井ノ中 蛙

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井ノ中 蛙

思ったこと書きます。誰かを救えたらhttps://twitter.com/@inonaka_kawazz

マガジン

  • 二輪の花が咲く場所で

    雪の降った日、柊木 蓮は謎に満ちた花屋の前で一人の少女、高嶺 花子と出逢う。 再開を約束してから数年が経ち、花屋に現れたのは花子に似た別の少女だった。 何度でも高嶺の花に手を伸ばす。 儚く切ない、それでも追い続ける二輪の恋の物語。

最近の記事

恋い焦がれるもの

胸の奥にしまいこんだ霧がかった想いは 吐き気がするほど哀しみに帯びていて 何で自分だけなんだと不幸を嘆いてみては 今日も自問自答を繰り返す 過去の屍、忘れられずにふと蘇る それが枷となって今では上手く歩けずにいる 大丈夫と何度も、不安取り除くため 今日も自己暗示を繰り返す 涙を流しても誰も知ったことではない 過ぎ去ってしまったのだから仕方がない ひたすらに探すだけだ 笑顔を取り戻す方法を 誰だって幸せな明日に恋い焦がれている

    • 【小説】 第六花 「ネリネ」

      家に着くと角を生やした母が顔を真っ赤にして待っていた。先生が僕が学校から飛び出したと家に電話したのだ。母は厳しい人なので、僕は正座しながら説教が終わるのを待つしかなかった。 しかし今は花子の事で頭がいっぱいでそれどころじゃない。話は一切耳に入ってこず、気が付けば説教は終わっていた。 最後に母は僕に一通の封筒を渡した。表には蓮へと書いてある。僕宛に手紙なんて珍しいので誰だろうと見てみるとそこには「高嶺花子より」と書いてあった。 その瞬間、僕はどたばたと階段を登り急いで自分の部屋

      • 友達がしにたいと言った

        悩みを聞くことが多い私ですが、 友達が突然しにたいと打ち明けてくれました。 その子はいつも明るくて元気な子なのですが、こういう子に限って悩みを抱えたりするものです。 まずは話を聞く事にしました。 内容は伏せますが、簡単に言うと将来への不安だとか生きているのが楽しくないといったものです。 こういう時、私の経験上あまり解決のアドバイスはあまり意味がないです。 聞いてほしいだけの方が大半で、我慢の限界がきて話してしまったか、信頼できる相手に本当の自分を知ってほしいかだと思います。

        • 漫画を200冊ぶち撒けたらJKがきた話

          おいすー! 井ノ中蛙です。 この間ね、コロナの影響でバイトも入る日数少なくなって、お金ないから何か売ろうと思ったんですよ。 そこで昔からの趣味だった漫画を全部売ってやろうと思ったんです。 ただ本を売れる本屋さんが近くになくて、けど何往復もするのは面倒くさい。 そこで僕は大きな紙袋を2つ重ねて、そこに200冊入れて、自転車のカゴに乗せて一気に持っていく作戦にでたんですね。 びっくりするぐらい重くてぐらぐら揺れながら何とか店前まで来ました。 自転車をとめて漫画を持ち歩き出したその

        恋い焦がれるもの

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        • 二輪の花が咲く場所で
          6本

        記事

          【小説】 第五花 「ワスレナグサ」

          「何で……」 花子は信じられないものを目の当たりにしているような複雑な表情をしている。授業中に飛び出してくるとは流石に思わなくて驚いてるのだろう。 膝をついて呼吸を整える。爆発しそうなほど脈打つ心臓を治るまで待つ。 「花子ならここにいるかなと思って」 「何で来たのよ!」 それは君が一番分かっているはずだ。 「こうなることは分かってたの! 離れ離れになるのは分かってたのに蓮といるのが楽しくて、嬉しくって。そして失うのが怖かった……」 震えた声、やっと自分の気持ちを言ってくれた。

          【小説】 第五花 「ワスレナグサ」

          黒歴史語るぞ

          おはよう、こんにちは、こんばんわ。 今日も元気な井ノ中 蛙です。 今回はね、時より思い出しては悶え苦しませてきた昔の黒歴史を今こそ語っちゃおうと思います! 羞恥心は何処かに捨ててきました。 あれは中学生の頃です。 うちの同学年の子はアニメ好きが多くて、当時は深夜アニメが流行っていたんです。友達との話題はそれで持ちきりで、だけど私はそういうのに疎くてアニメ自体にも興味もなかったんですね。 会話の輪から外れたくない。新しい友達も欲しい。郷に入れば郷に従えということで、私は初めて

          黒歴史語るぞ

          天元突破グレンラガンという激熱アニメを語る

          漢はみんな熱いアニメが好きです。 何が一番熱いのか、色んなアニメや漫画を見てきた私が考えた結果、結論に至りました。 今回紹介したいのは「天元突破グレンラガン」です。 グレンラガンは2007年から放送を開始、あのエヴァンゲリオンを制作したガイナックスが手掛けたロボットアニメである。 人類は地上に出る事を恐れ、地下で生活していた。穴を掘る事が得意な少年シモン。そんなシモンがアニキと慕っている漢カミナ。カミナはいつか地上に出る事を夢見ていた。 ある日、そんな二人の元に"ガンメン

          天元突破グレンラガンという激熱アニメを語る

          【小説】 第四花 「トリトマ」

          裏門から出て花屋へと向かう。裏門から出る理由はあの花屋を僕と花子の二人だけの場所にする為、誰にも見つかってはいけないからだ。 着くまでの道のりで昨日見たドラマが面白かっただとか、数学の授業がつまらなかったとか、いつもは弾む会話のネタも緊張が頭を支配して浮かんでこなかった。変な空気が漂う。 花屋に着くと花子はの表情が暗くなった。深刻な事でもあったのか何かに怯えているように感じた。 「……もし」 絞り出されたのは弱々しく悲痛な声。今にも泣き出しそうな瞳。いつもの元気な花子とは様子

