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【人生の役割を増やす夏】 祝うだけの母の日は、今年が最後に。

明日は母の日ですね。

実は、祝うだけの母の日は、今年が最後になりそうです。

そう、私はこの夏、お母さんになります!

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(あぁ、やっと言えた…)

妊娠がわかったのは昨年秋のことでした。

安定期に入るまでは、社内のメンバーだけにお知らせしていましたが、年が明け、安定期に入る頃に、まさかの新型コロナウイルスが流行。それにより、タイミングを逃し続けていましたが、母の日にきっかけを見つけ、このnoteを書こうと決めました。

現在は妊娠後期に突入し、大きなお腹を抱えながら、完全リモートワークでお仕事を続けています。


"いつかリスト"で埃をかぶっていた「母になる」夢

事業をはじめてから6年が過ぎたころ。気づけば20代の情熱の全てを、モーニングラボに注いできました。

「いつかお母さんになりたい」

そんな夢は、確かに持っていました。でも、その「いつか」が「いつ」なのかはわからない。いや、決められない。だってモニラボは今、超大事な時期だし…ずっとそう思っていました。

結婚し、公私混同経営をはじめ、新卒を迎えて。会社を前に進めるごとに、大きなプロジェクトを任せてもらうたびに、社会的な責任は大きくなるし、メンバーを雇うようになってからは、さらに守るべき存在が増えました。

そうやって、自分への負荷を積んでいくことで、会社を成長させるカンフル剤にしてきたし、実際に、夢に近づいていく実感を得ていました。

そんな中で「いつかお母になりたい」という夢は、"人生のいつかリスト"にうっすら存在しつつも、優先順位の下の方で埃をかぶっていました。


「いつか」を迎えにいこうと思ったワケ

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しかし昨年の夏から、その考えが徐々に変わっていきました。きっかけは3つあります。

1つ目は、祖母との別れ。

闘病生活を送っていた大好きなおばあちゃんが他界し、結婚してはじめて、旦那と一緒にお葬式に列席しました。明日も明後日もモニラボで頭がいっぱいだった私が、一度立ち止まり、ゆっくりと将来のことを考えるきっかけになった出来事でした。久しぶりに集まった親戚が共有してくれた、家族の物語や、古いアルバムの中の写真。命のバトンが受け継がれて、いまの自分が存在することを実感したとき。深い感謝が溢れてくるとともに、「この命を繋いでいくこと」に意識が向いていきました。"いつかリスト"から「お母さんになる」を取り出すことができたのです。


2つ目は、女性起業家仲間・えりちゃんの妊娠を知ったこと。(先日無事に赤ちゃんが生まれて、本当に嬉しい限り!) 

スタートアップを経営する女性経営者同士。「今は無理だ」と決めつけていた自分に対し、経営や忙しさを言い訳にせず、どんどん未来を切り拓いていくえりちゃんの姿を見ていたら「"いつか"を今、迎えにいくのもありかもしれない」と、ストッパーが外されたような刺激をもらいました。えりちゃんのnoteにもあるように、妊娠は望んだからといって、コントロールできるものではありません。年齢的なリスクやタイミング、身体のことを真剣に考えたときに、"いつかリスト"の優先順位が、また少し、変わっていったのです。


3つ目。残る大きな心配は、モニラボに新卒入社を決めてくれた久保の存在でした。

妊娠出産となれば、一定期間のお休みを取ることになる。「ともに会社の未来を創っていこう!」と誘った彼女を、自分が妊娠することで、不安にさせてしまうのではないか。そんな懸念が頭を離れなかったのです。

そこでランチのとき、やんわ〜りと妊娠の話を切り出しました。

「お母さんになるタイミングのことだけど…。もちろん、いつ授かるかはわからないし、あくまでこの先の、可能性の話ね」

と、遠回しな表現でリスクヘッジする私に対し、久保から返ってきたのは予想外の言葉。

「え、いいじゃないですか!!モニさんが出産するほど、嬉しいことはないですよ」
「  私も思ってたより早くモニラボの仕事に慣れてきてるし、会社のことは私と皓史さんでどうにかするので、大丈夫です。モニさんが抜けても大丈夫なように、私、今まで以上に頑張ります。自分も早くママになりたいし(笑)。先どうぞ、行っちゃってください!!!!!!!」

彼女のあっけらかんとした後押しに、拍子抜け。お先にどうぞって(笑)。いよいよ、妊娠を本格的に考えるようになりました。


人生の役割を1つ増やす覚悟

それからひとつ季節をまたいで、妊娠が発覚。本当に嬉しかった。ちょうど結婚記念日のデートがあったので、皓史には逆サプライズを仕掛けました。

偶然にも、出産予定日は私たちの交際記念日でした。デザートが運ばれてきたときに、日付が印刷された紙を取り出し、「この日、なんの日でしょう〜?」とオシャレな演出をしたのに、「え、何の日〜?」と目を輝かせて聞いてきた皓史に、若干イラっとしながらも(笑)、サプライズは大成功! 涙を流して喜んでくれました。

