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第4章 みんな生きている 27. 食は人と文化をつなぐ

ファンタ グレナリン マンゴー ジブチ風シチュー

▲ジブチ風シチュー、ご飯と日本のふりかけ、マンゴー、ファンタ(グレナリン味)

ご飯 牛肉野菜スープ

▲ご飯、牛肉野菜スープ

 宿舎では、少女家政婦ユッスーちゃんが食事を作ってくれて、自宅のスタッフ(守衛のアデンさんとムッサさん)のみんなでいただいている。
 食事をみんなで食べるのは美味しい。

 ここで、ジブチの食べ物(マーケットで買えるテイクアウトものだが)をご紹介しよう。

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①フランスパン
 40フラン(約25円)コストパフォーマンスが最強。土のう袋に入れて売り子のおばちゃんが道に座り込み売っている。又は、手押し車に入れて若い男が売っている。彼ら彼女らは手洗いしていない手で触っているので、パンが汚れている可能性が高い。道に落としてしまったものを売っているかもしれないので注意が必要だ。パン屋で焼き立てホカホカを買うのがベターだ。パン屋に行くと焼き立てパンの香りが立ち込めている。ちょっと塩気もあり、食欲をそそる。日が経って固くなってきたらフレンチトーストにすべし。

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②フルーツジュース
 果物のしぼりたてジュースだ。これは絶品。種類は主にジブチにある果物。①オレンジ、②マンゴー、③グアバ、④パイナップルである。果肉も混じっていて最高だ。ここジブチはサウナの中にいるような猛暑の国なので、冷たく甘みのある果物ジュースは最高に旨い。ちなみにコップはビールジョッキなのだ。暑い日に生ビールを飲む感じでグイグイ飲むのが通の飲み方。店舗型のジュース屋で日陰に腰かけて飲むのが手堅い。道端で売っているものもあるが、立ち飲みするタイプ。オレンジを絞っているのが間近で見れるのは良いが、きれいな水を使って作っているのかかなり怪しい。お腹を壊さないように店舗型へ行くことをお勧めする。フランス人等の多くのフランス人等もカフェの感覚でジュースを楽しんでいる。値段はジョッキの大きさによる。中ジョッキは300フラン(200円)、大は500フラン(300円)くらいだ。個人的にはどれも美味しいが、マンゴーとグアバがお勧めだ。

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▲フランスパン、インゲン豆、ミルクティー

③ミルクティー
 食後に飲む小さな茶色いコーヒーカップに入った熱いミルクティー。ものすごい甘いが、独特の風味が効いているのがこのお茶のポイント。かなり美味しい。どこのローカルレストランで注文しても外れがないし、家庭でだしてくれるものもどこでも美味しい。このミルクティーは病みつきになり、恋しくもなる。
 ジブチ人はお茶作りの達人だ。宿舎の14歳家政婦ユッスーちゃんが、日本から持っていった麦茶のパックで私のためにお茶を作ってくれたことがあるが、飲んでみると麦茶に大量の砂糖が入れてあり、人生初体験のとても甘い麦茶だった。
 話は戻って、ローカルレストランを訪れた際は、食後にミルクティーを注文することは必須。ホッとするひと時を過ごせること間違いなし。

ファディーラ

④ファディ―ラ
 これはお好み焼きのような食べ物である。よって日本人にとても食べやすい。日々、日本食に飢えているので、お好み焼きのようなファディ―ラを食べることで日本食の飢えを乗り切れる素晴らしい料理。ドラム缶に炭を入れて火をおこし、鉄板を上に置いて調理する。夜屋台で売られ、200フラン(120円)と値段も手ごろだ。

⑤カステラ
 道端に座り込みおばちゃんが売っているカステラ。これがかなり旨い。一口サイズで20フラン(13円)とコストパフォーマンスもなかなか素晴らしい。元々、ケーキや甘いもの好きな私をうならせる味だ。小腹が空いたときは、散歩に出かけ、道に座り込んでいるおばちゃんを探す。お手製の美味しいカステラや揚げ菓子(サンブーサ等)にありつける。

 ジブチに行ったら食べてもらいたいトップ5を絞ったが、やはりもう一品付け加えさせてほしい。旅行でアリサビエ市へ立ち寄ることがあったら、ぜひローカルレストランのフォアサンドイッチを食べること。アリサビエ市でこれを食べないと「人生損してる」と言われても文句が言えないほど最強に美味しい。レストランは朝からやっており、7時~10時くらいまでに買わないとなくなってしまう。お昼にはもうなくなってしまっているからだ。焼きたてのフランスパンの中がくりぬかれ、味付けされたフォア(肝臓)が詰め込まれている。

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▲レストラン看板(アリサビエ市)

 レストランで食事をすることもある。
店  員「タカ、ケスクチュモンジェ?(何食べる?)」
私   「アリコベール エ テェ(豆料理とミルクティー)」
    ※豆料理150フラン、ミルクティ―50フラン 計200フラン〔120円〕
店  員「ОK!」
 料理が届く
店  員「ボ~ナペティ(召し上がれ)」
 店員は、お隣エチオピアから出稼ぎにきているエチオピア人だ。ジブチ人に教わった、覚えたてのエチオピアの現地の言葉、アムハラ語でレストランのスタッフにお礼を言った。
私   「ア~ムツァンカラ~ノ(ありがとー)」※エチオピアの現地語(アムハラ語)
 私が彼の現地のアムハラ語を話し出したので、とっても大喜びし握手をされる。やはり、簡単でもいいので現地語、その土地の言葉を話すといい。
 可能な限りその土地の言葉を話す。私は「こんにちは」「ありがとう」「ある(持っている)」「ない」「知っている」「知らない」「さようなら」と数字くらいしか現地語(ソマリ語)覚えなかったが、それを話すと現地のジブチ人たちはとっても嬉しそうな笑顔になる。

私   「ナバット(こんにちは)」
ジブチ人「ソマリ語を話せるのか?」
私   「インヤリンヤ(ちょっとね)」
ジブチ人「ワッハッハー」

 つたなくても、笑顔のコミュニケーションが図れる。2年半もの期間、日本語が全く使えない、通じない環境で生活していると「コニチワ」と些細な簡単な言葉ではあるが、日本語が聞こえてくるだけで、日本語で話しかけてくれるだけで、それは「心のオアシス」になる。ありがとーって心底思う。この大切さを身に染みて感じる。

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