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雑感55 わたしの立春

 へんてこりんなタイトルになってしまった。立春は誰にも訪れるものであり、わたしの所有物ではない。
 それでも、「わたしの」と名付けたくなるのが立春だ。わたしにとって、母になった特別な日だから。
 母になる前は、節分の翌日という意味合いが大きかった。たぶん、豆まきや恵方巻の準備があるからだ。人間って、食べ物がからむと、とても大きな意味を持たせてしまうものなんだと思う。
 今では、節分は節分で、立春は立春で、わが家は大騒ぎである。連日のお祭りさわぎは、お正月より気合いが入っているかもしれない。今年の立春も、お気に入りのケーキ屋さんで買ったフルーツケーキを食べた。
 食べ物と深ーくつながっているのが、わたしの立春なのである。

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