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皓史の次に妊娠を伝えたのが、久保でした。それはもう、めちゃくちゃに泣いて喜んでくれて、私までもらい泣き。熱い抱擁を交わし合い、真昼間のイタリアンレストランの注目を、我が物にしました。

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その日に久保にもらったメッセージに、また涙。

今日はとっても素敵なご報告をありがとうございました😭😭
もう今もずっと頭の中いっぱいで、妄想妊娠しそうです🤰笑 
そばで見守ることができて私はとっても幸せです!!
辛いことなどあったら遠慮せずにおっしゃってください。
今日はゆっくり休んでください。本当におめでとうございます😭✨☀️㊗️

同時期、モニラボでは採用も進めていました。春に入社することになる重岡にも、後出しになるのは良くないと思い、面談中に私が妊娠中であることを伝えました。入社してすぐ代表が休みを取ることに、どんな反応が返ってくるのか、不安もありましたが、返事は超前向き。

「ちょっとビックリですが、本当におめでとうございます! むしろ私がモニラボを支えていかなくちゃと、やる気が漲りますね。燃えます!」

妊娠初期は、母になる喜びを噛みしめる一方、出産育児で時間的な制約が避けられないことに、経営者としての後ろめたさを感じていました。でも、メンバーへの報告で返ってくるリアクションは、私が想像していたよりも、ずっと強くて、頼もしいものでした。

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チームのおかげで、「母と経営者」、2つの役割を両立させる人生に、前向きな覚悟を固めることができています。本当にありがとう。

その後、誕生日サプライズはつわりですっぽかしたり(土下座!)、朝渋イベントのファシリテーターを前日に交代してもらうなど、メンバーには色々と迷惑をかけながらも、たくさん支えてもらっています。この辺りのお話は、また別のnoteで。

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誰かのナナメの存在になれたら。

いま私は、約280日といわれる妊娠期間を過ごす中で、たくさんの変化や感動、未知の発見に出会う日々を送っています。でも、妊娠前こそわからないことはとても多く、いろんな心配がありました。

女性が人生の選択に悩む理由の1つには、生き方が多様化する一方で、1つひとつのサンプルを深く知る機会が少ないことが挙げられます。

特に、結婚や出産といったライフイベントに関わる悩みは、近くにいる「ヨコ」と「タテ」の関係に相談しづらい。友人に代表する「ヨコ」の関係では、ライフステージの歩みにズレがあることが多いし、上司に代表する「タテ」の関係には、利害関係が絡んでしまうことも。

だから持論として、人生相談には、ちょっと先を歩んでいて、フラットな経験をシェアしてくれる「ナナメ」の存在が大切だと思うのですが、必ずしもすべての人に、そうした人がいるわけではありません。

私が今回、妊娠出産における経験をnoteやSNSで発信しようと思った理由は、ただでさえコロナ禍において人との人との距離が離れる世の中で、こうした発信が、誰かの「ナナメの関係」を補えるかもしれないと考えたからです。

モーニングラボのビジョンには、こんな言葉を掲げています。

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瞳を輝かせながら、鮮やかに「経営者と母」を両立していくことが、2020の私の目標。そして、この挑戦や経験の過程にあった生臭い感情をシェアすることが、少しでも、誰かの迷いや不安に寄り添うことができたら嬉しいなと思っています。

最後に、合わせて読んでほしい記事をシェアします。


▼旦那・5時こーじのnote

同じ物語を、旦那の立場からものぞいてみてください。男性が感じるパートナーの妊娠への思いや、経営パートナーとして、代表の出産をチームでどう支えていくのか(私は読んで号泣しました)。


▼IWAI「母の日」特別インタビュー

私たちが挙式を挙げたIWAI OMOTESANDOさんで、母の日の企画「ふたりの記憶の物語」インタビューを受けました。妊娠をきっかけに、母への感謝や尊敬の思いがさらに深まりました。妊娠中、母も同じように期待と不安を抱えながら私を迎えてくれたんだなと、知らなかった記憶が埋まっていくようなそんな不思議な感覚があります。ぜひ合わせて読んでみてください。


▼Youtubeも更新していきます!

夫婦のYoutube「朝TUBE」が長らく更新をストップしていたのも、私のつわりが原因でした。安定期に入った直後に撮影した映像を、明日から公開していく予定ですので、こちらも合わせて、ぜひご覧ください!


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

今後とも、あたたかく見守っていただけると幸いです。


いつもありがとうございます。サポートは、次のnoteを書くための資金に活用させていただきます🙏