見出し画像

人の話を聞かない


私の父もそうでしたが、私が何か(親たちにとっての)間違った行動をした際に
「どうしてそんなことしたのか?」
と、いう感じでヒアリングを開始します。

が。

父は私の言い分を聞くつもりで聞いているのではなく、

[私の考えのどこが間違っているのか、私の考えがいかに間違っているのか]

と、いう点を探る意識でしか私の話を聞かないので、その会話は私の話をヒアリングする流れにはならず、ただただ父の言い分の方に話を引っ張っていき、父の言い分を押し付けられる形でしか話は終了しません。

私が↑こういう家族の元で生まれ育ったせいで、社会に出てからも↑こういう上司と出会うことが多かったです。しかも私は親たちからの洗脳によって、親たちに上手く言い返す考え方を封じられていたため、この手の人間の相手をすること自体が疎ましく、適当に話を合わせて終わって…などと、傍若無人な人間たちを野放しにし続けてきてしまいました。



たまに、何らかのエンタメ的なところで
「人生相談」
「悩み相談」
場合によっては
「占い」
などと称して相手の悩みを聞くような場面を見ることもありましたが、そういう場面でも
『相手の話を聞こう。』
という体で話を聞くのではなく

『相手の考えのどこが間違っているのか、相手の考えがいかに間違っているのか、という点を暴いてやるぞ!』

っていう意識で話を聞いてる人間も結構いるので、
『いやいや、それじゃ相談じゃなくて尋問じゃん。』
と、ツッコミどころ満載という気分になってしまいます。

一般社会の中にもいませんか?
「悩み、聞くよ?」
「相談してね?」
と、言うので思いきって相談したら
「でもそれはさぁ…」
「いや、違うくて…」
って、相談者の悩みを聞いてあげるのではなく、相談者の問題点を指摘するだけになっている人。こういう相手に相談すると、
『やっぱり、相談しなきゃ良かった…。』
というモヤモヤしか残らなくなるので、2度と誰にも相談したくなくなります。

一方の相談を聞きたがるタイプは
『相手の考え方の中で間違っている部分を見付けて、解決してあげよう!』
という意識なので、相手の考え方の間違っている(と"思い込んでいる"部分)を指摘したことで、
『よし、自分は相手の悩みを解決してあげたぞ!』
と、スッキリしがちです。そう。ただただ相手の考え方と自分の考え方の相違点を見付けて『自分の考えになりなさい。』って誘導してるだけで、全く相談者の悩みを解決してもいないのに。そりゃあ、相手のミス(だと"思い込んでいる"ポイント)を見付けて指摘して自分側に合わせさせようとしてるのだから、そりゃあ会話した後スッキリしてるよね!お前の考えを押し付けてるだけなんだから!



『相手が上手くいかないのは、相手の考え方が間違っているからだ!』

『相手の考え方の間違っているポイントはどこだ?』

『自分の考え方と相手の考え方が違うポイントは○○だ!』

『○○じゃなくて、△△って考えれば良いんだよ!』

の、ような思考回路なのではないでしょうか。私は当人になったことがないので明確には分からないのですが、人の話を聞かない人間のそのほとんどは

『相手が間違っているに決まっている!』

という体でしか話を聞かないし、

『相手が間違っているポイントは自分と違うポイントだ!』

としか考えてないので、話になりません。

私の両親が特にそうでしたが、何故、自分たちが上手くいってる訳でもないのに自分たちと同じ考え方をするように強いるのか、私には理解ができません。結局、彼・彼女らは、
『相手がどうしたら悩みを解決できるか?』
と、いうフリをしながら
『相手がどうしたら自分と同じ考え方になるか?』
としか考えておらず、
[問題が解決するか否か]
ではなく
[どうしたらスッキリできるのか]
というポイントを重要視しがちです。しかも、"相手が"ではなく"自分が"を優先するので、この手の人間には絶対に相談すべきではない、と、私は思っています。

そうして相談できる相手が0人になったタイプです(  ̄- ̄)でも、今ではもう、何か問題事が起きても答えが自動的に潜在意識から降りてきてくれることが分かってるので、相談する相手なんて居なくても平気になっています。



私は、他人の話を聞けないようなタイプに対して、
『他人の思考の自由を奪う嫌な奴!』
とか
『悩んで傷付いてる人間の心の傷口に塩を塗る最低な奴!』
みたいな印象もあり、
『ウザいでしかない、まじ無理なんですけどー。』
って、心底拒否感を覚えるので近寄りたくありません。

ただ、そうやって
『相手の間違いを指摘してやろう!』
の、ような思想を生んだのは、義務教育の弊害である、とも私は考えているんです。

「モンスターを生み出したのは環境のせいでもあるよね?」

って。



日本の教育は特に
[答えが間違いか?正解か?]
という点を重視するものが多いので、考え方の幅が狭い人間の方が増えやすいのは仕方ない側面があると思うんですよね。

とはいえ、学問を自分の血肉とする上で大切なのは、
[何故、自分の回答(考え)が間違いだったか?]
というポイントの方で、
[【正解】をコレクションすること]
に何の意味も無いんですよ!

