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<ES・面接対策>平凡な自己PRを印象に残るPRに変える方法

こんにちは。今回は、エピソードの出し方と平凡なエピソードでも伝え方を工夫することで印象に残るものに変えるというテーマで発信します。

私は就職活動中、自己分析は殆ど行わず、どうやったら伝え方を良くできるかを試行錯誤していました。その理由は私自身、串焼き屋のアルバイトとサッカーサークル活動(しかも補欠)しかしておらず、アピールできるエピソードが何も無かったからです。だからこそ、自分を売り込む方法を本気で模索しました。

これから就活を行う方はしっかりと自己分析を行っていただきたいです。しかし、いくら軸が定まっても自分を売り込めないことには意味がありませんので、自己PRのためのエピソードの出し方と伝え方をお伝えします。

以下の順番で説明をしていきます

①エピソードの出し方

②面ではなく点の伝え方

③面接でのエピソードの伝え方:PREP法+αの文章構成

①エピソードの出し方

自己PRやエントリーシート、面接での質疑応答などで、自分のエピソードが無くて悩む人は多いのではないでしょうか?

大学時代アルバイトしかやってこなかった、特別な実績は無いという人でもできる「簡単にエピソードを書き出す方法」をお伝えします。

手順1:小学生~大学生までのエピソードを書き出す

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まずは大まかなエピソードで大丈夫です。上記の図のように○✖️ゲームのような表を書いてみましょう。

例)部活 勉強 バイト

手順2:手順1で出たエピソードを中心に深堀する

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手順1で出たエピソードの中でどれかをピックアップして中心に記載します。付随するエピソードのキーワードを書き出してみてください。

例えば、ピックアップするエピソードが部活動だとすると、春季大会、冬の練習、筋トレ、練習試合・・・等、自分が経験した内容を記載しましょう。

手順3:手順2で出たエピソードを詳細に深堀する

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手順2で出たエピソードをさらに具体的に書いてください。エピソードになりそうな内容を考えながら書き出すと良いです。

例えば、高校サッカー部の練習試合でのエピソードだとすると、「強豪チームとの試合で諦めなかった」「試合後のミーティングでの出来事」など、より具体的に書きましょう。

この作業を繰り返し行います。一つずつのエピソードを中心に置いて深掘することで、あなただけのオリジナルエピソードを書き出し、整理することができます。

②面ではなく点の伝え方

今回のメインとなる伝え方を紹介していきます。結論からお伝えすると、「面より点を意識すること」がポイントです。

面より点のとは、エピソードを話す際、長い年月の出来事ではなく、一瞬の出来事を具体的に伝えるということです。その方が自分にしか伝えることのできないエピソードを話すことができます。そのため、相手に対しても印象を強く残すことができます。

著名人の有名なエピソードを考えるとわかりやすいです。例えば、サッカー選手の三浦知良選手のエピソードだと以下のようになります。

面の伝え方:8カ月で高校を中退し、ブラジルに単身で渡航してプロサッカー選手になった。

点の伝え方:中学3年生の時、進路指導の紙の志望高校を書く欄に「第一希望 ブラジル」と書いて、教師から激怒された。当時既にブラジルに行く以外考えていなかったので、高校名を書くわけにはいかないと思っていた。

如何でしょうか。最初のエピソードでも十分すごいですが、前者は、同様の経験、もっと良い経歴を持った人が出てくると比較されてしまいます。

後者は三浦知良選手しか伝えることのできないエピソードで当人のこだわりや想いの強さが伝わります。

ですので、「①エピソードの出し方」で記載した方法を用いて、自分のエピソードの詳細を瞬間の出来事まで落とし込んで列挙していきましょう。

③エピソードの伝え方:PREP法+αの文章構成

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最後に、出したエピソードを文章におこす際の順番をお伝えします。効果的な文章構成はPREP法+αです。結論から伝えるため相手はこれから伝える内容を理解しやすいという利点があります。

実際に私が今の企業に入社後に書いた部署異動希望に関する自己PRを例に、PREP法と+αの文章構成について説明していきたいと思います。

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質問:自己PRを書いてください。
回答例:

