見出し画像

ナカさんのクラシック音楽コラム 18 《手放せない音楽》 A Bach Festival / The Empire Brass

自粛生活で部屋の片づけや不用品の整理・処分する方も多いでしょう。
特にクラシック音楽愛好家の方は大量のCDやレコード、「この際思い切って処分しようか」コレは聴く、コレは聴かない、おっとダブリ買い、レア盤かも!?、封も開けてない未聴の山(笑)。。。などなど。
部屋一面にCD広げて選別し、不要なCDは売却したり。
でもその中に「どうしても手放せないCD」というのが何枚かあるわけです。手放せない理由は様々ですが、私の手元にあるそんなCDを紹介します。

The Empire Brass, Douglas Major ‎– A Bach Festival
レーベル:EMI Digital ‎– CDC-7 47395 2

画像1

私が所有するCDの中で最古のCDと思われます。20年はとうに過ぎてる。
高校生の時に吹奏楽部に入り、チューバという金管楽器を始めました。
少しずつテレビやラジオでクラシック音楽を聴くようになりました。
哲学かぶれだった高校生の頃。浅田彰さんのラジオ番組があってその中でグレン・グールドの「イタリア協奏曲」がかかったのを聴きました。
衝撃的でした。。。それまでストラヴィンスキーとかバルトークが好きだった私が次にハマったのがバッハ。ずいぶん両極端ですが、たぶんそんな頃に買ったのだと思います。
教会の高い天井、ステンドグラスから光がキラキラと零れ落ちてくるような金管サウンド、重厚なパイプオルガン、伽藍の中でバッハの音楽に包み込まれるような感触。
中でも好きなのが14曲目のSheep May Safely Graze (羊は安らかに草を食み)です。柔らかい音色が緩やかにうねる伴奏の上に伸びやかな主旋律。

何十年もたっているのに、音楽が大好きだった若い頃の甘酸っぱい気持ちが蘇ってきます。エムパイア・ブラスのCDもいろいろ持っていたはずですが、今はこれ1枚しか残っていません。
調べたらこのCD、すでに廃盤のようで手に入らないかもしれません。Amazonでは中古品のみです。再発もされてないのかな。。イイCDなのに持ったない!
調べたらナクソス・ミュージック・ライブラリーで配信されていました。
Warner Classics で「カタログ番号0094633154452」とあるのですが、CDは検索しても見つかりません。Appleミュージックにもありました。
ダウンロード音源しかないのかしら。。好きな音楽はやっぱりCDで手元に置きたい派です。デジタルや配信は便利ですがライナーとか帯も好きなので。
CDお好きな方にはわかると思いますが、EMIロゴとAngelマークが旧規格的味わいがあってイイですよね。盤の中央が透明で「made in USA Digital Audio DIsc Corp.」の刻印があります。時代を感じさせます。。
廃盤と聞くとなおさら手放せなくなってしまいますね!CDもあまり古くなると劣化して聴けなくなってしまう恐れもありますが、いつまでもこのエンパイアブラスのバッハは手元に置いておきたいと思っています。

2020.5.28


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?