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2020年12月1日、無職になったことより衝撃だった或る男の引退宣言

 「Koiはラーメンズ好きだったよね、このニュース知ってた?」 

 2020年11月末で会社を退職。前夜のお酒が抜けきらない無職初日の12月1日の正午過ぎ。メンバーJunkoからLINEが届いて、絶句。

“小林賢太郎 芸能活動からの引退及び退所のお知らせ”

 二日酔いも起き抜けの空腹も、無職の不安も全部吹っ飛びました。

 ご本人のコメントを何度も何度も読んで、ただただボロボロ、ボロボロ泣きました。

 初めてラーメンズの舞台を観たのは、2000年8月でした。単独で初の大阪公演『news』。当時働いていた雑誌編集部の同期から鬼プッシュを受けて「とりあえず行ってみるか」ぐらいのテンション。着古して、首回りが形崩れしてるクタクタTシャツを着て、汗をぬぐいながら近鉄劇場へ。

 一発で撃ち抜かれました。

 帰り道の電車では公演チラシを両手で広げ、表面をぼーーっと見つめ、ちょっと裏返して、また表に戻しての繰り返し。自宅に帰ってもまだ眺めてた。

 そこから大阪でも東京でも、舞台に足繁く通った20年。だって、こんな人いないもの。いつだって最高におもしろかった。あらゆる先行発売にエントリーして、どうにか取れたチケットは、ちょっとした勲章のようで嬉しかった。

 笑える、見惚れる、息を飲む。意表をつかれて、唸る、うなづく、クスクスする。はらはら涙がでたのに、やっぱり笑う。「最高」以上の日本語をくださいました。

 ただ。いまは。何度も足を運んだ近鉄劇場は、もう在りません。

 いつだって「彼の舞台の幕は上がる」という思い込み。一方通行の期待。止められない。予想もしなかった引退に、あやうく「なんで」とか「もっと」という言葉を向けそうになる。でも。それは絶対いっちゃダメ。

 わかってて。ただ、うまく受け止めきれない感じです。この衝撃は、いまの私の手に余る。マトマリも無けりゃオチも無い。お店の宣伝要素ゼロのままにダラシなくここに書いてしまい・・・自分でもどうかと思います。でも。とりあえず何かを書き出してしまう。

 懐かしい記憶。置き去りにされたような恨みがましい気持ち。ぽっかりの虚無感。心からの感謝。新しい形への希い。何でもいい書いておきたい。

 ・・・と。ここまで書いたのが、昨年12月のことでした。

 ずっとUPを躊躇したまま年越しをしちゃったのです。が。なんと! 小林賢太郎さまは、年始より「note」をスタートさせてはったのでありますですっ!!

 にゃーーーー!!!!!!!!!!!!!!

 (フォローしてた噺家さんの投稿で知りました。ありがとう鯉八師匠!)

 本当に。本当に。ほんとーーーーーーーーに、うれしい。

中目黒土産店/Koi

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