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「発達障害の障害固定」という考え【ゆっくり発達障害者支援解説-その04】
そもそも、発達障害が法的に定められたのは、2011年(平成23年)の障害者基本法改正でした。
第2条で障害者基本法に定義する障害が「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。」
この改正で初めて発達障害が障害として法的に規定さ
発達障害グレーゾーン【軽度だから幸福ではない】
発達障害者の支援をしていて、「発達障害グレーゾーン」はここ2-3年でニュースになったワードです。
発達障害グレーゾーンとは発達障害の症状は見られるものの、発達障害の診断基準を満たさない状態を指す俗称とのことです。
軽度の知的障害、発達障害という概念は以前から存在していた。
【短編】知的・発達障害者の心身の成長(遅い?)
未成年~成人の障害者と接していたとき、健常者に比べ成長が遅いことを感じた。
特に、男子の入浴介助ないし共に入浴した時は、18歳以上なのに大人の体つきではないことに驚いたものだ。
心の成長面では、例えば軽作業やPCスキルなどを覚えることが早くても、生活面の課題やコミュニケーションの課題を抱えたまま、成人になったケースを目にした。
生活面や社会性の課題は、特別支援学校、高校を卒業して2-3年では
【備忘録】ゆっくり発達障害者支援解説-その03
発達障害者支援その3では、私が持っている支援方法について、備忘録的に書いてきます。
発達障害者とのコミュニケーション人によって口頭の指示が通る人、またはそれが苦手で視覚的な指示が良い人様々である。
口頭=聴覚経由での指示が通る人は、例えば耳で聞いた言葉をすばやく脳で理解し、行動に移すのが得意である。口頭の指示が苦手な方は、例えばこの耳で聞いた言葉を一部、または全て聞き取ることができず、指示内
ゆっくり発達障害者支援解説-その02【グレーゾーン】【療育手帳】
発達障害者支援について、その2です。下部のケースが絡んだ深い話は、有料となっています。
発達障害者が服薬する薬について 現在は【コンサータ】【ストラテラ】といった薬が主流です。ADHD向けの治療薬として知られています。【インチュニブ】という薬が2019年に新たに成人向けに認可されています。
私自身の支援経験では、発達障害者の方でストラテラは時折飲まれている方と会いますが、コンサータの名称は最近