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感動はいらない。最適化しよう。

Netflixの「天才の頭の中」というビル・ゲイツの半生と今を描いたドキュメンタリーが面白い。マイクロソフトを創業し巨万の富を築いたゲイツは今、財団を立ち上げ世界の課題を解決するため、様々なチームを組んで取り組んでいる。

衛生状態のよくない地域に下水を濾過する全く新しいトイレを作って設置したり、気候変動を解決するため完全に安全な原子力発電所を発明したり。とにかくやっていることのスケールが大きい。

そのなかで小児麻痺を引き起こすポリオ撲滅のため奔走するゲイツに「なぜポリオを撲滅したいのか」とインタビューアーが尋ねた。それに対するゲイツの回答が

「Optimization(最適化)」

で、最高によかった。

ゲイツにとっては、ポリオにかかり不完全な医療によって予防できず、不利益を被る人たちがいることは「最適化されていない」というわけだ。他の先進国ではポリオの心配すらする必要がないのに、貧しい地域ではポリオに怯え麻痺にかかってしまう人がいる、これは最適化されていないと。

続けてゲイツは「感動はいらない」と言っていた。「ポリオを撲滅して誰かを感動させたいわけじゃない。ただ最適化したいのだ。」と。この考えが聞けただけで、「天才の頭の中」を観た価値があった。

僕たちはやたらと「誰かを感動させたい」と言った趣旨の目標を持つけど、それだけだと理想ばかりが先行して達成したいゴールが不明瞭になりがちだ。僕の場合も文章を書いて「誰かを感動させたい」と思って筆をとっているけれど、それは本質ではない。感動で飯は食えないし、感動で人は変わらない。根っこの部分では。

感動のその先に何かしらのアクションが起こせるように、具体的な手法を具体例を用いて論理的に示していく必要がある。「筋トレをしよう」「読書をしよう」「自分に自信を持とう」と言ったことを書いているけれど、ただその気に一瞬だけさせて終わったら、本質的には読んだ人を何も変えられていない。

僕にとっての最適化は「最強になること」だ。本を読んで体を鍛えて言語を学んで、強くなる。どこに放り出されても自分の力で生きていける底力をつける。誰かを幸せにしてその対価としてお金をもらう。お金を使って自分の生活をより充実したものにし、そこで得た知見を文章なり動画にして皆さんに還元する。これが僕の思う最適化だ。あくまで文章を書くことは最適化の手段にすぎない。

感動はいらない。最適化しよう。

"Optimization"という言葉を忘れずに生きていきたい。

それでは素敵な1日を。


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