🌈ダイバーシティと性的マイノリティー結婚の自由をすべての人に訴訟から考える🌈

こんちには！法政大学キャリアデザイン学部の中野です。今回は、性的マイノリティに関する話をしたいと思います。昨日YouTubeで久しぶりに見るYouTuberがあげている動画を見てもっと多くの人に知ってもらいたいと思いながらこのnoteを綴っています。

　その久しぶりに見たYouTuberが「かずえちゃん」という方です。この方は男性でありながら男性に性的指向をもつ男性同性愛者、ゲイ(Gay)ということを公表しています。かずえちゃんはLGBTをより多くの人に知ってもらいたいという思いからこのYouTubeチャンネルを開設しました。そんなかずえちゃんが2020年5月29日に更新した動画「お母さんが2人と子どもが3人の「家族」のカタチ。」という動画を更新しました。この動画に出てくる家族の2人のお母さんはタイトルにある「結婚の自由をすべての人に訴訟」の原告の1カップルです。今回はその原告の方に直接お話を聞いた時(2019年6月26日)のことをお伝えしたいと思います。

そもそもなぜ原告の方に話が伺えたのか

　原告の方にお越しいただいた授業は、私が高校時代に選択講座として受講していた「現代福祉入門～子どもをめぐる社会問題～」という社会系の選択講座でした(本年度からは「子どもの社会福祉学」に名称を変えている)。本講が、法政大学の掲げる「それぞれの価値観を個性として尊重する社会の実現」のための「ダイバーシティ化」の理念を学ぶことを目的として学習してきました。その個性の中の1つとして性的マイノリティ「LGBT」と取り扱ったわけです。なんとたまたま原告の方と担当教員に繋がりがあり、このような機会が実現したわけですが、授業は2時間にわたり行ったため、すべてをお話することはできません。ですので、今回は2つのテーマに絞ってお話をしていきます。

結婚の自由をすべての人に訴訟

　まずは訴訟問題に関して簡単に説明をしたいと思います。2019年2月14日、日本で生活する13組(訴訟時)の同性カップルが「同性カップルが結婚できないのは憲法違反」であると東京・札幌・大阪・名古屋で一斉に国を相手に提訴したことで始まりました。
　ここで、日本での法律上の婚姻について確認しておきましょう。

憲法第24条1項「婚姻の自由」
　婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、
夫婦が同等の権利を有することを基本として、
相互の協力により、維持されなければならない。
　

　憲法上では、両性の同意に基づくものと明記され、同性婚を想定していない。これを根拠に各自治体では同性カップルの婚姻届けを受理しない。これに対し、同性カップルらは、

憲法14条「法の下の平等」
　すべて国民は、法の下に平等であって、
人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、
政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない

　を根拠に、同性愛も自由であって、婚姻の自由も平等に与えられるべきであると訴えているのがこの「結婚の自由をすべての人に訴訟」です。現在もこの訴訟問題は続いており、国側は「想定していない」の一点張りであることから、今度の動向が気になるところでしょう。今回取り上げた「結婚の自由をすべての人に訴訟」はSNSを通じて情報発信をしています。ホームページもあるので気になる方は是非、アクセスしてみて頂きたいです。

LGBTの人にどう接すればいいのか

　私たちの身近な問題としてはこれであるだろう。もし友人に「私、レズビアンなの。」などとカムアウトされたらどうしたらいいのだろうか。アウティング行為が問題であることは誰もがわかるだろうが、実際に当事者はどのように接すれば失礼でなく、傷つけることなく友好関係を続けられるのか。そのような話を共有していきたいと思います。

①LGBTはどこにでもいる
　これは大前提の話です。あなたの周りにも実際にいるかもしれない。そのような認識を持ち、日々、差別的な発言・表現をしないようにすることが大事です。

➁LGBTを知ろうとする
　もし、LGBTの問題に興味がある、「結婚の自由をすべての人に訴訟」に興味がある。そういう場合には調べるなど、まずはLGBTのことを知ろうとしてほしいとおっしゃってました。その上で、自分はLGBTフレンドリーであることをアピールしてほしいということでした。アピールの仕方の例としては、虹色を掲げることがあります。今回の訴訟やLGBTの方々は虹色を掲げて活動をしています。その活動を支援しているという意味を込めて虹色を掲げてほしいと思います。そのため今回のnoteのタイトルには「🌈虹🌈」を入れています。

③カムアウトされた場合
　性的マイノリティであることをカムアウトされることは信頼の証ともいえます。まずはしっかりと話を聞いてあげたうえで、「誰にまで言っていいのか？誰にも言ってはいけないのか？」を確認してほしいと。これは、アウティングを防ぐためにも、本人がどのように思っているのかを尊重してあげることが1番大切です。

④告白されたら
　もしあなたが告白されるようなことがあった場合、どう対処すればいいのか。とても難しい問題でしょう。まず、相手に興味がある場合は付き合ってみてほしい。あるいは、タイプではないなら断ってほしい。ただし、この断り方を気をつけてください。我々が異性を振るときに「ごめんなさい」などと簡単な言葉で済ませることも多くあるだろう。そうした簡単な言葉で断ることで「LGBTの人とは付き合えない」などといった批判的・差別的な回答と捉えられてしまう可能があります。「タイプではない」このことをしっかりと伝えたうえで断るようにして欲しいとのことでした。

　SNS上での差別的・攻撃的な発言、ほんの出来心の発言であっても当事者にどのような形で降りかかるものかは想像もできません。政治家の中には「同性愛は趣味みたいなもの」と発言をし問題になったこともあります。そのような発言は当事者のもとにどのように届くのか。先日、亡くなられた木村花さん。地球上のどこかでほんの出来心で投稿したものが彼女とって大きな矢となり降りかかった結果、このような事態になってしまいました。今一度、私たちはSNSの使い方や発言に気を付け、見直していく必要があるのでしょう。