コスト回収思考

こんにちは。中津企画室ライターのとまとです。

今週の中津企画室レポートいきます!
今回のテーマは【コスト回収思考】!
それではどうぞ!

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さて。
先日、「授業で生徒が寝るのをどうすればいいか」と聞かれたので、「授業のクオリティを上げろ、タコ」と言いかけたところ、そこをグッと押し込み、親身になって考えました。
今日は、「クオリティを上げる」以外でできる『工夫』についてお話しします。何かの参考にどうぞ
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▼授業に身が入らない理由
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一般論として、授業で寝ている生徒がいて、それを教師が起こした時、「眠いのはお前の授業が面白くないからだ」なんて言ったりします。

万が一僕がそんなつまらないことを言われたら、その瞬間にすぐさま大あくび3回して、「あまりにお前の話のレベルが低すぎて眠いわ」と言って2秒で黙らせます。

とまあそんな大人げないことを言っても始まらないので、授業になかなか身が入らない理由を探ってみましょう。

子どもたちからヒアリングしていると、どうやら授業というものは「面白くないけど重要なもの」らしいです。

子供たちが授業を熱心に聞くために僕自身が心がけていることは、教科の面白さを伝える努力をしつつ、それだけではなかなか集中力を持続することが難しいので、+αの「興味を引く話」をすることで、中津の授業は「希少性」を持たせるようにします。

ここで投稿する話の「高校生向けバージョン」ですね。

「これでいいじゃん。」と言いたいのですが、これもさすがに全員が毎回話を用意するのが難しいので、もっといいアイデアがないかを考えていました。

ここで押さえておかなくちゃいけないのは、「将来役に立つ」という攻め方はことごとく失敗に終わっていいるということ。

明日の成功よりも今日の眠気が勝ちます。

一旦条件を整理したうえで考えるに、

簡単に言うとこの問題は、「面白くはないけど重要なもの」を意欲的に取り組ませる方法ということですね。

ならば、意欲的になってしまう状況を作り出せば、この問題は解決ですね。

そのキーワードが「コスト」だと思います。
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▼コストをどこに持ってくる?
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これはよく言われることなのですが、0円のセミナーと、同じ内容で1万円のセミナーがあった時、1万円の方がとても効果を実感できるらしいです。

これは、「このセミナーに1万円かけたんだから必ず元を取るぞ!」という気持ちになるからです。

これがコストの力ですね。人間、コストをかけた分、それに見合うリターンが欲しくなるという習性です。

このように、授業の『前』に何らかのコストを置くことで、「せっかくだから授業をしっかり聞こう」とする考えです。

実際に面白いことに、家が遠く、早起きの生徒は案外授業に集中しています。聞いてみると、「せっかく遠くからきているから聞かないともったいない!」とのことでした。

「距離」というコストが効いているのですね。

一番わかりやすいコストが、この授業は「1回あたりいくらかかっているか」を連想させるのもいいかもしれませんね。

授業料が難しいのであれば、今の生徒にはよく、「時給」で換算させています。「1時間寝ていると800円損したことになる」

という論理です。これも結構効きます。

これが、コストを『前』に持ってくるやり方です。

次に、コストを『中』にもってくるやり方です。

先程の僕の「興味を引く話」を真ん中に持ってくる感じです。

つまり、寝てしまうことでコストが成立してしまうように持っていけばいいんですね。

そうすることで、寝たら自分が損をするという事を具体的にイメージできるように持っていくという手法です。

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▼授業を未完成にする
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これは、さらにフワッとした構想段階の話ですが、授業をいっそのこと「未完成」にしてしまう手法です。

例えば、YouTubeで話のフリを入れておいて、オチを授業に持ってくる。

他にも、別にYouTubeでなくても授業で気になる要素を前半と後半にちりばめるというやり方です。

どちらかを寝てしまうと結構悔しくなるようにします。

そんな感じに、これらはすべて本質的な解決にはなっていないので、授業力(プレゼン力)をとことん上げるべきなのですが、一定こんな発想もあるよーって話でした。

なんかいいアイデアあればくださいね。

以上でーす!

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<とまとのつぶやき>

子どもたちが授業を「面白くないけど重要なもの」と考えているというのがまず驚きでした。
ちゃんと、重要ってことはわかってるんだなぁ、と。
私が勤めている学校はなかなか学習に対して前向きになれないというか、とにかく高卒の資格が取れればいい、と考えている生徒が多いように感じています。
そんな生徒にどう教えるか、どう前を向かせるかは本当に試行錯誤です。
真面目な私としては、学生時代、「授業は好きではないけども聞いておかないと成績がさがっちゃう」とか、「受験のために」とか考えて、やらねばならぬものと捉えていましたが、そんな考えは私の目の前にいる生徒は持ち合わせていないようです。そんな言葉がけは通用しません。寝ちゃいます。
じゃあどうすればいいのか。今日の中津さんのお話は一つの手がかりになりそうです!

以上です!

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