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意外と大変!ドイツで語学ビザの取得方法まとめ

どうも中川です。
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最近、こんなワードを目にする機会が増えました。
【日本人が海外で出稼ぎ!?】
【海外の方が楽に簡単に稼げて給料が日本の2、3倍!】

かつては、海外の方(主にアジア圏)が日本へ出稼ぎに来ていました。

<海外→日本へ>から<日本→海外へ>の時代に変化しつつあります。
「脱日本」を掲げる若者は海外へ行く興味がより強まったのではないでしょうか?

たしかに海外の方が日本よりも給与水準は高いのかもしれません。
また国によっては円安の恩恵を受けてさらにそれを実感することかと思います。ですが、その分その国の物価も高いです。
つまり、どれだけ現地で稼ぐ能力があるのかが一番大事です。

能力がなければ、結局のところ現地の最低賃金採用になります。
生活費を差し引いたら結局日本で生活していた時とあまり変わらない。
こんな状況になりえます。

海外で成功した稼げている人の特徴としては私はこう思ってます。

【 能力(語学も含める) ✖️ 国の選択 ✖️ 運 】

この全ての要素がうまく重なって、初めて成功すると思ってます。

そのため、1番の鬼門とされる「語学」をクリアしないことには始まりません。最初は語学ビザで言語をしっかり学んでから仕事へ移行する方が後々のことを考えると、海外生活がうまくいきます。

成功はさておき、留学で得られる価値は非常に大きいです。
留学を経験し、現在もドイツに住んでいる私ですが、海外へ飛び出ることは、今後の人生においても間違いなくプラスになることは間違いないと思います。


<事前に現地の情報を手にいれる>

行く国の知識や情報を知らないままに海外へ飛び出るのはかなり危険です。無知だった私は現地でかなり苦労しました。
かつては情報を得ることが難しかったですが、今ではネットで簡単に現地の情報が手に入ります。

特にビザ問題は、ドイツに限らず、海外に住むにあたって誰もが何度も苦戦する問題です。

ビザに関して少しでも、勉強しておかないと現地に行って必ず問題が起こりますので、渡航前に必ず情報を集めましょう!

英語であれば小さい頃から学校で多少は勉強しているので、馴染みがありますが、ドイツ語は日常生活で触れることのない言語です。

ドイツの外人局は英語でも対応してくれる場合もありますが、ドイツ語が話せないと対応がかなり悪いです。
ドイツ語が多少話せると急に相手が優しくなるのが、面白いところです。

ドイツ語は難しいですが、勉強すれば必ず力がついてきます。

「ドイツへ行ってみたい」という、超絶マニアックな留学希望者方はぜひ読んでください。


ドイツのビザの種類


"ドイツで長期滞在するにはビザの取得が必要"です。
滞在の目的に合わせてビザの申請が可能です。
ビザの種類によって必要な書類が違うので注意です。

日本人はドイツに渡航する際に90日の滞在であれば、パスポートのみで滞在が可能です。特別ビザの申請は必要ありません。

いわゆる" 観光ビザ "と言われるものです。

ですが、90日を超える場合は必ず長期滞在ビザが必要になります。
その長期滞在ビザは外人局(Ausländerbehörde)で申請をします。

滞在許可のことを" Aufenhaltserlaubnis* " といいます。
*アオフエントハルツ・エアラオプニス

今回ドイツのビザから多くのドイツ留学希望者やドイツ在住を目指している方が始めに取得する「語学学校ビザ(Sprachvisum)」に関して紹介します。

○ 90日間は観光ビザが有効なのでビザの申請なしで
  ドイツに滞在することが可能

【主なドイツビザの種類】
・観光ビザ
語学学校ビザ(Sprachvisum)
・ワーキングホリデービザ
・就労ビザ(Arbeitsvisum)
・学生ビザ(Studentvisum)
・大学準備ビザ(Studienvorbeitungsvisum)
・職業訓練ビザ(Ausbildungsvisum)


語学ビザに必要な書類


語学ビザ申請には下記書類が必要です。

【語学学校ビザ申請に必要なこと】
語学学校申請証
有効なパスポート
住民登録証
パスポート用の写真
ドイツ留学中にドイツ国内で有効な医療保険
閉鎖口座の開設
ビザの発行料金

