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【勝手に採点】Drake - Dark Lane Demo Tapes - 2/2

先日サプライズ・リリースされたDrakeの最新ミクステ採点の後編!
超個人的な趣味趣向をベースにしたレーティングなので悪しからず。

それでは早速行きましょう。

勝手に採点:#8-#14

8. Landed 6/10
ここにきて、突如攻撃的かつ金持ち自慢全開のセルフボースティング発動。
いや、でも前半がメロウすぎたのでようやくノレる曲が来たぜ、という感じでしょうか。
キャデラック、パテックフィリップ、カルティエのようなハイブランドに加え、Landed(着陸した)のタイトル通り、自身のプライベートジェット機(その名もAir Drake!笑)まで歌詞に入れてきてますね。
*ちなみにこのジェットはDesigned by VIRGIL ABLOHらしいです。どうでもいいですね。すみません。

昨今では当たり前のように定番化した小刻みなハイハットが印象的な疾走感のあるビート、、、ですが個人的にはあんまり好みじゃなかったかも。
クラブとかでかかると盛り上がりそうですけどね。ただ、この後のD4Lの方が良いかな…

9. D4L ft. Young Thug, Future 6.5/10
タイトルにもなっているD4Lはアトランタでは2000年代を代表するレジェンダリーなヒップホップグループらしく、同じくアトランタ出身のYoung Thug, Futureを迎えた曲(自分は全然知りませんでした。)。
ちなみに、トラックは2chainzとDreezyというラッパーの2018年作、2nd to Noneと同じとのこと(この曲も知らなかったです)。
DrakeはOVO,ThuggerはYSL, FutureはFBGとそれぞれのレーベルの名前を出しつつ、D4Lに繋げていく、と。
この曲も基本的には自分たちの裕福な生活賛美曲aka自慢曲ですね。

曲で何度も出てくるwhat's hanneningはWhat's happeningを崩した言い回しで、D4LがI'm Da Manという曲で使い始めたとか。
それを借用した曲としてSoulja Boyの“What’s Hannenin'”があって、さらにそれを借用した曲としてDrake ft. Lil WayneのMiss Meがあるわけですね(と偉そうに言ってますが、知りませんでした。Geniusに書いてありました。)
多分、この辺の歴史を知ってる人が聴くとグッとくるんだろうなぁ、とか思いつつ。
僕はビートが単純に良くて結構好き、ぐらいの感想しか持てませんでした(^_-)-☆


この曲でWhat's Hanneninが生み出されたと。


一応貼っておきますね。パクりのパクりってか。


この曲はビルボードで1位獲ってるみたいです( ゚Д゚)

10. Pain 1993 ft. Playboi Carti 6.5/10

出ました!!色んな意味で話題曲。笑
最初に僕の感想を言ってしまうとCartiのバース以外は最高です。Pi’erre Bourne作のこのトラック、めちゃくちゃカッコいいですね。
トラックだけならこの後出てくるDemonsより好きかもしれないです。

が、Cartiのベイビーボイスフローから曲がぶっ壊れてしまってる感じがします…
このCartiのバース、僕調べだと9割ぐらいの人が低評価していますね。
どうしたかったんだろう、、Young Thugみたいなマンブル感を出したかったのか・・・

タイトルのPain 1993はアート・デザイナーのIan ConnorのBorn From Pain 1993というフレーズから取ってきてます。


GeniusによるとIan Connorは元々CartiのマネージャーをしていたらしくDrakeとも非常に仲が良いと。
この曲は去年の6月にIan Connorがソーシャルメディアに一部を挙げてたらしく、今年に入ってDrakeもインスタライブか何か先出ししていたので、多くの人はかなり期待してリリースを待っていた曲のようです。
どうやらいずれの動画もフックとDrakeのバースのみで、Cartiのバースは出てなかったらしく、だからこそ期待していた分ぶっ壊された感が強くなってしまったのかもですね。

Cartiはひたすらブランドや車を引き合いに出して自分の煌びやかな生活をラップしていきますが、Drakeは自分に近しい人、仲間についても言及していて面白いです。
Ian Connorについても「10年来の親友だ」みたいなことを言ってたりとか、NBAプレーヤーのKawhi Leonardを自分の比喩で出したりとか。あとはよく歌詞に出てくるCapo(地元のギャングのボス?)だったり、MV監督のDirector X, Hype Williamsについてもシャウトしていたり。

