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ゲームボーイなどのレトロゲームを100%蘇らせる方法を教えます

最近、鬼のような勢いで、メルカリでゲームボーイのカセットを買ってコレクションにしてます。

「何十年もタンスにありました、本体がないので動作確認できませんので、ジャンク品扱いとして出品させていただきます。」

2020年はずっとお家にいるので、大掃除がはかどるのか、週末の度に大量のゲームボーイのカセットが自信なさげなコメントとともに世に出てきます。

申し上げましょう、そのゲームボーイはジャンク品などではございません。ほぼ100%と言っていい確率で息を吹き返します。100%です。

と言っても少しクリーニングしてあげる必要があります。今日はそのクリーニング方法を記事にしたいと思います。

このクリーニングはゲームボーイのみならず、ファミコンやスーパーファミコンなどにも同じ方法が使え、ほぼ100%、復活します。

今日はこの昔懐かしの初代ポケモンの赤を生き返らせていきましょう。

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それでは。


ゲームボーイソフトの起動エラー

ゲームボーイを起動したときには「Nintendo®︎」のロゴが上から降りてきて「ティラーン☆」と音がして、各ゲームのタイトル画面に移ります。

きっとみたら覚えてるはず。でもソフトが汚れてると、その画面にエラーがでます。

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パターン①/真っ黒の四角。
この状態はほぼ認識していないと言っていいくらい、汚れている状態。

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パターン②/ちょっと文字作ろうと頑張ってる。
この状態はパターンが様々で、あともう少しで「Nintendo®︎」となりそうな状態から、上のように読めたもんじゃない、という状態まで様々。ソフトを抜き差しすることで奇跡的に起動する場合もあります。

でも大人なんでフーフーはやめましょう。ソフトの状態をさらに悪化させてしまいます。

正しく読み込めた場合の画面はこれです。思い出しましたか?

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ゲームボーイソフトの構造


まず、ゲームボーイソフトはグレーのケースに挟まれる形で基板が取り付けられ、基盤から出ている金の端子の部分をゲームボーイ本体に差し込むことでゲームボーイ本体とソフトを接続します。

長期放置で起動しない最大の理由がこの端子部分の汚れです。めちゃくちゃアナログなクリーニングで、この端子が100%蘇りますというお話です。

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まず、このグレーのケースを開けなくてはいけません。そこで活躍するのがこのドライバーです。

↑かなりお安いここら辺を買っておくと、ゲームボーイソフト、本体(Y字ドライバー)、スーファミなどの特殊なネジも開けることができるのでおすすめです。ファミコンはマイナスドライバーなどで開けることができます。

この中の3.8mmというドライバーを使用し、ネジを開けるとこんな姿になります。

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基板です。問題になるのはこの金色の黒ずんだ部分と、セーブする系のゲームではこのボタン電池の部分。

ボタン電池も実は結構アナログに電池交換できるので、セーブデータを引き継ぐことは容易ではないですが、再びセーブできるようにするのは簡単です。

でも今日はとりあえず起動させることが目的ということで、この金色の端子のクリーニング方法を。


ソフトの端子クリーニング

前述の通り、この金色の端子をどうクリーニングするかが、今回のミッションです。

中古のソフトを扱っている業者さんは「テッシュを巻いた割り箸でゴリゴリと削るように端子を磨け」とレクチャーしてくることもあるくらい、この端子は強いです。でも今よりも状態を悪くしたくはないですよね。

もうゲームボーイは新しく生産されることはありません。今よりも状態を悪くしない。現状維持が最大の課題です。

色々なリサーチをして簡単かつ、ベストな方法と思えるものは、こちらの二つを使う方法です。

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ジフと無水エタノール。

いま、無水エタノールが入手困難らしいです。近くの薬局を廻りましたが、一つもありませんでした。

これらをどう使うか。パーマに例えるとしましょう。ジフが1液、無水エタノールが2液、こんな風に使います。

まずはジフを綿棒につけて、金色の端子をゴシゴシとクリーニング。

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ここです。横にゴシゴシとためらわずにいってください。ここはせめても問題ないんです。広瀬香美のピアノの最後のように横にガンガンスライドです。

すると綿棒がこんな感じに。

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「きったねー!」そう思うくらい汚れていたりします。これはまだマシなくらい。絶望的な黒さがでるソフトもあります。

続いて2液「無水エタノール」の登場。

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もうこの工程はジフを取り除く、いわば乾拭き的なウイニングランに近い工程です。きれいにしてあげましょう。

実は、この2液の「無水エタノール」でゴシゴシ拭くだけでも大抵のソフトは動きます。でも100%を誇りたいのであればジフがあれば鉄板です。

クリーニング完了

このたった二つの工程を終えたら、再びソフトを組み立て、セットしてみましょう。

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ポケモンできるかな☆

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「Nintendo®︎」のマークきたー!ティラーン☆って鳴ったー!

ということで、タイトル画面表示!

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もうこっちのもんです。初代ポケモンは25年ほど前のソフトでしたが電池はまだ生きているようで、セーブデータも残っていました。ソフトの保存状態にもよりますが、セーブデータが残っていることは結構あります。凄まじい長持加減と消費電力の低さです。

セーブデータが消えていても、金具をペンチでペリペリと剥がし、100均などでゲットした「CR1616」というボタン電池をセロテープとかで固定して使えば簡単にセーブ機能を復元できます。見た目が汚くなっても問題ありません。見えませんので。(ゲームボーカラー専用ソフトはケースがスケルトンなので、その場合だけ見えますが。)


いかがでしたでしょうか?今日ご紹介した方法であれば、ファミコンもスーパーファミコンもゲームボーイもぜーんぶ蘇ります。(ほぼ)100%の復旧率です。

私は最近毎晩このクリーニングを脳死プレイで行いながら晩酌をしています。なんか単純作業に心が洗われる、そんな気持ちになれるのです。病んでいるわけではありません!


きれいになったゲームボーイを中目黒土産店の巾着バッグに入れてー、今日もどこかへレッツゴー!

今日の記事、非常にニッチですが、楽しんでいただけましたでしょうか?笑

それではまた。

中目黒土産店/はなちゃん

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