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フロンターレU18 – 奈良育英 / ジャパンユース2014

 6月19日、日本サッカー協会は今季の高円宮杯プレミアリーグの中止が決まり、プレミアリーグの参加チームと、各地域のプリンスリーグに所属するチームとの合同リーグの開催を発表した。

川崎フロンターレU-18は、元来のプリンスリーグ関東所属チームに加え、浦和レッドダイヤモンズユース、大宮アルディージャU-18、市立船橋高校、柏レイソルU-18、流通経済大学付属柏高校、FC東京U-18、横浜F・マリノスユース、横浜FCユースとも対戦することになりそうだ。

従来のリーグ戦のかたちでなくなってしまうのは、とても残念なことではあるけれど、本来は対戦しないはずだった強豪たちも参加する合同リーグでどういった戦いぶりを見せることになるのか、楽しみでもある。

今季のリーグ戦のかたちが見えてきたことに、ほっとした思いもある。8月下旬にやってくる開幕のときを楽しみに待ちたいな、と思う。

http://www.jfa.jp/news/00025019/

昔のノートからフロンターレアカデミーの試合を振り返る。第60回目は2014年2月22日のジャパンユースサッカースーパーリーグ。川崎フロンターレU-18は、奈良育英との試合に臨んだ。


【川崎フロンターレU-18 ジャパンユースサッカースーパーリーグ vs 奈良育英】

2014年2月22日(土)午後1時25分キックオフ 時之栖スポーツセンター裾野グラウンド くもりのち晴れ


フロンターレの先発は、GK21深谷星太、最終ラインは右から17緒方和、20諏訪部徹、35粕川雄哉、27武田太一、ボランチは31長谷川隼、23牧寛史、右MF15伊藤健太、左MF28猪狩和真、トップ下24金子俊志、前線には22岡田優希。




奈良育英は次のようなメンバー。





立ち上がり、フロンターレは相手陣内で時間をつくっていくと、2分には、猪狩がエリア左へ。シュートは相手選手をかすめてサイドネットを叩き、左コーナーキックとなる。


キッカー長谷川が右足でボールを入れると、頭で諏訪部が合わせ、さらにこぼれ球を拾った猪狩がミドルシュートを打つが、右へ。決まりはしなかったが、たたみかけるようにフロンターレは迫っていく。


奈良育英も5分、右コーナーキック、56が右足で入れたボール、55が頭で合わせるが、深谷がセーブ。


すると7分、フロンターレは中央からスルーパスが出ると、抜け出したのは岡田。奈良育英のGK45もかわしてゴールへ決め、1-0。フロンターレが先制する。


牧、長谷川がよくボールにさわり、動かしていくフロンターレ。それぞれがうまく間でボールを受けて、さらに迫っていく。13分には右コーナーキック、長谷川が入れたボール、遠いサイドに岡田が飛び込むがさわることはできない。


さらに14分には、右サイド、伊藤のパスに正面へ抜け出したのは岡田。うまく奈良育英の選手を剝がしてシュートを打つとこれが決まり、2-0。


突き放したフロンターレは、直後には左サイド、猪狩が前に持ち出し、正面の岡田へ。岡田はミドルシュートを打つが、左へ。さらに15分には、岡田のボールキープから、エリア右へ上がった緒方が、シュートに持ち込むが、相手選手に当たり、こぼれ球を拾った金子がさらにバーを叩くシュート。


16分にも、金子がGK45がやや前に出ているのを見て、ループシュートを打つが、これもバーに。17分には、猪狩のパスに武田がエリア左へ。シュートを打つが、これはうまくミートできず。


攻め立てられる一方だった奈良育英も、19分には裏を突いたパスに、41がエリア右へ。シュートを打つが、ポストを叩く。


すると22分、フロンターレは中央、下がり目で前を向いた岡田がエリア右を突くパスを出すと、抜け出したのは金子。奈良育英の選手をうまくかわしてシュート。いったんはGK45が止めるが、拾った金子が再びシュートを打つと、これが決まり、3-0。