冒頭に書いた通り、この曲は聴いた瞬間トラックが本当にかっこよくて、1stバースもフックもすごいよかった。
本当にCartiのバースが要らなかったなぁって思っちゃいます。

11.Losses 8/10
このミクステでTOP3に入るぐらい気に入った曲です。

イントロとアウトロは、父親であり音楽家のDennis Grahamのインスタライブ時の声をサンプルしてます。
内容的には昔の恋人(ヒップホップゲームによって失ったと言っていることから昔の恋人のJade Lee説が濃厚とのこと??)との別れを歌った失恋ソングです。
前半のようなグッとスローでメロディアスな曲調でとても聴きやすいですね。

この曲、面白いのが曲名とか人の名前のような固有名詞を絡めたワードプレーが多くて。
父親の名前とインスタグラムを掛けたり、Joe BuddenやNasの曲名を巧いこと絡めながら出したりと、あまり細かくは説明しませんが結構聴きごたえがあります。
曲の時間も4分半あって、夜のドライブとか家でゆっくり聴くのにはすごい良いと思いますね。

12.From Florida with Love 5/10
この曲も2017年に前作のScorpion制作時に作った曲で、今年の4月にはリークされたようですね。
タイトル通り、フロリダ州マイアミで書いた楽曲みたいです。
Lil WayneやYoung Moneyについて言及したり、亡くなったStatic Majorの名前をあげたり今は少し離れた仲間たちへの愛を歌ってます。
あとは、自分が強盗に襲われたときのことも話してますね。
この曲は2年も前に制作されていることもあり、全体の中でも凡庸な曲な気がします。
トラックもラップもあまり真新しさがなくて、曲として聴いたときには退屈かなと。


13.Demons 9/10
UKとは親交の深いDrakeですが、ここでUK Drillインスパイアードな曲を出してきました。
しかも客演にBrooklyn Drillを代表するFivio Foreign🔥
これはもう聴く前からかなり期待していましたが、完璧ですね。
めちゃくちゃかっこいいです。断トツで気に入りました。

Drakeは完璧にUK Drill感あふれるフローを披露していて、本当に器用だなと。
Fivio Foreignにとっては大チャンスだったと思いますが、いつも通りの凶悪なリリック、硬質なフロー、そして唯一無二な声がカッコよいです。
新作も出たばかりなので、要チェックですね。エイエイエイッ♬

ちなみに、Sosa Geekは恥ずかしながら知らなかったのですが、彼もブルックリン出身のアーティストらしいです。
Pop Smokeが亡くなってBrooklyn Drillもスローダウンするかと思いましたが(実際ちょっとしてると思いますが)、これきっかけでもう一段盛り上がるかもしれないですね。
ただ、やはりこのビートでPop SmokeとDrakeのコラボが聴きたかったというのはほぼ全リスナーの共通見解かと思います。

14.War 7/10
ラスト1曲。この曲もUK Drillっぽい!ちなみに、昨年末の時点でサウンドクラウドにアップされてたみたいです。
この曲で特に注目されているのはThe weekndとの争いと仲直りの部分、ですかね。
マイケルジャクソンを巡る因縁なのか、よくわからないですが同郷同士、仲良くしてください。
全体的にかっこいいんですが、13曲目のDemonsが良すぎてちょっと自分的には霞んでしまいました。

・・・

以上になります!

総評

若干解説混じりで中途半端になってしまいましたが、前半でも書いた通りミクステでこのクオリティ、僕は大満足の一枚でした。
前半はいつも通り感が強かったのですが、ラストにUK Drillっぽいフローを持ってきたり、D4Lみたいなノリの曲も持ってきたりで全体を通してみるとなんだかんだんでバラエティに富んでいた気がします。

Drakeはトレンドや若干アンダーグラウンド感のあるものを、早すぎず遅すぎずのタイミングで取り入れ、且つわかりやすく解釈して提供するのが本当にお上手。
何曲かはすごい気に入った曲も入っていたので、評価は総評は8とします。

DrakeのDark Lane Demo Tapesの総合評価は、8点!!

夏にはスタジオアルバムも出てくるみたいなので、今から楽しみですね(^^)

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