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新型コロナウイルスへの日本と台湾の 対応の違いは、そのまま 学校問題対応にもあてはまる!

対応が早かった台湾   

WHOしかり世界中の新コロナ対応が後手後手だったと思っていました。えっ、ちがうの?ちがったのです。台湾は中国と地理的・人的にとても近くでありながら、新型コロナに即対応していました。2019年大晦日の中国・武漢市衛生健康委員会の発表を受け、台湾政府は、国民に即日最初の注意喚起を行い同時に、武漢からの帰国便に対する検疫官の機内立ち入り検査、空港等での入国時の検疫強化を指示し、即実行しています。                                

日本は?                              大みそかだったためか、日本の厚労省の最初の注意喚起は6日後の1月6日でした。そして安倍首相の突然の全国一斉休校要請が2月27日。この違いは、どこからくるのでしょうか? それは、証拠がないから警戒しない日本と、可能性がゼロではなく危険性があるから警戒を強めた台湾という両者の危機管理に対する姿勢の大きな違いから来るものでした。その後、米スタンフォード大予防医療研究センターのジェイソン・ワン主任は「ウイルスの感染拡大は津波が押し寄せるように速く、簡単にのみ込まれてしまう。初期に断固とした対応を取るかどうかが分かれ目だった」と語っています。日本は学校の再開めどが立たない、オリンピックの開催も未定としている3月中旬の今、台湾の小中高校はすでに平常通りです。台湾は地理的にも人的にも中国ととても近いのにどうして食い止められたのでしょうか?そこから学校問題への対応に関しても学ぶべきことは多そうです。

対応の遅れが被害を拡大                       2020年3月11日にWHO(=世界保健機関)は、新型コロナウイルスについて「パンデミック(=世界的な大流行)」にあたると宣言しました。

小学校の学級崩壊はどうでしょうか?                 学級崩壊は1日や2日でなるものではありません。必ずそのサインが子どもから出されます。その時点で確信がなくても、可能性がゼロではなく危険性があるからという視点から新型コロナウイルスに即対応して大きな成果を上げている台湾のように、小学校も学級崩壊やいじめの可能性を感じ始めたごく初期の時点で対応するシステムを学校全体で構築するべきです。そうすれば学級崩壊に至らずに済むケースは増えます。崩壊始まってから考えていては遅すぎます。学級崩壊も他学級や他学年に感染拡大することがあるそうです。

保護者が学級崩壊の手前でできることは?               保護者にとっては、学級崩壊の兆候を把握できる可能性は残念ながら低そうですが、できることもあると思います。日ごろから、どの学級も崩壊する可能性はゼロではないから、何か違和感などを感じたら「もしかして・・・」という危機意識を頭のどこかに持っていると察知しやすいです。よく言われるのが、6月クライシス。GWを過ぎて、学級に慣れてきて崩壊の兆候が出てきやすい時期です。その次は夏休みが明けの2学期から学級崩壊していくパターンです。こういうことを知っているだけでも、「手遅れ前に気づく→ 担任や学校と一緒に学級崩壊させない対策を実行」できる可能性が高まります。大切な事がもうひとつ、異変に気づいても声を上げてクラスの保護者と共有し、学校に現状を聞いたり実際に確認に行かないと意味がありません。学校は学級崩壊が常態化していて感覚が鈍くなっている可能性もあります。先生との信頼関係が崩れてきていて、先生の指示が通らなかったり、授業中に勝手な行動が頻発していたら学級崩壊しています。学級崩壊の中に毎日登校するのはつらいです。兆候をみつけたら、早くに手を打って、みんなで安心・安全を守っていきましょう。      

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