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俳句手帖

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2020年8月から俳句はじめました🌱 俳号は加那屋こあ
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#文芸

俳句の記録

俳句の記録

東京新聞 東京俳壇 2023.12.17
小澤實 選
猿山にボスの不在や小春の日

第60回現代俳句全国大会
秀逸賞
少女みなカルキの匂い大西日
https://gendaihaiku.gr.jp/news/news-11485/

埼玉県文化団体連合会文学部会 文芸フェスティバル
杉本青三郎 入選
ちぐはぐな服で落ち合ふ葡萄狩

ねんりんピック愛顔のえひめ2023 俳句交流大会
安原谿游 入選

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八重桜砂糖多めのホットラテ

色付は内緒のリップ八重桜

加那屋こあ
2021.4.10

洗濯指数100パーセント牧開

牧開まどろみに聴くパンの笛

加那屋こあ
2021.4.9

春光や逆廻りに乗る山手線

亀鳴いて弁当包み開きけり

加那屋こあ
2021.4.8

いちだんと羽音やかまし春の蝿

桜守紺の制帽深々と

清明の日カーテンを新調す

清明や鶏いつもより長く鳴き

加那屋こあ
2021.4.5

リコーダー天に囀ずり春動く

四重奏ヴィヴァルディ吹き春動く

笛の音は英国の風春萌す

群青に溶けパヴァーヌや春の宵

散りばめし音符が春の星となり

笛吹きの指の白さや冴返る

加那屋こあ
2021.3.2

刷毛先に長く伸びたり春埃

春塵や先頭で待つ赤信号

霾るや薬局ばかりの商店街

加那屋こあ
2021.3.18

空模様濁点多し春嵐

春塵や買置き底を尽きにけり

艶噺白足袋濡れて柳かな

加那屋こあ
2021.3.21

上履きにひらがなの名や木の芽時

木の芽時洗い晒しのデニムシャツ

加那屋こあ
2021.4.4

引込の線路酸葉に汽車眠る

すかんぽや貨物列車の通過待つ

加那屋こあ
2021.3.24

同門の友と連れ立ち春コート

春泥や一語一句を全身で

加那屋こあ
2021.3.23