくほど酸性)が5.25くらいまで下がってますね。

それに比べて
Honey(蜂蜜):赤ラインをみて下さい。
5分後にpHは下がってますけど、スクロースほどは下がってません。

ふむふむ。口の中でも効果はありそうだな(エビデンスレベル3

ではいよいよ、③について

「寝る前にマヌカハニーを食べて、歯みがきしなくてもカリエスにならない」という直接的なエビデンスはない!!

正確には見つけれなかった。現時点(2020年7月2日)では。

コレがエビデンスだぁーーーーー!ってエビデンスをお持ちの方は是非コメント欄に。

そんな研究は、今の所見つけれなかったんです。

マヌカハニーに抗菌作用がある→マヌカハニーではカリエスにならない。

は流石に論理飛躍がありますよね。

その理屈でカリエスにならないのであれば、さきほど紹介した実験にもあるとおり、ただの蜂蜜にも抗菌作用があるので、蜂蜜でもカリエスにならないということになるのですが、実際はどうでしょうか?

こんな論文があるので紹介します。

コーラ、蜂蜜、牛乳、母乳、スクロースで比較すると、カリエスになりやすいのは、コーラ・蜂蜜>スクロース>>母乳>牛乳

ラットの実験ですが、流石に今の御時世でヒトに対して、この実験は倫理的にできないと思います。

なるほど、抗菌作用があってもカリエスにはなる可能性がある。

まとめ

『マヌカハニーには抗菌作用が確かにありそうだけど、それでカリエスにならないと結論を出すにはエビデンスが足りなさすぎる
寝る前には、歯を磨きましょう』

という結論で今のところ、良いんじゃないでしょうか?

ただ、マヌカハニーの可能性としては、色々と研究が行われているようなので、今後の研究結果次第では、このあたりの話は大きく動くかもしれませんね。楽しみです。

とまぁ患者さんに、聞かれたことを、今回は記事にしてみました。

ではまた!


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