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映画で出会った「ステキなオカマちゃん」5選

劇場公開中の映画『今日から俺は!!』が、興収50億を突破したそうですね。コメディ映画がヒットしずらい日本の映画業界で、外出が難しいこのコロナ禍で、すごいことだと感服しきりのサワです。

でも、連休最終日を巣ごもりで過ごされる方は多いのでは? 

そこで本日は名俳優が演じてきた魅力的なオカマちゃんを振り返るを、お届けします(^^) お家でだらり映画三昧はいかがでしょうか。

では! スクリーンで出会った「ステキなオカマちゃん4選+1 ~俳優さんってやっぱりすごい」に、少しお付き合いください。

1)石橋蓮司さん (今度は愛妻家/2010年)

売れっ子カメラマンが、突然仕事もせず自堕落な日々に溺れてしまうダメ夫になり下がり、それでも献身的に支える妻がいて。よくある夫婦の少し切なくて温かい夫婦愛を描いたハートフル作品。最後のエンドロールまで見届けても、まだ余韻で泣けるようなステキな映画です。

この夫婦の“ご近所さん”として登場するのが、石橋蓮司さん演じる“オカマの文ちゃん”。口うるさくて、お節介で、情が深い。だらしない夫に奥さんが愛想をつかして家を留守にする時でも、夫婦を気遣いあれこれと世話を焼く、とてもチャーミングな文ちゃんです。

石橋さんのツンケンした歯に衣着せぬ物言いが、とっても心地よくて。新宿の二丁目を飲み歩いて、出会ってみたいな~って思うぐらい、お人よしのオカマちゃんでした。

(C)2010 映画「今度は愛妻家」製作委員会

2)國村隼さん (パコと魔法の絵本/2008年)

『嫌われ松子の一生』や『告白』で知られる中島哲也監督の代表作の1つ。もとは舞台作品で、原作者・後藤ひろひとさんは映画の冒頭で、ドエライ恰好で踊りながら一瞬登場します(^^)

作品の舞台は病院。ヤクザに精神病を患う元子役、タトゥーだらけの看護婦さんなど・・・クセが強すぎる面々が勢ぞろいする院内です。

そのなかで、大会社の会長・大貫は、今日も偉そうに周囲を怒鳴りつけ、患者とは思えない横柄な態度で、罵声をまき散らしています。

そこにやって来た新入りの患者が、交通事故の後遺症で1日しか記憶を保てない少女・パコ。2人の出会いは、やがて病院に奇跡の種をまいていきます。

このとびきり個性的な患者さんがそろうなか、國村さん演じる"木之元"は、ジュディ・オングと噂話が大好きな、金髪ボブのオカマちゃんとして登場します。

賠償金をかすめ取るためにケガが完治しても退院しようとしない、狡すっからい木之元だけど、國村さんの耳に届くあの声が、オカマになるとピッタリはまってて心地いい。テンポある!! 國村さんの可憐さは必見です。

(C)2008「パコと魔法の絵本」製作委員会

3)安田顕さん (小川町セレナーデ/2014年)

ショービジネスの世界で生きてきたゲイでオカマのエンジェル。世間と真正面に対峙し、好きな男に全力で恋して傷ついて、自分らしく強く生きるオカマちゃん――。

ですが。人生でたった一度、女性と関係を持ったことがる。しかも、なんと、子どもができていたっ!! 

生まれた子どもが女の子で超・美人。そんな事を全く知らないエンジェル。娘がすっかり成長してから初対面となるエンジェルと母子親子が、川崎市の片隅・小川町で家族として再生するお話です。

ヤスケンって、すごい!とうなってしまうのは、ゲイバーでのダンスシーン。

客の注目を一身に浴びるなか、視線ひとつで相手を誘う艶っぽさ。自信満々に大きな笑顔をみせたと思えば、誘惑しつつも客席に一切媚びない力強い動きで、観る人をどんどん取りこんでいきます。このパフォーマンスは圧巻です! 

余談ですが。映画公開の2014年の夏の安田さん。独り舞台で「800年生きた少女・八尾比丘尼の物語」を演じ、その後にこの映画のエンジェルを経て、翌15年にドラマ『問題のあるレストラン』では、パティシエのオカマちゃん・オシマヅキ(几)さんとして登場します。

ここでは美容とおしゃれに感度が高く、乙女感が強めでとっても繊細で心優しきパティシエを、エンジェルとは全く別のタイプのオカマちゃんとして演じてはりました。どの作品も、役者・安田顕が頭から離れなくなりました。

(C)2014年「小川町セレナーデ」制作委員会

4)小日向文世さん (非・バランス/2000年)

最後は、ちょっと古い作品『非・バランス』から。主演を務められた小日向文世さんの“菊ちゃん”です。

物語の主人公は、小学生でいじめに遭い、中学校にあがるときに「友だちはいらない。独りでいい」と心に決めた中2のチアキ。決めたはいいけど、全然楽しくならない学校生活・・・。

そんな時、学校では「ミドリのオバサンに会えたら、願いが叶う」という都市伝説が流れ、チアキは偶然出会った“ミドリの(服を着た)オバサン”にすがる思いで「助けて」と願掛けをします。

でもそれは、ただ緑の服を着たオカマの菊ちゃんだった。チアキと菊ちゃんの、ひと夏の友情物語です。

この菊ちゃんがチアキに向ける視線や言葉、気遣いがほんっとに優しい。思春期の少女が抱えた心の傷に寄り添い、揺れを受け止めて、いつかチアキが学校生活を楽しめるようにと願ってる。

でも、菊ちゃんだって大人の世界で傷だらけになりながら、孤独と生きている。なんとも、愛おしい人です。

過ぎ去った夏を、もう一度眺められるような1作です。

最後の“+1”は現代演劇界を代表する女形・篠井英介さん

ドラマでは“なにか隠している男”が似合う篠井英介さん。オカマちゃん役としても、数多くの作品に出演されています。

ですが、 篠井さんの美しさを目に焼き付けるなら、やっぱり舞台!! 観客に背を向けた時、後ろ姿もはんなり女性なんです。頭の先からカカトまで、品がある。声、所作、指先のしなやかさ・・・女装の麗人を語るなら、この方は外せません。

(直近では、映画『探偵はBARにいる 2&3』でオカマバーの店長さん演じてはりました)

ほかにも、舞台『キンキ―ブーツ』の三浦春馬さん、映画『彼らが本気で編むときは、 』の生田斗真さん、『ピースオブケイク』の松坂桃李さん!  若手の方々も巧みです。

ただ。オジサンが醸す“年季の入りよう”が、きっと平坦ではない人生を歩んできただろうオカマちゃんの寂しさや逞しさと相まって、わたしは妙に心惹かれるのです。

今回もとことん個人的な、スクリーンで見かけた「ステキなオカマちゃん」を書かせていただきました。もちろん、純粋に映画を観て泣いたり笑ったりしたい方にもお薦めの秀作ばかりです。

あ!!! 鑑賞中にもしも涙が溢れたら・・・。そっとぬぐえる良い手ぬぐいあります(^^)

それではみなさま、きょうも呑気にお過ごしくださいませ~。

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