見出し画像

公民連携で新たな市場を創るために〜岡崎正信さんの講演に思う

先週土曜日は、特定非営利活動法人自治経営 のオンラインイベントを受講しました。オガールの岡崎正信 さんの講演を聞きながら、公民連携事業に臨む際のポイントを改めて認識しました。岡崎さんのお話をまとめながら、自分なりに思ったことを書きます。

画像1



まず、市場は人間の欲望、欲求の生み出した現象であるということ。成功する公民連携のためには、市場に向き合うことが必須です。

それでもって、岡崎さんのいう、自分にとって、まちづくりをする動機は何か。ここではまた思考が止まってしまった。

いまの自分に、公民連携まちづくりの動機はあるのか。①仕事だから②税金を無駄遣いしたくない③副業時代をにらみ稼ぐマインドを持ちたいということだろうか。我ながら、普通だなあ・・・と思う。

それはそうと、なぜ公民連携か。地方交付税制度のもと、地方の財源は限られていて、行政だけで自立した地域経営を行うのは簡単でない。だからこそ、国に頼らずとも地域の経営課題を解決していくのに、公民連携が必要になる。

そのさい、必要なのは、民間の稼ぐ力と行政の制度を組み合わせ、これまでにないサービスをつくることで、新しい市場をつくること。

いままでは、例えば公有地活用手法として、公園にカフェつくれば人が来る、なんて私も安易に考えていたが、岡崎さんの論に沿えば、その時点で、いまある市場で勝負していることになる。つまり新しい市場をつくる、という視点に欠けている。これでは、早晩、変化の早いの市場から見放されるだろう。

とすれば、いまの時代は、公民連携をすることはもはや当たり前で、これからは、失敗する公民連携(=行政が主導してしまうもの)をせず、いかに人間の欲求と向き合い、あらなた市場をつくるか。そして、都市経営課題解決につなげるか。パプリックマインドとは、官民とわず、その挑戦に向き合う心をいうのだろう。

たとえば、PPPエージェント型公民連携プロジェクトの代表事例であるオガール紫波では、「保育所」「小児科」「病児保育」がセットで施設のなかに開設されている。これは、子供が熱が出て保育所に呼ばれる→小児科受診→病児保育利用 といったマーケットニーズに即したもの。提供しているのは保育という福祉サービスであるが、マーケットに適した発想である。

さらに、これは、役所組織のみで実現するのはかなり難しい。民間だからこそできるハイブリッド経営なのだ。ちなみに、オガールでは、図書館と芝生広場、バレーボールコート、ホテル、飲食店、パン屋などが存在し、マーケティング戦略による施設開発がなされている。

というわけで、岡崎さんの話をもとに、私見をまとめてみました。他の講師の方の話も面白かったですが、今回はその感想は割愛します。それにしても、最近はZOOM学習ばかりしていて、本などの紙媒体によるインプットをまったくしていない。そっちもそろそろやんなきゃな、と思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?