マジで何しに来たの? 薬局のインフルエンサーがキルギスにXXXXのために来た話
僕が駐在しているキルギスに、薬局業界で有名なインフルエンサーが来るらしい。元々縁がある人でもないし、SNSで知り合った年始挨拶しか話さないレベルの交友であるが、せっかく来てくれるなら楽しんでもらいたい。
しかし、影響力がある人がキルギスに来るということは少し焦る。
一国とはいえ、人口が670 万人しかいなく、国土面積も日本の半分しかないのに来て満足してくれるのだろうか…。
さらに、草原ばかりの国である。
草原で旅したいなら、ゼルダのティアキンを買った方がお得ではないのだろうか…。
実際の生活も、
このような感じで、意味不明なことしか起こらない。この国に来て、何か得ることができる人は、銀魂作者の空知英秋さんぐらいでは…。
もしくは、推理小説をよく書く東野圭吾あたり。
生木とかいうタイトルでミステリーを創作してくれそう。
今回は、そのような感じで、意味不明マイナー国に川野社長が来てくれる話を書く。
疑問しかない渡航理由
川野社長は薬局かつ弁当屋の社長さんである。
確かに、弊社はキルギスで薬剤師教育関係の仕事をしているため、シナジーが高い。また、僕は会社勤めのビジネスメーンであり、何か協業できるチャンスがあるなら逃したくない。
しかし、この社長…。
渡航のキッカケは本投稿。
なぞなぞ大会をするために、キルギスに来るらしい。
どういうことなのだろう…。誰か解説してほしい。
金田一でもシャーロックホームズでも、謎はきっと解けない。
せめて、誰かに推理小説にして昇華してほしい。やっぱり東野圭吾はキルギスに来るべきだ。
ということで、キッカケはしょうもない理由であったが、もう一度書くと僕はビジネスメーン。協業の可能性を探るため、現地の情報提供を実施した。
しかし、川野社長は、僕がきちんと説明しているのにも関わらず、笑顔で何やらソワソワしている。そして、突然、川野社長が開口して一言。
「とりあえず、行きますわ」
え? 決めるの早くない?
まだ、20分しか説明していないのに…。
インド映画並みの展開の早さに焦る僕。
この人、次は踊り出すのかな?と錯覚するほどの空気感。
この印度映画級の意思決定には驚かされた。
正直なところ、「どうせ来ないよなぁ」と高を括っていたのだ。
今までも薬局関係者に情報提供したことがあるが「僕は日本で頑張るから、興味ない」や「キルギス?キリギリス?なんて国?」と言われ続けた。
その度に「どこかで機会があれば...」や「キリギリスは昆虫。ちなみにギリギリッスは、はねるのとびら!」など、微妙な返しをしていた。
だから、本音を書くと、めっちゃ嬉しかった。
何をやるかはノープランで決まっていないが、興味をもって行動してくれたことが僕は嬉しい。マジで何も決まってなさすぎて、焦ってるけど…。
実際のキルギス市場は?
何も決まっていない中であるが、市場は悪くないと思っている。
新型コロナウイルスや、ウクライナ‐ロシアの戦争(キルギスは旧ソ連圏)によりGDPの上昇が鈍化しているが、それは他の国も同様である。
まず人口動態としては良い形だ。
少子超高齢化の日本とは逆で、人口ボーナス万歳!の状態。
さらに、ハヤットやシェラトンなどの高級ホテルも進出していて、富裕層も存在していることが伺える。
物価や人件費も日本と比較したら安価。また、言語が話せなくても通訳さんを雇えば良い(しかも優秀な人が多い)。
極めつけは、親日国で、日本のブランド力が強い。日本車信仰が凄くて、タクシーに乗ると、トヨタ、マツダ、ニッサン!と日本車連想ゲームが始まるぐらいだ。他にも、日本とキルギス人は顔が似ていて、魚が好きな人は日本へ、肉が好きな人はキルギスに行ったという伝統話もあったりする。
薬局事業であると、日本のサプリメントが人気であり、販売価格が日本の定価の2倍で売れたりする。
他にも色々あるが、もう書くのがめんどくさいので、興味があるなら、X(旧:Twitter)で僕をフォローして情報獲得するか、DMください。
ぜひ、協業しましょう。
ファーストペンギンの資格
今回の一連の流れで、なぞなぞインドおじさん川野社長から学べたことがある。
僕は細かいことを言われると、きっと萎えていただろうということだ。
例えば、川野社長から「言語は大丈夫か、治安は、事故率は?」と立て続けに質問されたら、僕は正直めんどくさいと思っていたはずだ。大事な質問であり、気になることは理解できる。しかし、初回面談でリスクのことを言われ続けるとガン萎えする。
20分しか話していないと先ほどはネタで書いたが、ある程度の話をしてチャンスと思って即決してくれることは、話し手として嬉しい。
高揚したなら、速攻勝負。
相手が心の中で火をつけてくれたなら、消してはならない。
細かいことは後から聞いて、やっぱりダメならそれでも良い。
多くの事業をやっていると、そんな機会は山ほどある。
また、何事にもリスクは絶対にある。海外であれば、医療状況もよいわけではないし、犯罪も日本より一般的には多い。しかし、そのバランスを見極め、物事を高速で進める姿勢はファーストペンギンの立ち振る舞いといえよう。
川野社長は渡航前のやり取りで「二番煎じなんて、ダサくて死んでしまう」と何気ない会話で発言していた。自然に本発言が出るということは、常日頃から新しいことへの挑戦を虎視眈々と狙っているのだろう。
海の無い国に来たペンギンが、魚を見つけられるかはわからない。しかし、川野社長なら魚でなく肉も食いそうだし、なんなら飛びそうである。
僕は、川野社長の立ち振る舞いが男前であり好きだ。
だからこそ、お手伝いできることは何でもやるし、背中を見て勉強しようと考えている。
ただ、1つだけ、ごめんなさい。
なぞなぞは、面倒なのでやらない。
海外まで来て、なぞなぞはやりたくない。
おまけ
今回の件でぴったしな曲がある。
日食なつこさんの「水流のロック」だ。
歌詞が青臭いので文章化はしないが、普通に良い曲なので聞いてほしい。
この曲を聞いて川野社長をキルギスの空港で迎えようと思っていたら、イヤホンを無くした。
偽物であるが、僕は気に入っていたのに…。
川野社長の飛び込みによる水流のロックで紛失したに違いない。それ以外には絶対にあり得ない。
そうなると、実質的に川野社長が紛失原因なので、弁償してもらおうと思う。
本物のAir Podsを…。
また、書いていくのでよろしくね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?