モテるボクの思考法

　ボクはいじめられっ子である。
　ボクがアホ田小学校コアラ組の学級会で、ひたすら一生懸命に喋りまくり、なぜか数人の男子に嫌われてしまった。
　ボクは嫌われる理由がわかっていたがわからないフリをして、男子三人組に問いかけた。
「俺が何かした？嫌わないでくれよ。仲良くやろうよ。俺のバックに不良の大崎君がいるし、俺に楯突いたら大崎君が暴れるよ。今だったら、俺と仲良くしとけば大丈夫なので。分かる？」
　三人組は不審そうな表情でボクを見つめて、突然、襲いかかってきた。一瞬、何が起こったのか分からなかった。
「何するんだ！」
　あわててボクは逃げた。
　気が動転していた。追手が包丁を持っているのが見えて、殺されるんじゃないか、とボクは怖くなった。
　ボクはクラブ活動でバスケをやってるから、逃げ足には自信がある。
　しかし、捕まって、３時間ほど暴行を受けて、ペンチで局部をねじ切られそうになって、ワクワクした。
　痛みに慣れて、男の局部はぶち切ってもらった方が、女にモテる気がした。
　ボクはその日の夜、けんちん汁を食べて、自室の布団に入って股間をそっと覗くと、人間の顔が見えて、「お前はいじめられっ子ではなく、いたぶりっ子だ」と言われ、うれしかった。