まぁ、世の中には
『よし!より良い点数を取るぞ!』
って、数字を意識した方が結果を求めて頑張りやすいタイプがいるのも知ってるし、何なら私自身がそっちのタイプかもしれません。ですがそこで、
『点数さえ取ってればそれで良いんでしょ。』
と、いう人間を量産してしまうのは防がないといけないんですよね。

それなのに、点数、要は結果だけに拘るような指導方針を採用してる人間が増えすぎたことで、世の中の何事においても
『それは間違いか?正解か?』
という視点でしか考えられなくなってしまった人間が量産されてしまったのでしょう。

別に、人の話を聞けない人"だけ"が悪いとは私は考えていません。



残念ながら、多くの
【相談を聞きたい人】
は、"無意識に"自分の考え方に相手の考え方を合わせようとする人が多く、まさか自分が
『相手の考え方を自分の方に寄せようとしてたわ💦』
なんて、気付くことはほぼ無いと考えた方が良いでしょう。

思考の癖を治すのはなかなか大変で、他人ではなく、必ず"自分が"
『思考の癖を治すぞ!』
と意識的に取り組み続ける必要があるのです。どんなに他人が
「あなたのその態度、相談を聞くフリして自分の考え方に引きずり込もうとしてるだけだよ!止めなよ!」
などと指摘したとしても、通じることもすぐに治るなんてこともまず無いのです。

相談したい側も、相談されたい側も、今日の話を念頭に置いて、お互いに良い意味で【話半分】位に話し合えれば、まずは【余計なモヤモヤを増やす事態】は減らせるので、まずは軽い相談話から訓練始めることで相談上手になれるでしょう。(相談する方もされる方も)

それから、もう少し具体的な対策としては、相談する前に必ず
「ごめん、聞いて欲しいだけなんだけど…」
「□□の解決方法について、何か良い案あったら教えて欲しいんだけど…」
などのように、その日の相談のテーマを先に明確に決めてから相談を始めることですね。特に

[アドバイスが欲しいのか、要らないのか]

というポイントは聞いて貰う相手に対して明示しておくと、確実に二次災害を減らせます。

相談のテーマを自分で決められるのであれば、それはもう悩んでいるとも言えないのかもしれませんよね。人は
『自分が何に悩んでいるのか分からないから悩んでいる。』
ということも多いです。そういう場合も素直に、
「ごめん、自分は今何に悩んでるのかよく分かんないままモヤモヤしてるんだけど、とりあえず聞いてみてくれない?」
などのように、
『話しながら整理したいから手伝って欲しい。』
という部分を伝えられると良いですね。



途中、
「私は潜在意識から解答(ヒント)を降ろせるようになった…」
ということも書いたのですが、こういう潜在意識からのアンサーって、"他人を介して"伝えられることも結構あるんですよ。

だから、私みたいに1人で抱え込むんじゃなくて、どんどん他の人とコミュニケーションを楽しみながら気持ちを切り替えていける人が増えると良いんじゃないかと思ってます。と、言いながら
『でもさぁ、他人に相談なんてしたくないよね~。』
って、人と関わりたくない側の人の気持ちの方が強く共感してる私でもあるので、沢山のモヤモヤの中の一部をクリアにする手助けになりそうな話を書いてみました。

【話を聞きたい人】
って、人によるけど
【頼られたい人】
でもあったりするから
[相談する]
[話す]
だけで得を積むってことになる場合もあったりするんですよね。

けど、話した後にモヤモヤする位なら絶対相談なんてしたくないじゃないですか。

そんな中で、
「じゃあ…お言葉に甘えて、少し話聞いて貰おうかな?」
って、軽~いコミュニケーションから始められる人が増えていくことも大事だと思うので、必要な人は必要な部分だけ受け取ってみてください。

勿論、自分の中だけで自分の答えを深く探究する人のことも、私はひっそり応援しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?