見出し画像

木下斉さんの狂犬ゼミナールに参加しました!

今週月曜日から、木下斉さんの主催する、オンラインの狂犬ゼミナールに参加しました。月曜日から金曜日まで毎日夜九時から2時間、みっちりの日程で寝不足にもなりましたが、得るものも多かったです。


受けてみて良かった点

まず、全国の地域活性に取り組む面白い方々とつながれたこと。毎日70名程度の参加者とライブにつながりながら学ぶというもの。講師の話もおもしろかったが、講師や木下さんにダイレクトでやりとりできるのも貴重だった。

2点目に、ZOOMのシステムの素晴らしさがわかったこと。ZOOMは、都市経営プロフェッショナルスクールのゼミで初めて使ったが、とても使いやすいし、安定したオンライン会議ツールで、最大100名くらいまでは楽に接続できる。

木下さんのゼミナールでは、グループ分けのシステム(別名 精神と時の部屋)も活用されてました。初めましての方々といきなりグループワークするのも、最初は慣れませんでしたが、3日間目くらいからは、スムーズに使えました。

次に、今回のゼミナールで、ゲストの話から学びになったことを3つ。

・ミクロと同時にマクロを見ておく。【ワンテーブル 島田氏】

コロナ一色のご時世ですが、コロナが過ぎた後、すぐに動けるようにいまから仕込んでおくことが重要。例えば、ワンテーブルの嶋田さんの話では、タクシーが開いているので、テイクアウトではなく、デリバリーに注目。貨客混載も規制緩和が進む中、コロナ後の新たな打ち手を仕込んでいるそうな。ミクロの事象としてコロナはコロナとしてやりつつも、マクロで中長期を見据えた事業を仕込んでおくことが大事。

インバウンドにしても、国内市場をしっかり押さえて置いたうえで、補完的な市場としてターゲットとするくらいでないと、コロナのような異常時に一気に客を失ってしまうリスクがある。

・商店街という立地形態は、モノがなかった時代に最適化された概念。【元丸亀町商店街 熊氏】

いま、ネットがリアルを凌駕しつつある小売り業界においては、立地という概念自体の価値が薄れていく。とくに、物販では、モノを置いておけば売れた高度成長時代に最適化された商店街という立地は厳しくなってくる。商店街向けの補助金も、もともとの発想はバブル崩壊時の商業救済からの流れ。商業への補助という概念自体が、バブル中は存在しなかったそうです。商業が自立していた時代ですよね。

・内発型人材を育てる【鯖江市NPO経営 竹部氏】

鯖江では、竹部氏を中心に、SAPやKDDIと協業してプログラミング人材を素人レベルから育てて、教育に補完させている。プログラミング必修化を見据えて、人材がいない地方で、都市部の外部人材をお金で呼びつづけるのではなく、地域内で市場に対応できる人材を育てることが大事。

またはじめは手伝いだった学生を人材として育てることを意識し、地域内で事業を回せる人材として育てる。また、ビジコンなどやる場合も、提案後地域で動ける人材を選考するようにし、提案では終わらせないようにする。

以上、主な学びについて書きましたが、重要なのは、今後自分がどうするかということ。自分も、目の前にさばかないといけない仕事があれば、ミクロとして処理することは当然だが、常にマクロを見据えておく必要があると思う。

5年後、10年後、20年後、50年後どうなるかという時系列への意識もだし、政治経済社会システムのなかで、政策が動いていくダイナミズムがあるというマクロへの認識も必要。そうでないと、いい取り組みをしても「局地戦」で終わり、都市全体を動かすという大きな目的にはつながっていかない。

木下さんの話で印象に残ったのが、まちづくりは100年の計であり、自分が生きているうちには大きな変化は起こらない(第2次世界大戦や明治維新でも、国と地方の体制や関係性はあまり変わっていない)と思ったほうがよいということ。とりわけ自分が何か変えてやろうと思いがちですが、局地戦で取り組みを積み重ねていくことで、マクロでの地域の小さな変化を起こすことを意識することが何より大事だと思いました。

都市経営プロフェッショナルスクール依頼、木下さんの指導のもとでのゼミナールは面白かったので、次回もあれば受けたいと思います。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?