語学ビザを申請はお金がかかる

語学学校ビザの申請には想定よりも初期費用が必要になります。


【 語学学校申請証 】

⌜ 語学学校はどの学校でもいいわけではありません。⌟
ビザ申請が可能な語学学校を選ぶ必要があります。
大手のGoethe institut(ゲーテ・インスティトゥート ) や
Volkshochschule(フォルクス・ホーホシューレ)であれば問題はないです。

ですが、この2つの学校は都会しかないです。
街にある語学学校に行く場合は、事前に学校に語学ビザ申請が可能な学校なのか問い合わせましょう。

ちなみにGoethe institutはべらぼうに高すぎる・・・
なので私はテストを受ける以外はお世話になったことはないです。

Volkshochschuleは金額面も含めても人気が高いです。
ちなみにVolkshochschuleは"VKH"と略されます。

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ビザ申請には「Intensivsprachkurs」と呼ばれる集中コースの登録が必要
なります。

語学学校ビザ申請には週に18時間以上の授業時間と定められています。

Intensivekursの多くは週に4日(月-木)の学校と週に5日(月-金)のパターンがあります。

  • 4日の場合は09:00 - 13:00

  • 5日の場合は09:00 - 12:15

こう見ると4時間✖️4日は16時間となり、
規定の授業数18時間を超えないのでは!?

実は18時間ではなく18コマ数で計算されています。

1コマが大体45分程度で、その都度小休憩があります。

そのため、4日の場合は1日約5コマ、5日の場合は1日約4コマある計算になり、20コマを超えます。

語学学校の料金はおおよそ月350 - 450ユーロ程度で見込んでおきましょう。

【注意】
夜間コースや週末コース・移民コース(Integrationskurs)での申請は不可

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【 閉鎖口座の開設 】

語学学校ビザを申請するには閉鎖口座に決まった金額を入れておく必要があります。

*閉鎖口座:Sperrkonto【シュペア・コント】

これは、ドイツでの生活がちゃんと送れるかを保証する経済的証明です。

前までは月に740ユーロくらいでしたが、物価上昇に比例してこの必要金額も徐々に上がりました。
現在(2023年)では934ユーロ/月々です。

つまり、1年間で11,208ユーロが凍結口座に入れるお金の準備が必要となります。

※このお金は、月々に上限934ユーロまで引き下ろすことができる預金口座となってます。結局このお金はドイツで滞在時に使う生活費なのでいいですが、最初にこの金額を準備するのが大変です。

この金額を事前に準備する必要なので、知らずに行って現地で申請できないということになります。


【 ドイツ国内で有効な医療保険に加入 】

ドイツ留学にはドイツで有効な疾病保険(Krankenversicherung)の加入が必要です。

この疾病保険はドイツ滞在者には法的に加入する義務があります。
※クレジットカードの自動付帯保険は適応しません。

どの保険でもいいの?という話になります。

どの保険でも申請ができないので注意が必要です。

ビザ申請には、「ある要項が含まれている保険」に限ります。

ドイツ大使館では下記要項が入っている保険が必要だと記載があります。

・歯科の治療に適応する保険
女性の場合は、妊娠時でも適応される保険

参考:ドイツ大使館

ではどの保険を選べばいいの?

<留学に人気の保険>
私が調べまくってわかったドイツ留学に人気な保険を紹介します。

保険は様々あるのですが、様々なブログや記事を漁りまくって、
この2つがいいという結果が出ました。

色々悩むのも、意外とストレスになると思います。

実際に留学経験した方がすすめる情報は間違いないと思います。

ちなみに私がワーホリで来たときは"ステップイン"でした。


この2つの保険が特に人気でした。

  • ケア コンセプト ケア コレッジのコンフォートがおすすめ!

  • ステップイン ステップインならエコノミープラス!