奈良育英は早くも選手を28から37へ入れ替えると、29分には、右サイド、41のクロスに24が合わせるが、深谷がセーブしていく。


コーナーキックを得るなど、流れを渡さないフロンターレ。37分には、長谷川がスルーパス。エリア左へ抜け出したのは猪狩。シュートを打つとこれが決まり、4-0。


さらに39分には、金子とのパス交換から牧がミドルシュートを打つが、GK45がセーブ。40分には、正面で猪狩がファールを受け、フリーキックを得たフロンターレ。岡田が直接シュートを打つが、これはGK45がはじきながらも防いでいく。前半は4-0でタイムアップとなる。



後半フロンターレは、粕川に代わり36渡邉啓太郎。長谷川が右CB、諏訪部が左CBに。奈良育英は、24に代わり13。


立ち上がりから、フロンターレが攻勢に出る流れは前半と同様。金子のドリブルなどで迫ると、5分には深谷のフィードを岡田が競り、拾った伊藤のパスに、猪狩がエリア左へ。シュートを打つが、左に。長いボールからもチャンスメークをしていく。


すると6分、エリア外左、うまく間で受けた牧がエリア右へスルーパス、これに抜け出したのは伊藤。シュートを放つと、ゴール左へ決まり5-0。


7分にはさらに岡田が、エリア前への浮き球を奈良育英の選手と競り合い、これを制してシュートを打つが左へ。続けて正面で前を向いた岡田が、奈良育英の選手を翻弄。シュートに持ち込むが、GK45がセーブしていく。


セカンドボールをめぐる争いでも上回るフロンターレは、10分には右サイドに流れた岡田が、こぼれ球を拾い、エリア右へ仕掛けていきシュート。これもGK45が阻むが、コンディションの良さを感じさせる動きで迫っていく。


ここで奈良育英は26に代わり21。なかなかシュートまでもいけなかった奈良育英も、÷6がミドルシュートを打つが、ゴールをおびやかすようなものにはならない。


14分、フロンターレはボールを受けた岡田が右サイドへ展開。緒方に渡り、緒方がクロスを上げると、猪狩がエリア内でこれを競り、拾った金子がシュートを打つとこれが決まり、6-0。


奈良育英はここで21に代わり50。


フロンターレは17分、金子に代わり29瀬川ヤーシャ。


20分には奈良育英、左クロスのこぼれ球、41がシュートを打つが、深谷がセーブしていく。


奈良育英はここから立て続けにチャンスをつくり、21分には中盤から攻撃参加した15がシュート。これも深谷がセーブするが、24分、41の右クロス、左MFに位置を移していた36が頭で合わせ、1点を返す。6-1。


奈良育英はここから高い位置でプレスをかけ、ボールをものにする場面を増やしていく。すると、27分、フロンターレは深谷が最終ラインへパスを試みるが、これを15がカット。そのままシュートを打つと、これも決まり、6-2。


フロンターレも直後には、岡田から金子とつないで、金子のパスに緒方監督エリア内へ。シュートを打つが、GK45が阻んで右コーナーキックに。長谷川が右足でボールを入れると、渡邉がシュートを打つが、奈良育英はブロック。


そして33分、フロンターレは猪狩が間で受けてスルーパス。これに抜け出したのは伊藤。この日2点目となるゴールが決まり、7-2。


さらに直後には牧のパスに瀬川がエリア内へ抜け出すが、シュートはGK45がセーブ。


試合は7-2でタイムアップ。終盤こそミスがあったフロンターレだが、多くのゴールを積み重ねて勝利することになった。


板倉滉や怪我の三好康児、好調だった三笘薫といった選手が不在のなかで存在感を見せたのは岡田優希。シュートに持ち込む意欲の高さと、周囲を活かす視野の広さで攻撃を牽引していったのが印象的な試合となった。


前半4-0 後半3-2 計7-2

得点:岡田優希2、金子俊志2、猪狩和真、伊藤健太2


フロンターレの先発:21深谷星太、17緒方和、20諏訪部徹、35粕川雄哉、27武田太一、31長谷川隼、23牧寛史、15伊藤健太、28猪狩和真、24金子俊志、22岡田優希


交代:粕川→36渡邉啓太郎 金子→29瀬川ヤーシャ


(文中敬称略)



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