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今年(R6年度)の中小企業診断士一次試験の結果と10年間の比較

〜診断士試験の申込者と合格率を10年間のデータで比較〜


8月3、4日に実施された中小企業診断士一次試験の結果と合格率が、9月3日に発表されました。

この記事では、中小企業診断協会が令和6年9月3日に発表した「令和6年度中小企業診断士第1次試験の結果について」( https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/010_c_r06_shiken/R06_1ji_kekka-goukakuhappyou.html )と、それ以前に中小企業診断協会が公表している10年間のデータを元に作成しています。

今年はボツ問が2問発生

試験後から噂されていましたが、運営管理で1問、経営情報システムで1問、全員正解の問題が発生しました。いわゆるボツ問です。私のクラスや、インスタのフォロワーさんでもこのボツ問で救われて敗者復活で一次試験合格になった方も何名もいました。

令和6年 8 月3日(土)に実施した中小企業診断士第 1 次試験の「運営管理(オペレー ション・マネジメント)」の第13問について、問題として不適切であることが分かりまし た。
採点につきましては、受験者の方に不利な取り扱いにならないよう配慮し、第13問はす べての受験者の解答を正解として取り扱うことといたします。
また、令和6年 8 月4日(日)に実施した中小企業診断士第 1 次試験の「経営情報シス テム」の第19問について、問題として不適切であることが分かりました。
採点につきましては、受験者の方に不利な取り扱いにならないよう配慮し、第19問はす べての受験者の解答を正解として取り扱うことといたします。

中小企業診断協会HP(https://www.j-smeca.jp/attach/test/r06/seikai_teisei_20240903.pdf)より抜粋 

毎年、一次試験前には「得点調整やボツ問が発生することがあるので、合格点から1、2マーク足りない人は二次試験の勉強をしっかりしておいてください!」と連呼しているのですが、それが正に現実になった年でした。

申し込み数は、この10年で増えているのか減っているのか??

著者のインスタグラム( https://www.instagram.com/shindanshi.1day1neta )で投稿している画像より

こちらは過去10年間の一次試験の申込者の推移のデータです。
今年の申込者数は、昨年よりは下がっていますが、ここ10年間で2番目に多い年でした。
こちらの画像にも書いていますが、10年前は18,361人と2万人を切っていました。ここ数年で2.5万人に前後を推移しています。
このデータからも中小企業診断士の資格のニーズが高まっているのがわかります。

普段から受験者に触れている者からすると下記のことが要因と考えられます(あくまでも私見)。
・コロナで在宅ワークが増えて、自分に時間を使える人が増えた。
・中小企業診断士の資格自体の認知度が上がってきた。
・AIに代替されない資格という強みが、浸透してきた。

合格率は、令和に入って過去最低。10年前と比べるとどう変化したのか??

著者のインスタグラム( https://www.instagram.com/shindanshi.1day1neta )で投稿している画像より

今年の合格率は27.5%と令和に入って過去最低でした。そのため、例年では確実に受かっていそうな方でも、残念な結果になった方も何名かいました。現場の感覚としてもここ数年の中では激戦だったという印象です。

著者のインスタグラム( https://www.instagram.com/shindanshi.1day1neta )で投稿している画像より

一方で、H27から30年の合格率と比べると、一番高い合格率でした。
この画像を見ていただくと、一目瞭然ですが、平成と令和では一次試験の合格率が大きく変わっています。
今年は確かに難しく例年よりは低い合格率でしたが、平成の時代と比べるとそこまでではなかったというのが私の感想です。


https://www.instagram.com/shindanshi.1day1neta

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