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フロンターレU15 – 東京ヴェルディジュニアユース / 関東ユース2014第4節

 7月1日、徳島ヴォルティスとの契約が満了になっていた狩野健太の引退が発表された。2016年にはフロンターレに加わり、17年には優勝メンバーにもなった狩野。出場した試合はけして多くはなかったけれど、チームを支えてくれた選手の一人だと思う。フロンターレの選手になってくれて、改めてありがとう。今はそんな気持ちを抱いている。

次の場所でも、輝けますように。

昔のノートからフロンターレアカデミーの試合を振り返る。第72回は2014年3月23日の関東ユース(U-15)サッカーリーグ第4節。ここまで3引き分けの川崎フロンターレU-15は東京ヴェルディジュニアユースとの試合に臨んだ。


【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部第4節 vs 東京ヴェルディジュニアユース】

2014年3月23日(日)午後2時半キックオフ 麻生グラウンド 晴れ 40分ハーフ


フロンターレの先発は、GKゲームキャプテン1早坂勇希、最終ラインは右から2金井満生、13森陽平、4養日幹大、6野中康平、ボランチは15桝谷岳良、5小川真輝、右MF8髙岸憲伸、左MF7新井秀明、トップ下24大曽根広汰、前線には17高橋真。


この日はキャプテンの10村田聖樹、9池谷祐輔、3伊従啓太郎、26宮代大聖が不在。




ヴェルディの先発は、GK12横倉嗣竜、最終ラインは右から6諸和輝、3谷口栄斗、2木村太一、キャプテンの5樫村怜史、ボランチは19武眞大、10藤本寛也、右MF17河田稜太、左MF8羽生識、トップ下7大森渚生、前線には9北澤快。




駒沢オリンピック記念公園陸上競技場で行われていたチビリンピック関東大会のときと同様、青空が広がり、あたたかい陽気の麻生グラウンド。その一方で次第に冷たい風も吹き始めるなか、試合は始まった。


ここまで多くの試合で先発に名前をつらねてきた選手を欠いたフロンターレだが、立ち上がりから攻勢に。


2分には、パス交換から左サイドへ流れた小川真輝がクロスを入れると、高橋がシュートを打つが、これは上に。


さらに桝谷、小川真輝を中心にボールを動かしていくフロンターレ。13分には左サイド、新井が仕掛けてシュートを打つが、右へそれていく。


ヴェルディにボールが渡っても、連動したプレスなどで自由を与えないフロンターレ。ヴェルディはコーナーキックを得るなどしていくが、なかなか決定的な場面をつくれない。


フロンターレもボールこそ動かしながらもなかなかシュートまではいけない時間が続いていく。


25分には、フロンターレがボールを動かそうとするところ、バッグパスをヴェルディが奪い、エリア右へ。フロンターレとしては危ない場面だったが、シュートは早坂がセーブしていく。


これで流れをつかんだヴェルディ、27分には、フリーキックを得ると、藤本から左へ展開。樫村がクロスを入れてくるが、早坂がセーブしていく。


フロンターレは、組み立てでのミスが続き、31分には、エリア前でパスミス。これを奪った大森が、ループシュートを打つが、上にそれていく。


33分にはフロンターレ、小川真輝の縦パスを、正面でおさめた髙岸から左へ展開。オーバーラップした野中がミドルシュート。これは枠をとらえるが、GK横倉が弾きながらも阻んでいく。


そして36分、フロンターレはエリア外左、新井が折り返すと、こぼれ球をエリア左で拾ったのは大曽根。これを叩き込むようにシュートを打つとゴールネットが揺れる。1-0。先制点はフロンターレへ。


さらに38分には、フロンターレ、大曽根が持ち上がり、最後はエリア前、桝谷がシュートを打つが、ポストを叩いていく。前半は1-0。フロンターレがリードしてハーフタイムへ。



後半ヴェルディは羽生に代わり14杉澤亮悟が入り右MF、左MFに河田。


しかし、流れはフロンターレへ。3分には、正面で小川真輝が地を這うようなミドルシュート。こぼれ球に髙岸が抜け出していくが、これはオフサイドに。5分には、さらき養日のフィードに、高橋が抜け出すもオフサイド。それでも長いボールも交え、フロンターレは迫っていく。


10分には、さらにフロンターレ。左クロスに髙岸がエリア内へ抜け出すが、シュートはミートせず。


ヴェルディは12分、北澤に代わり11橋本新世紀。


相手ボール時には高い位置でプレスをかけ、そこからシュートに持ち込もうとしていくフロンターレ。14分には、高い位置で新井がボールを奪い、エリア前、大曽根へ。しかし、シュートは横倉の正面。


直後には大曽根の縦パスに、高橋がエリア右へ。シュートを打つが、GK横倉が阻み左コーナーキックに。小川真輝が右足でボールを入れると、こぼれ球に詰めたのは養日。シュートを打つとこれが決まり2-0。16分、フロンターレが突き放す。


一方、ヴェルディも17分には正面でうまく前に持ち出した藤本がミドルシュートを打つが、上に。


大森を前に、橋本をやや下がり目にして、打開を図りにくるヴェルディ。24分には藤本がすばやいリスタート。右クロスに持ち込むが、早坂が相手と接触しながらも防いでいく。


25分には、ヴェルディは河田に代わり16松本秀太。なおも流れを渡さないフロンターレ、大曽根の縦パスに高橋が抜け出すがオフサイド。さらに養日がボールを奪い取り、そのままドリブルで持ち上がるなど、フロンターレは守備から攻撃へ持ち込む姿勢を見せていく。


29分には、ヴェルディは武に代わり4東山直樹。フロンターレは30分、髙岸に代わり14デューク・カルロス。


32分には正面でフリーキックを得ると、小川真輝が直接狙うが、横倉がセーブ。


ヴェルディもクロスから打開を図るが、早坂がセーブしていく。


ヴェルディは諸に代わり15奥野亮汰。


そして、36分、フロンターレは右に流れた高橋のクロスから右コーナーキックを得ると、キッカーのデュークが左足で入れたボール、シュートを打ったのは高橋。これが決まり、3-0。


突き放したフロンターレは、40分には新井に代わり11三本木達哉が入り右MF、デュークが左MF。ヴェルディの攻勢も早坂を中心にしのいで、試合はタイムアップ。3-0。


ついに初勝利をあげたフロンターレ。前節まで先発出場を続けていた選手を4人欠いたなかでの勝利は、チームの力が高まっていると大いに感じさせられる、嬉しいものだった。

3月21日には、川崎カップにも参加するなど、日程としては厳しいものだったフロンターレ。その川崎カップに多くの選手が出たこともプラスになったのではないか、とも思わされた。


前半1-0 後半2-0 計3-0


得点:大曽根広汰、養日幹大、高橋真(フロンターレ)


フロンターレの先発:1早坂勇希(c)、2金井満生、13森陽平、4養日幹大、6野中康平、15桝谷岳良、5小川真輝、8髙岸憲伸、7新井秀明、24大曽根広汰、17高橋真


交代:髙岸→14デューク・カルロス 新井→11三本木達哉



ヴェルディの先発:12横倉嗣竜、6諸和輝、3谷口栄斗、2木村太一、5樫村怜史(c)、19武眞大、10藤本寛也、17河田稜太、8羽生識、7大森渚生、9北澤快


交代:羽生→14杉澤亮悟 北澤→11橋本新世紀 河田→16松本秀太 武→4東山直樹 

   諸→15奥野亮汰


(文中敬称略)



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