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ギフテッドへのエール


たまたま、千原せいじさんと立花奈央子さんが対談している動画に出会いました。

偶然出会った動画だったのですが、何気なく見てみると、なかなか興味深い内容で、色々と考えることがあったので、私が思ったことを書きます。

私はギフテッドではありませんが、私もブログでたまに書いてる通り、子供の頃から
『どうして、できる側ができない側に合わせるのが当たり前なの?』
ってモヤモヤする体験が多かったので、私なりにギフテッドの人たちを応援する話を書きたくなったのです。



動画内で立花さんは、
「ギフテッドは、いわばスーパーカーなんです。」
と、いう例え方をしています。

立花さんの話を買い摘まむと、

「人を車で例えるなら、軽自動車から普通車、スポーツカーやトラクターのようなものもあります。ギフテッドという存在はスーパーカーなんです。サーキットにいれば物凄いスピードで爽快に走れるんですけど、やはり走れる場所っていうのは限られているんですよね。私たちが生きている社会、例えで言うところの公道っていうものは、大体時速40~80kmで走ることを想定に作られているので、その環境下にポンッとスーパーカーを置かれても、上手く走れないんです。ですが、「あなたは物凄いスピードで走れるのだから、公道だって簡単に走れるでしょ?」と、いう目で見られるので、そういう部分に辛さがあるんです。」

といった話をされます。

その話を受けて、せいじさんは

「でもそれ、俺思たけど、その例えをスーパーじゃなくてトラクターにしたら反感は買わんようになんねん。田んぼで耕す時に、トラクターなら耕せるけど、軽自動車とかスーパーカーでは耕されへんし、走れへんやんか。そっちの例えにしたら?」

ということを言います。

その話を受けて、立花さんは、

「あー!なるほどねー!確かに……。」

と、色々と合点もいきつつ、更に話は進んでいく…

こういった内容の動画です。気になる人は是非探して見てみられると良いと思います。



さて、このやり取りを見ていて、私はモヤモヤが止まりませんでした。

そのモヤモヤを噛み砕いていくのですが、まず私が思ったことは、

『いや、ギフテッドはスーパーカー、という例えが正しいよ。』

という点です。

特に、この立花さんの場合【IQ130超えの…】と紹介されているので、頭の回転が速いタイプのギフテッドの方なのは一目瞭然です。その立花さんが例えにスーパーカーを用いるのは適切だと私は感じたため、せいじさんとのやり取りに引っ掛かりを感じたのが始まりでした。



せいじさんの意見が正しいことも分かるんです。

・物凄いスピードをサーキットで発揮できるスーパーカー
・物凄いパワーを田んぼで発揮できるトラクター

どっちで例えても、同じことなんです。別に、あえてスーパーカーに拘る必要はありません。だから、立花さんが深く納得した気持ちも非常に分かりました。



とはいえ。

どっちで例えても同じことなのだから、その例えがスーパーだろうが、トラクターだろうが、どっちでも良いんですよ。話の根幹はそこじゃないよね。
(と、私は思うんですよね。)

立花さんたちとしては、

「力を発揮できる場所が限られてるタイプの人間なのに、「あなたはどこでも力を発揮できるんでしょ?」って勘違いされるから、辛いんです。」

と、いう点が問題点なだけで、その問題点を説明するために「スーパーカー」というキーワードを用いただけです。

その、

[たかだか「スーパーカー」という言葉を使っただけのことに対して反感を買ってしまう]
と、いう世の中

に対するモヤモヤも水面下に眠っていることは手に取るように分かってしまいます。



一方で、せいじさんの言うように、

「「トラクター」というキーワードに変えるだけで無駄な反感を買うことは減るよ。」

と、いう話がその通りなのも痛い程分かるんですよ。



私個人的に、この話題、ほんっとに強いモヤモヤを感じる話だったんですよね。しばらく、なかなか真剣に考えてしまいました笑

「スーパーカー」
と、いう言葉なだけで、要はレーシングカーのことです。車種の1つでしかないんですよね。

にも拘わらず、「スーパーカー」というキーワードに反応して反感を覚えるのは、話を聞いている側の勝手な被害妄想に過ぎません。

スーパーカー=速い車
立花さんのように頭の回転が速い人を目の前にして、速い車の話を持ち出されると、
・頭の回転が遅いコンプレックスがある人
・理解力が乏しいコンプレックスがある人
なんかが勝手に劣等感を感じ始めて、勝手に怒り出すんですよ。

私、↑こういうシチュエーションが世の中にいっっっぱいあること、知ってます。

コンプレックスを感じてるのは、話を聞いてる側の人の問題なのにも拘わらず

「それは、「スーパーカー」というキーワードで例えたあなたが悪いよ。」

って扱いを受けるんですよ。すっっっごい分かります。その部分に、物凄いモヤモヤが残るんですよね。



[たかだか例え話ごときで反感を買う。]
↑この問題点を解消するために、
ギフテッド側の人が例えに使うキーワードを変えたら良いんだよ。」
って、やっぱり

『ギフテッド側の人がその他多くの人々の感覚に合わせることが当たり前。』

ってナチュラルに思われてるんですよ。

まじでフェアじゃない。

なのに、そのことにすら気付いて貰えない。



何より、動画で立花さんがせいじさんの意見に対して、
「確かに!なるほど!」
って、結構感動してるんですけど、もはやそうやって立花さん自身が多数側に合わせなきゃいけないことが当たり前に染み付いちゃってる、っていう情景を見て、凄く可哀想な気分になってしまったんですよね。心がちょっとチクッとしました。