<Point>:自己PRしたい内容

私が過去の経験からお伝えしたいことは、私は成果のために努力を厭わず積極的な行動をする人間であるということです。

<Reason>:過去の経験を伝える

学生時代のアルバイトで営業代行の会社に5ヶ月間勤めていました。主な業務内容はテレアポ代行業務、架電先のリスト分析、8人チームのリーダ―としてチームの数値管理等を行いました。

<Example>:自己PRのエピソード

私のチームは○○株式会社の採用媒体のテレアポを担当していました。 成果を出す方法を見出すために、私は担当クライアントのオフィスで直接一緒に働かせていただき、そこで得たノウハウを独自に分析し、チームのメンバーに共有しました。ノウハウを見出し取り組んだ結果、クライアントの会社の営業マンの実績を上回るほどの利益貢献ができ、追加受注を頂くことができました。

<Point>:もう一度結論を伝える

以上のことから私は成功や成果にこだわり努力を厭わず積極的な行動をする人間であると言えます。

<+α>:メリットを伝える

私の経験や成功へのこだわりは○○本部にも貢献できると考えております。

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ESは字数制限があることが大半なので、面接ではExampleの部分に記載したエピソードを具体的に伝えます。前述したエピソードだと、私は以下のようなエピソードを準備しました。

・クライアントの会社でテレアポ勝負を営業マンと行ったこと。

・当時アルバイト先のリストをGoogleのスプレッドシートで管理していました。先方の営業マンにテレアポで勝つために準備された物ではなく、PCを持参してアルバイト先のアカウントにログインをし、アポの獲得率が高い過去に資料請求を行ったリストを中心に架電したこと。

・アルバイト先の社長が先方の役員と商談中に私がお客様どの営業マン以上にアポイントメントを獲得できているという情報が入り商談が円滑に進んだこととその時の喜び。

・先方のトップ営業マンに獲得のコツを聞いたこととその時のモチベーション。

以上のようにPREP法+αの文章構成でESを書いてみてください。面接の際はESには記載しきれない、具体的なエピソードを伝えると良いです。

私はES=広告であると考えています。

世の中には多くの広告が存在します。しかし、つまらない広告は目に留めない一方で、分かりやすい広告、面白い広告は印象に残り、商品購入を検討することがあるかと思います。

これをESに置き換えて考えてみると、採用担当者は毎年、数百という数のESを見なければならないので、平凡なESや分かりづらいESはそのまま飛ばしてしまうのです。

逆に面白い、分かりやすいと思ってもらえれば、それは採用担当者の中で好印象として残るはずです。

「人に選んでもらう」という観点で思考すると良いです。自分という商品をESという媒体でアピールすると考えてみてください。

エピソードの出し方と伝え方について触れてきましたが、最後に私が実際に書いていた「平凡すぎるES」を紹介します。

平凡な例と改善パターン

改善前:私はサッカーのサークルに所属しています。試合での勝利のために、筋トレや自主練習メニューなどを独自に考案し取り組みました。その結果、補欠だった私はレギュラーに選ばれることが出来ました。

改善後:私はサッカーのサークルに所属しています。ある試合で相手チームと大きく点差をつけられてしまった時に、チーム全員が諦めていました状況が悔しく、がむしゃらにディフェンスをしました。私は試合の負の流れを断ち切るために相手のチャンスシーンにスライディングをし怪我だらけになりながらもチームメンバーを鼓舞しました。

この二つのエピソードでは、改善後のエピソードの方が、性格や熱量が伝わってくるかと思います。

筋トレや自主練習は「他の人もやっている」ことに過ぎません。エピソードで重要なことは、他の人には話せないオリジナリティです。

ありきたりなエピソードは他の学生との差別化がされず、判断材料にしてもらいにくいのです。


まとめ


アイデアの出し方:シンプルに、かつ沢山のエピソードを書きだして、深堀をする
エピソードの伝え方:文の書き方はPREP法+α、エピソードは面より点で伝える


就職活動では、ESで記入したエピソードは面接の際にも非常に有効的に活用出来ます。

紹介させていただいた「アイディアの出し方」「エピソードの伝え方」が皆様のお役に立つと幸いです。

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