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サッカーにおけるアジリティ能力と有酸素性能力(サッカー選手は、1秒を争う試合の重要な局面で方向転換を2~4秒に1回行い、試合中に合計1,200~1,400回も方向転換をおこなっている)

アジリティ能力

サッカー選手は、方向転換を2~4秒に1回行い、試合中に合計1,200~1,400回も方向転換をします。

俊敏な動作は、1秒を争う試合の重要な局面で起こり、試合の結果を左右する大きな違いを生みます。

様々な幅広いスポーツから男女の上級アスリートについて調査すると、彼らは視覚的な探査能力に優れていること、そして、素早く正確に反応することが示されています。

早いペースで様々な運動を生み出す能力は、サッカーのパフォーマンスに強い影響を与えることを考えると、サッカー選手にとってアジリティは特に高めなければならない能力になります。

アジリティドリルの漸進

大多数のアスリートは、クローズドアジリティからオープンアジリティドリルへの漸進が必要になります。

例えば、Holmbergはアジリティの最大の向上は、3段階の漸進により達成できると提案しています。

1) テクニカルドリル
2) パターンランニング
3) リアクティブアジリティトレーニング

テクニカルドリルは、特定の運動パターンに的を絞ってアジリティを発達させます。

パターンランニングは、通常、いくつかの予め計画された方向転換の動きを競技特異的なパターンで順番に並べて行うもので、初心者のアスリートにとって非常に効果的であると考えられています。

しかし、すでに高いレベルの技術的なスキルが身についているアスリートは、ランダムな刺激に反応しながら、試合に似た状況で強化を図るアジリティセッションが、一層有益なトレーニング法であるといえます。

そのため、反応的なアジリティを発達させる機会を提供する点からも、SSGがさらに支持され、プレッシャーを受けたときにい損なわれやすい動きを閉鎖環境でリハーサルし、それに続いてSSGを行うことで、どの程度進歩したかをモニタリングできます。

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