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【4コマ読書記録】『ドン・キホーテ』第4章

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Capítulo IV. De lo que le sucedió a nuestro caballero cuando salió de la venta

前章で宿屋の主人に「旅にはお金がいる」と教えられた後で、ドン・キホーテは一旦故郷に帰ることにする。その道中でいろいろな人に出会うのだが、だいたいドン・キホーテの側から無謀に突っかかり、喧嘩を売り、相手を困惑せる。そうして、本章の終盤でとうとう、完膚なきまでにボコボコにされる。情熱的に造ったせっかくのお手製の槍も真っ二つに破壊され、しかもその折れた槍でひどく身体を殴打され、槍は粉々になる。凡人ならここで骨と一緒に心も折れてしまうところだが、ドン・キホーテはそうではなかった。ボコボコにされている最中なお「これが騎士であるということか!」とその痛々しい体験を肯定的に感受している。そして自分が負けたのは馬が悪いからだと馬のせいにして決して自分の力のせいにはしないのである。ブラボ〜。

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