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記憶の消滅への抵抗感

時間が切断されるものをつなげようとすると無理が生じるかもしれないが、そのままにしておくと時間に張り付いている記憶が消滅してしまう。きっと切断を繰り返すことが当たり前になっているから記憶の消滅を何とも感じないようになっているのかもしれない。

切断してしまう方が楽でつなげる方は労力がいる。切断し新しい時を刻むようにつくり替えてしまえば、切断した時点がスタートになるので全てがリセットされ身軽になるが、つなげる方はそれまでの記憶を継承するのではじめから記憶との関わりが伴い対処を迫られる。

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ただ、記憶とのつながりはその人、その場所、そのものの固有のものだから消滅してしまうことには抵抗感があり、いつもこの抵抗感との兼ね合いが建築デザインには伴う。

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