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【4コマ読書記録】『ドン・キホーテ』第1章

17世紀スペインが産み出した大傑作『ドン・キホーテ』。なんと世界で一番売れている小説とも謳われています。日本国内では「ドンキ」といえば某量販店を思い浮かべる方も多いと思いますが……。稀代のエンターティナー、作者セルバンテスの文章の面白さは、以前にこの小説の序文を読んだ感想でも書きました:

以降、原文(スペイン語)と翻訳(新潮社・荻内勝之版)の対訳読書を少しずつ進めています。1章を読み終えるごとに、twitterにもちょこちょこ感想を投稿していますが、せっかくなので今まで読み溜めた14章分を4コマ漫画で絵に起こすことにしました。

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Capítulo primero. Que trata de la condición y ejercicio del famoso hidalgo don Quijote de la Mancha.

里いちばんの郷士アロンソ・キハーノが騎士道物語に没頭して狂う記念すべき(?)第1章。しかし狂ってから(自分が遍歴の騎士であると確信してから)彼の取った行動の素早さは目を見張るものがある。たった一晩で槍を作り、兜も作り、そしてヒロインのいないヒーローなんて悲しい! という理由で、脳内ヒロイン(ドゥルシネア・デ・トボーソ)もこさえてしまった。やる気ばかりが先行して行動が伴わないダメ人間とは大違い。また仕事に着手したはいいものの、つい他のことに気が散って遅くなる人とも大違い。すでにこの時点でこの老人は凄まじい情熱と集中力を兼ね揃えた超人なのである。ゆるぎない信念! 見習いたい。

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