2024年 64冊目『テヘランからきた男』
日本を代表する企業である東芝が崩壊しました。
それの戦犯と呼ばれた西田社長の話です。
西田さんは、東大の研究者でした。
イラン人の奥さんと結婚し、テヘランに渡っていました。
東芝のテヘランで奥さんが働いていたツテで現地採用されたのです。
ところが、そこで頭角を現し、まっとうな仕事で次々の大きな商談をまとめます。
それが東芝本社の目に留まり、本社採用に変更になります。
その後も次々と大きな成果を挙げ続けます。
しかし、原子力事業に固執したこと
そのため、アメリカの原子力会社をM&Aしたのですが、
その事業を正確にデューデリジェンスできなかったこと
絵に描いたシナジーであったこと
PMIがまったくできずに、大きな負債をどんどん増やしたこと
しかも、簿外債務まであったこと
などで、東芝は奈落の底に落ちていきます。
月並みですが、市場や顧客を見ずに、社内を見るとこうなっていきますね。
▼前回のブックレビューです。
▼PIVOTに出演しました。よかったらご覧ください。