しかも。

話の根幹は、

[ギフテッドは、勘違いされたまま理解されないし、ナチュラルに「あなたが一般社会側に合わせられるでしょ?」と、思い込まれているから、困る]

と、いう部分であるにも拘わらず、

「説明する時に使用するキーワードを変えたら良いんだよ。」

って…

『え?そこ?そんなとこ引っ掛かるの?そこまで話を掘り返さんとあかんの?スーパーカーだろうが、トラクターだろうが、どっちでも結果は同じことなんやから、話を先に進めてよ!』

と、いう気分に、私は、なる。

ほんっとに、このやり取りこそが、

「特定の場所ではビュンビュン走れるスーパーカーが、時速40~80kmのエリアに放り込まれて、勝手に動きを制限されて(話の腰を折られて)、困るんです。」

っていうことを完璧に現している、正にギフテッドの辛さを絵に描いたようなやり取りやん…。

と、私は、思った訳ですよ。



いや、だから例え話スーパーカーで正解やねんて!

っていう気分に、私は、なりました。



けどなぁ。私はこの、

『実は、
『ギフテッドが世の中の基準に合わせるのは当たり前のことでしょ?』
って、ナチュラルに思い込んでしまってたんだ!』

って部分に気付ける人が増えるには、残念ながら、まだこれから先数年はかかると思うんですよね。

例え話で出てきた「スーパーカー」で反感を買ってしまうような部分なんて特に、劣等感とかコンプレックスなんかのメンタル的要素が絡んでることなので、その辺を乗り越えられる人は限られてくるはずです。

『自分がコンプレックスを抱えてたから、反感を覚えてたのか!』
と、気付いた後の段階でようやっと
『そんで、ギフテッドの人はどういう部分に悩んでるんやろ…?ふむふむ…』
っていう流れになるので、ギフテッドが抱える問題の根幹に世間が辿り着くまでは、まだまだ時間を要すると思います。



ギフテッドの人たちにしてみれば、
「だから、サーキットを増やしてください!」
「だから、田んぼを増やしてください!」
「だから、サーキットで走らせてください!」
「だから、田んぼを耕させてください!」
みたいに色々訴えたいところだと思うんです。と、いうか、そう訴えてるのに、
「あなたは公道でも簡単に走れるんでしょ?」
としか返されなくて困ってる、っていう話なんだと思うんですよ。

それで、私が言いたいのは、

ギフテッドの人たちは
「サーキットを増やしてください!」
っていうアプローチじゃなくて、
「あ、すみません、自分はサーキットを作って勝手に走らせて貰います!」
って、ビュンビュン突っ切り続けて行って良いですよ!陰ながら応援してます!

っていう点ですね。

この部分も妙にシンパシーを感じるんですけど、ギフテッドもギフテッドでナチュラルに
『自分が周りのペースに合わせなくてはいけない。』
って感覚が残ってるからこそ、
「自分たちにはこういう性質があるんです。だから、こういう部分に理解を示して貰えると助かるんです。」
って
『説明してあげなければいけない。』
って思い込んでしまってる人がめちゃくちゃ多いんじゃないでしょうか。

いらんいらん!
『理解して貰おう!』
とか、
『説明してみんなの仲間に入らないと…。』
みたいに、気使ってあげなくて良いよ!自分のペースで突っ走りなよ!我が道を進み続けなよ!

って、エールを送りたいんです。

それこそ、トラクターのように
【みんなを牽引する役割】
に回されがちな人も沢山いると思うんですけど、牽引しなくて良いんですよ。自分のペースで走り抜けた方が、結果的に世の中が追い付いてくるものなので、牽引は止めて良いんです!

ファイト!私はひっそり応援してますよ!!!



『ひっさしぶりにお笑いでも見てみようかなぁ…?』
なんて思っていた流れから出会ってしまった動画で、逆にめちゃくちゃモヤモヤしてしまったから、また気分上げるために別の方法考えないといけませんね。あぁ…何か、やたらどんよりした気分です苦笑モヤモヤから若干寝れなかったし笑

フォローというか、件の動画の主役はあくまで千原せいじさんで、
[せいじさんの意見が主体]
って感じの構成、ギフテッドの人が二の次…みたいなまとまり方になってしまうのも当たり前やと、私は思います。

ただ、その動画を見た私が勝手に
『ギフテッドの多くの人を応援できる話書けないかなぁ?』
って気分になってしまっただけなので、必要な人だけ、必要なポイントだけ、受け取ってみてください笑

負けないで~🚩😀📣


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