荒川央先生のレクチャー4

逆転写とは何か?

逆転写。これはね、みなさん飛行機に乗ったときに経験していると思います。飛行機が着陸したときに、単にブレーキをかけるだけでは、制動距離がものすごく長くなってしまう。そこで、進行方向と逆向きにエンジンを噴射することで、制動距離を短くすることができます。

というのは逆噴射ですね。失礼しました。

「まず、転写という現象があります。DNAの遺伝情報を元にしてmRNAが合成されることを言います。mRNAがリボソームに結合して、そこでアミノ酸を運んできたtRNAがmRNAの3つずつのコドンに対応して結合し、たんぱく質を作る。これをセントラルドグマ(中心教義)という。生物学の用語にドグマ(教義)という宗教用語が入っているのはどうなんだという批判もありますが、この流れ(DNA→mRNA→tRNA→タンパク質合成)はクリックが発見した当時、それぐらい絶対的に正しいと思われていたわけです。
しかし、後にこの流れに対する反例が見つかります。ウイルスの一部、たとえばレトロウイルスはRNAを遺伝子としており、宿主細胞内でRNAをDNAに変換する反応が起こっていることが分かった。これが逆転写です。

RNAからDNAを合成する酵素を逆転写酵素と言います。『ヒトは逆転写酵素を持たないから、mRNAワクチンが逆転写酵素によってDNAに取り込まれることはない』というのが厚労省(こびナビ)の見解ですが、

もちろんこれは事実ではありません。ワクチン由来のmRNAがヒトDNAに取り込まれる現象は、機序から考えて当然起こり得るし、実際起こっていると思います。今僕が関心があるのは、その発生頻度です。

https://www.mdpi.com/1467-3045/44/3/73/htm?s=09

コロナワクチンを導入したヒト細胞株で逆転写が起こることが論文になっています。この研究で用いられた逆転写酵素は、ヒト細胞内から提供されるものです。外から添加したものではありません。
『人間は逆転写酵素を持っていない』などと主張する人がいますが、そんなことはありません。というか、ヒトのゲノムは逆転写酵素だらけです。ヒトゲノムの9割以上は太古の昔ヒト細胞に寄生した寄生体(レトロウイルス、レトロトランスポゾン)のコピーであふれています。ほとんどは不活性化されていますが、それは活性のあるものが眠っているだけです。というのも、細胞にとってそれは基本的に邪魔で、変に活性を持たれては困るので、眠らせておく仕組みがちゃんとあるんですね。遺伝子サイレンシングという現象です。
しかし状況次第では、眠っていた逆転写酵素が目を覚まします。内在性のLINE1、レトロポゾンによってコロナワクチンが逆転写されてDNAになる。
この論文ではゲノムへの組み込みまでは証明してないけれども、仕組みとして、LINE1による逆転写の際にはゲノムへの導入がセットで起こります。なぜなら、このレトロポゾンの仕組みは、染色体のゲノムに切断点をいれて、その切断点を開始点として逆転写をはじめて、そして切れた分をつなぐ、という仕組みだからです。
逆転写が起こったものがゲノムに入り込んでいるのは、LINE1の仕組みからすればむしろ自然なことです。

『仮に逆転写酵素を持っているとしても、通常は発現していない。だからmRNAワクチンは安全だ』という人がいますが、炎症の場では普通と違うことが起こります。炎症は非常事態です。たとえばアジュバントを使うようなワクチンでは非常に強い炎症が起こります。繰り返しますが、ヒトゲノムの大半は昔ゲノムに寄生したトランスポゾンであり、正常時は眠っているだけです。転写を抑えられているわけです。
ここで炎症、家が火事になればどうなりますか?居心地がいいから居候してたのに、火事となればさすがに起きて逃げ出そうとする。これは大腸菌に寄生するラムダファージでよく知られた現象で、SOS反応と呼ばれます。普段ゲノムに組み込まれておとなしくしてるのが、異常事態になると、宿主細胞を溶かして脱出し、別の細胞に感染しようとする。炎症という非常事態の場では、寄生体はそんな具合に利己的に振舞います。ぐーすか寝てた奴が急に起きて、逆転写するなり、脱走して隣の細胞にうつろうとするわけです。

そもそもこのワクチン、何が入ってるかもわかりません。逆転写を促進するものが入っているかもしれない
あと、血液検査について、1年ほど前、ロバート・マロン博士がこんなことを言っていました。『ワクチン接種から数か月経った人の血液を調べたら、多くの人の血球細胞にスパイクタンパクが確認された』と。具体的には、単球(monocytes)の15%にはスパイクタンパクが発現していました。
僕はこの研究が気になっています。というのは、ずっとスパイクタンパクを作っているということは、細胞がスパイクタンパク産生工場になっているわけです。ワクチンのままだとRNAですが、逆転写されていればDNAになっているはずです。これは血球を採ってきて、DNAをPCRにかけてみればいい。これでスパイクタンパクが増えるなら逆転写されてるということです。DNAとして安定しているなら、恐らくゲノムに入っていると考えられます。
こんな具合に、血液検査をして精度の高いPCR検査をすれば逆転写の有無が分かると思います。

