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ときめきを集めて妄想する

 このところ中村明日美子先生の作品に触れることが多くなっていました。
意図せずに、そうなっていることが、いつも不思議に思っています。
マイブームは、自然現象です。
BLを書いている人というイメージがありました。
たまたま見かけた動画の絵が美しくて、最近のアニメの傾向とは一線を画す感じで興味深く見ていました。
それが『同級生』です。   8年前の作品でした。
8年前といえば私はまだBLの存在すら知りませんでした。
主人公の二人は、秀才の佐条利人と、バンドをやっている草壁光です。
あまり接点のない二人が、合唱祭の練習をきっかけに、接近していきます。
お調子者だけどピュアで、まっすぐ思いを語る草壁、それをはねつけながらも少しずつこころを開いていく佐条・・・。
お互いのこともおそらく自分のこともよくわからない青い時に、お互いに芽生えた気持ちにとまどいながらも、よりそいあう二人から目が離せないです。   キスから先には進まないのですが「暗くて、がり勉で、男で、おれなんかと・・・」いう佐条を抱きしめて「一番なんだ」といって脊椎を数えるシーンがあるのです。  くすぐったいと言っていた佐条がもらした声を光は「心に録音した。 いつでも再生できる」って言います。  将来や進学を考える時期がきて、二人もそれぞれの未来に向き合うのですが「とりあえず佐条と別れる選択肢はない」という光に佐条も「俺も」って言うんです。  やっぱりBLはお互いを思う気持ちが生半可じゃ続かないし、少し世の中から隔離されてる分、その関係性が深くなるのかなと思います。
だから、生涯をかけて愛していくみたいなのも多くて、心揺さぶられるのでしょうね。   あちこちで検索してわかったのは、ここまでなんです。
気になるじゃないですか。  思うつぼだと思いつつも全巻買ってしまいました。  楽しみです。  

そして、NETFRIXで見たサスペンスドラマ、『ウツボラ』も原作は中村明日美子先生でした。  多方面でご活躍されていて、尊敬します。
キャストは一人二役で、もとAKBの前田淳子さんが演じています。
ミステリアスな感じが怪演で、妖艶でした。
作家の溝呂木舜を演じた北村有起哉さんも素敵でした。
盗作に手を染めた作家の前に現れた顔のない死体と、彼女とうり二つの美女・・・。
スキャンダラスで官能的な心理サスペンスです。

 私の中でも今小説を書きたいという気持ちが高まっています。  
私という存在を消して、まったく違う人間を書きたいなと思います。
これってどんな願望なのだろう?  自分のことじゃない分描く力があればの話ですが、どんな人でも描けます。
ときめいて妄想の段階なので、登場人物の名前を考えたりしています。
名前は大事です。  名は体を表すというじゃあないですか。
考えていると、問題も出てきますが、とりあえず、楽しい範囲で、気持ちを育ててみようかなと思います。

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