建築実務基礎勉強会

設計事務所の若手スタッフ向けに一昨年勉強会を開催しました。その際に若手スタッフの建築の基礎的な知識の無さに驚きを感じました。彼らを見ているとどうやら大学で習った座学と実務をうまく結びつけることが難しいようです。このような状況は建築だけではなく他の分野でもそのようなことはよくあることなのではないかと思います。

そんな状況も大企業であれば企業研修などが行われ、新規社員が仕事に馴染めるように知識提供などを行なっていくのだと思います。(大企業に勤めたことがないので予想でしかありません。)一方、俗にいうアトリエ系の設計事務所の場合、事務所自体の人数が少ないためスタッフ教育に対して時間を割くことが難しいということが実態としてあると思います。私の事務所では過去には毎週朝の7時頃から勉強会を行うという無茶なことを行い、実務的な知識を身につけてもらおうと試みたりしていました。これは私もスタッフの苦しい(笑)ということを経験してきました。

設計事務所を志望する若者が減少しています。この状況を私は変えたい!と真面目に思っています。建築はとても夢がある反面、とても厳しい世界でもあります。その厳しさは徒弟制度の名残り的な側面もあるでしょうし、教育時間を割くことが難しいという小さい組織にありがちな側面もあると思います。給与面の課題は事務所ごとに努力しているように感じますので、やはり教育が問題なのだと感じています。

そこで若手スタッフ向け、若しくは設計事務所を目指している学生向けに建築実務基礎勉強会を開催することにしました。この勉強会は私が実務を通して学んできたことを座学的な勉強と照らし合わせながら進めていくことを予定しています。各項目に対しておすすめの本などを紹介して後からの自学にもお役立ち出来るように心がけていきます。設計事務所の実務で困っている方やスタッフ教育に困っている設計事務所の方にぜひご参加いただければと思います。



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