コロナは人工ウイルスか

オミクロンが出てきて以後、系統樹を書いてみたら変異の入り方が多くて、『他の系統とは違う系統ではないか』という指摘があります。

変異がたくさん入っているということはあちこちで言われているけれど、実はアミノ酸配列を変える以外の変異はほとんどない。

こういうふうに見てみると、一見変異がたくさん入っているように見えるけど、コロナウイルスのゲノムは3万塩基対です。3万塩基あるのに変異がこれだけというのは、むしろ少ないと思います。あくまで僕の個人的な感想ですが。
自然に変異を繰り返すなら、要らない変異がもっと入ってくるはずです。
最初、オミクロンを調べておかしいと思ったのは、スパイクタンパクでは、アミノ酸配列を変える変異(N変異)アミノ酸配列を変えない変異(S変異)を比べたら、ほとんど全部がN変異だった。アミノ酸配列を変えるというのは、文章の文字をランダムに変えるようなもの。英語の文章のアルファベットをランダムに変えたら、まず意味は通じません。「もっといい文書になる確率」はめったにない。自然に変異を繰り返せば、いわば試行錯誤を何度も繰り返せば、アミノ酸配列を変えない変異が残っていくはずです。
アミノ酸配列を変えない変異は、文章中の文字のフォントを変えるようなものです。字は変わらないから、読むのに差し支えはありません。
しかしオミクロンは、試行錯誤をすることもなく、フォントを変えるのではなく文字を変えて、感染率が高いものになり、しかも変異がスパイクタンパクに集中している。明らかにおかしい。
コロナの各変異株を全部調べましたが、どのスパイクタンパクもアミノ酸配列を変えるN変異ばかりなんです。他の遺伝子も、基本的には、全体的にN変異がほとんどでした。
僕は素朴にこう思いました。「これはどこかで誰かが作ったんじゃないか」と。あらかじめ答えを知っている変異を導入したと考えるのが、一番自然なんです。

もちろん『人工物なわけがない。新型コロナは自然発生したんだ」という可能性もありますよ。ないとは言いません。でもそれは、たとえば外を歩いていて隕石が当たって死ぬ確率と同じようなものです。理屈上、ゼロではないでしょう。しかしそれぐらいに不自然だということです。

人工ウイルス説の観点からこのウイルスを見返すとどうなるか?
まず、この変異株の進化は木村資生先生の中立進化説に従っていません。

変異はアミノ酸置換型ばかり。それはオミクロンだけではなく、全部の変異株でそうなっています。
しかも変異はスパイクタンパクがデザインの中心です。進化論に従わず、デザインされた可能性が最も強いのも、やはり、スパイクタンパクです。
コロナ騒動が始まった当初、僕は「人工ウイルスじゃないか」と直感的に思いました。でもその当時は証拠を見つけることができませんでした。
仮に人工ウイルスだとすると、非常に危険だと思いました。致死率の高いウイルスだったら大変なことになる、と。
でも実際のところ、コロナウイルスの致死性は非常に低かった。感染し発症したとしても、ほとんど死ぬようなものじゃなかった。では何のために、わざわざ毒性が低いウイルスをデザインしたのか?
スパイクタンパクがデザインの中心であり、毒性の本体だけれども、この毒性は人をすぐに殺すようなものでなく、長期の遅発性のものではないか?
結局のところ、スパイクタンパクの毒性を遺伝子ワクチンとして利用しているのがコロナワクチンです。ワクチンによって体内で曝露されるスパイクタンパクの量は、コロナの市中感染で曝露する量よりずっと高いんです。
デザインされたスパイクタンパクがワクチンとして使われている。接種者に自己免疫疾患が多発していますが、果たしてこれは偶然なのか?たとえば、自己抗原に近い配列を仕込むことで、時間経過に伴って自己免疫病を発症することを狙っているのではないか?

人工ウイルス説から考えると、そもそもこのパンデミックはテロじゃないか?スパイクタンパクがデザインの中心ということから考えて、テロ攻撃の主体はウイルスではなく、コロナワクチンではないか?
ワクチンの問題点が数多く指摘されているのに、なぜ公的機関は、その指摘を完全に無視して、ワクチン接種を推進しているのか?政府、マスメディア、科学者、皆同じ方向に進んでいるが、これは一体どういうことなのか?

「なぜ世界中から”悪”がなくならないか、ご存知か?悪いことをする人ばかりだから?違います。悪の存在を知りながら何もせず、ただぼんやり黙って見ている、お前みたいな人間ばっかりだからだ!」

こんなふうに、世の中がおかしくなっています。
どこかで誰かがコロナ騒動を起こしているのかもしれない。でも本当に危ないのは、おかしいと気が付いていても「まぁいいか。普通に生活してればいいや」そんな人ばかりだから、異常事態がいつまでも続いている。
有志医師の会の先生たちは、こういう問題を見過ごせず、危険性をみんなに伝えようとして立ち上がった。善良で勇敢な人だと思います。ありがとうございます」