【 ビザ申請は事前に予約を! 】

もちろんWartezeitと呼ばれる予約なしでも飛び込みで行くこともできます。ただし、予約者が優先で、営業時間が終わるとその日は終わりです。

予約がないと、そもそも予約してからまた来てと言われることもあります。これは都市の規模や外人局次第です。

大都市の場合は、事前に予約があってもかなり待つので、
予約はマスト
と考えておいた方がいいです。

予約できたとしても、数ヶ月後なんてこともあります。

中には観光ビザが切れてしまう・・・という方もいると思います。

本当はよろしくないんですが、外人局から数ヶ月後のビザの予約のメールが来てさえいれば、その間はかなりグレーですが不法滞在とはならずドイツにいることができます。

ただ、その間に日本に帰国したい場合や、隣国へ旅行したい場合は、外人局にその旨を伝えて了承を得る必要があります。
了承なしに海外を出ると帰って来れない場合もあるので注意が必要です。

とはいえ、ビザなしは毎回何かあるごとに説明しないといけなかったりするので、早い段階で次のビザの予約を進めておくのがベターです。


【 ビザ発行手数料 】

語学学校ビザを申請するのには、約75ユーロかかります。
※75ユーロと書かれていたり、100-110ユーロと記載もあります。
 管轄によっても違うので、おおよそこのくらいです。

私が何回もビザを申請した経験から、指の指紋を取るまでいったら、書類に多少不備があっても結構融通を利かせてくれる印象です。

申請が完了時に、支払いをします。


結局ビザ申請にいくら?

ビザに必要なことを上記でまとめましたが、結局「一体どれくらいかかるの?」という話です。

・語学学校:6000ユーロ(授業料、教科書等を含める)
・凍結口座:11,208ユーロ
・保険:720ユーロ (月60ユーロ概算)
・ビザ申請費用:75ユーロ

語学学校ビザを申請には約18000ユーロほどが必要になります。
現在の157円レートで計算すると日本円で280万ほどとなります。

概算

ただ凍結口座は最初の初期費用で、ここから毎月最大934ユーロを生活費として引き下ろせます。

この金額から家賃と食費、そして雑費を考慮しなければいけません。
いかに家賃を抑えられるかがドイツ生活では大事です。

<家賃に関して>
語学学校ビザ一年目はワンルームよりも家具がついているWGがおすすめ。
もちろんお金に余裕があるのであればワンルームの方が気持ち的に楽です。

家賃は大体WGワンルームで7200ユーロ
(多めに見積もって月600ユーロ)ほどです。
WGと呼ばれるシェアルームでも地域や都市によって料金が大きく変わります。理想は400ユーロ代の部屋に入れればベストです。
物価や光熱費の上昇により、家賃が以前よりかなり上がりました・・・
※WGとはシェアルームのこと

学生として学生ビザで滞在するのであれば、もちろんStudentenwohnungと呼ばれる学生寮でという選択肢があります。
400ユーロ程度で住むことができますが、これはあくまでも大学生用の寮なので、語学ビザで来る方はおそらく厳しいです。

市内の金額が安いWGの部屋は、人気も高く競争率が非常に高いです。
そういった部屋は現地の大学生やドイツ人優先に部屋を貸す傾向にあるので、私たち外国人はほぼノーチャンス。

WGは入居の審査でルームメイトとの面談があるので、愛想良く振る舞って、「あなたの害にはならないよ!」という印象を与えないといけません。
共用スペースをシェアするのですから変な人は入れたくないですよね。

もしドイツで普通に部屋を賃貸をしたい時、基本部屋には何も付いていないです。(キッチンや家具全般)

家具付きの部屋(Mobiliert)を選ばない限り、何もないです。
家具付きの部屋になると、家賃が通常より高くなります。
また、前に住んでいた人が家具を置いて行く代わりに最初に何千ユーロかを支払って家具を引き継いでくださいねという場合もあるので注意です。

ドイツで最初生活するなら、我慢してちょっと高めのWGルーム、日本人コミュニティーで空き部屋がないかチェックする。
学生・職業訓練生のみに貸出している賃貸に問い合わせてみることをおすすめします。生活が安定してきたら、引越しを考えるのもアリです。

とにかく部屋を見つけるのもやはりドイツ語が必要になります。
まずは言語をしっかり学びましょう!




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