          【小説】 第四花 「トリトマ」

          小説書き始めました。

          「二輪の花が咲く場所で」って長編小説を書き始めました。 この物語はいわば現実恋愛です。 5年前、映画や小説(特に新海誠と細田守)が好きで物語を妄想する趣味を持っていました。 これを披露したいと思い、筆を持ち始めたのがきっかけです。 とは言っても全くのど素人。右も左も分からない状況で、まず僕はテーマを決めることにしました。 「恋愛もの書きたいなー」 「恋愛と言えば告白……」 「告白と言えばプロポーズ……」 「花言葉!」 思いついた時、僕は自分が天才なんだと思いました。これが

          小説書き始めました。

          ラブライブ!新シリーズ「スーパースター!!」について

          皆さん、ご存知とは思いますが「ラブライブ!」の新シリーズが発表されましたね。 その名も「ラブライブ! スーパースター!!」 昔、μ'sにどハマりして以来の再熱の予感です。 舞台は東京、新設校の新入生である5人がメンバーみたいです。今までは1年生から3年生の9人が主流でしたが、同級生だけとは面白い。 みんな魅力的なキャラクターをしていて流石だと思いました。今まで色んなキャラクターがいるのに斬新感があるんですよね。凄い。 中でも僕が注目したのは澁谷かのんちゃん。多分主人公、てか絶

          ラブライブ!新シリーズ「スーパースター!!」について

          【小説】 第三花 「ベゴニア」

          「昼ご飯一緒にどう?」 美少女転校生に男女問わず学校の生徒達は、人気女優のファンかのように寄り添っていた。しかし、一週間経った今となっては誰も近寄ろうとしなくなった。 興味が薄れたわけではない。原因は高嶺さんの冷たい態度にあるのは一目瞭然だった。まるで人と関わりを持つことを嫌がるような、自ら孤立しようとしているように僕には見えた。 あんなに輝いた笑顔ができる彼女とは全く別人のような冷酷さ。あの態度には必ず何か理由がある。それを探るため今日も弁当を片手に高嶺さんのところへ駆け寄

          【小説】 第三花 「ベゴニア」

          近況報告

          みなさんこんちわ 井ノ中 蛙です。 本名といったら嘘になります。 noteを始めて1ヶ月が経ちましたが、 いやあ、思ったことをただ書くっていうのは楽しいですね。 結構ね、痛いこと書くんですよ。現実ではあんなこと言わないですよ。あんなん言ってたらくそキモいやないですか。 表では明るいキャラで売ってます。いわばこっちは裏の顔、もう一人の僕です。 noteは僕のストレス発散にもってこいってわけです。 そんな僕の痛いエッセイをいいねしてくれる神のような方は、読んでどう思ってくれたの

          近況報告

          【小説】 第二花 「サクラソウ」

          教室の隅で一人、窓から空を眺めながら思いを馳せるのは昨日の事。 彼女は何で最後にあんな笑顔をしたのだろう。考えたって答えは出ないのに、どうしてもあの笑顔が脳裏に焼き付いて離れない。 彼女は今頃どこで何をしているのだろうか。今日も花屋にいるのかな。学校なんて抜け出して今すぐ会いに行きたい。また何気ない会話をしたい。時間を置き去りにするあの場所で。 「……蓮」 彼女が僕を呼ぶ声が聴こえる。もう一度呼んで欲しい、僕の名前を。 「柊木 蓮!」 ドンと背中に鈍い音と共にひりひりとした痛

          【小説】 第二花 「サクラソウ」

          【二輪の花が咲く場所で】 第一花 「キブシ」

          これは手を伸ばしても届かない 儚くも尊い二輪の花の物語 思えば何かの予兆だったのかもしれない。 明け方、いつもならまだ眠っている時間に目を覚ました。 カーテンを開くとそこには一面の銀世界が広がっていて、しんしんと空から雪が降り注ぎ街を白く染めていた。その圧巻の美しさに思わず息を呑む。 早く直に触れたくて慌てて支度を始めた。クローゼットから取り出した紺色のズボンを履き、グレーのダッフルコートを羽織る。そして母が編んでくれた茶色の手袋を施す。 母を起こさないように息を殺し、忍び

          【二輪の花が咲く場所で】 第一花 「キブシ」

          靄が残る

          知らない誰かが辛そうにしている 関係のない人、関わったら面倒な人 他の人達は知らない顔で通り過ぎていく 誰かが助けるだろう 僕もその中の一人だ 声をかける勇気も時間もメリットもない それを見て見ぬ振りをしても自分は何も痛くない 助けなくたって罰が下されることはない みんなやってるから別に大丈夫 お風呂に入った時に思い出す 飯がいつもより不味く感じる ずっと心に靄がかかったまま人生を送る あの時、ああすれば良かった そんなのは嫌だから 靄がかかった想いは一握りの勇気できりは

          人格の構築

          最初から持ってるもの、出逢ったもの それらにより人格が構築されていく どう解釈し、どう昇華させるかは自分次第  生まれる環境は選べない 結局は自分が一番大事 ただ相手を大事にしない人は自分も大事にされない そんな人はろくな人間にならない 巡り巡ってくる結果 どうすれば自分に一番良いものとなるか それは自分のために人に優しく 邪魔をされたくないから邪魔をせず ずっと1人は楽しくないから手を繋ぐ 目に見えるものが全てではない       だけど見える範囲は手を差し伸べろ い

          人格の構築