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【隼人】RSPL21-22 1st Season準優勝のご報告【シャドバプロリーグ】

ワクチンを接種したら驚くほど副反応がつらく、もしワクチン接種せずに感染してたら危なかったなと思いました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

名古屋OJA ベビースターの隼人です。
2021年5月から9月にかけて行われたRAGE Shadowverse Pro League 21-22 1st Seasonで準優勝しました。大変おめでたいので、ご報告させていただきます。
今シーズンは、新加入のののさん選手が5勝3敗と大活躍したこと、帰ってきたまっつ選手が1勝1敗と出番は少なかったもののチームの練習に積極的に参加し、技術の水準を引き上げてくれたことが勝因だったと思います。

私個人の試合で特に印象に残っているものは、第1節のau デトネーションSpicies選手との試合と、第4節のAXIZのGemo選手との試合です。
第1節では、出場しないまっつ選手が丸一日私の練習に付き合ってくれました。まっつ選手は乗り物ドラゴンの名手なので、まっつ選手と一緒に練習することで対乗り物ドラゴンの理解度が一気に深まり、自分よりバアルヴァンパイアvs乗り物ドラゴンを理解している人は居ないだろうというくらいの自信を持って試合に臨めました。
当時の試合前のメモと試合後のレポートが残っていたので、記事の末尾に置いておきます。古い環境の話なので、活用する機会はないと思いますが、これくらい準備して試合に臨んでいるという雰囲気が伝わると嬉しいです。
第4節では、出場しないののさん選手が私の練習に付き合ってくれました。ゲームレンジが遅いデッキを狙って送り込んだ自然オクトーロイヤルが当たってしまった相手は、序盤から展開して早いゲームレンジで試合を決める機械ネクロという一番当たりたくないデッキでした。私とののさん選手は自然オクトーロイヤルvs機械ネクロでなんとか勝つ方法を見つけられないかと試行錯誤し、1日で34試合行いました。結果は4勝30敗。自然オクトーロイヤルの勝率は12%ほどしかないことがわかりました。あまりにも極端な不利だったので、上振れを期待するしかないと開き直って試合に臨みました。前日に30回負けておいたのが効いたのか、本番はまさかの上振れ。貴重な1勝をもぎ取ることができました。チームが負けてしまった節ですが、この1勝がなければ最終成績が準優勝ではなかったので、今から振り返ると大きな1勝でした。

さて、ここまで私個人の今シーズンの印象的だった試合を振り返りましたが、改めて、チームメイトに助けられたシーズンだったと思います。マサヤ選手、さに選手、ののさん選手、まっつ選手、和真選手、そして、あるじさん、KAIさん、ありがとうございました。
また、応援してくださる皆様のおかげで、良い緊張感を持って試合への準備ができています。ファンの皆様、eつくの皆さん、パートナーのおやつカンパニーさまとヤマモリさま、チームスタッフの皆に感謝しています。ありがとうございます。

以下おまけです。

■第1節試合前メモ(バアルヴァンパイアvs乗り物ドラゴン)
・お互いにリーダーの体力を削り合うライフレース。
・《背徳の狂獣》と《バアル》を揃えることが重要。マリガンは先後問わず《バアル》、《背徳の狂獣》を探す。2コストは《ショーダウンデーモン》>《密約の吸血鬼》の優先順位で1枚のみキープ。先手の2コスト以下+《灰白の豹・アイル》はセットキープ。
・序盤の面はAOEで返りやすいのでテンポよりもドロー優先。ただし、《自由なる冒険者》→《烈覇のアルチザン・レジー》の3/3には対応したい。
・《自由を駆ける漢・スカル》を使った3ターン目4/3突進はライフレースに与える影響が大きい。
・後4《ゲオルギウス進化》6/6、または駿馬に乗って7/7が重い。《衝動の人狼・リベルテ》は回答になる。《背徳の狂獣》の横に《自由を駆ける漢・スカル》をくっつけることで《背徳の狂獣》進化しながら返せる。前のターンに《ショーダウンデーモン》を使うと《自由を駆ける漢・スカル》ではなく《凶槍の戦士》でも可。
・ライフレースの過程で自然に復讐になっていることが多いため、《自由を駆ける漢・スカル》が手札にある時はリーサル計算する。
・《デコレーションデビル》は自分ターンに1点自傷した後相手ターンに復讐を判定して4点回復で都合3点回復する。11点が14点になると1コスト+《古今独歩の大拳豪。ガンダゴウザ》+進化圏外になる。
・《銀矢の狩人》は出すよりも捨てたり混ぜたりすることが多い。1tに手札に有ってもよく考える。
・相手が《竜炎の設計士》を出しており、こちらが《銀矢の狩人》→2コストと動く場合、《銀矢の狩人》で顔に行くより、《竜炎の設計士》に当たっておく方がライフレースで得になりやすい。進化ターン前に《ゲオルギウス》を警戒して2コストで《竜炎の設計士》を踏むロスが減るため。また、《ティアマト・マグナ》が出てきて2/2が1/1になって《竜炎の設計士》に踏まれるのもケアできる。

■第1節配信アーカイブ該当部分

■第1節試合後レポート
マリガン
予定通り《密約の吸血鬼》のみキープ

1t
 何もないのでパス

2t
相手がAOEを打つのは後手4t以降なので、先4までは自分の盤面が残りやすい。《衝動の人狼・リベルテ》は自分の場のフォロワーを破壊する効果を持ち、ここで使わないと先3先4の選択肢を減らしかねないので《衝動の人狼・リベルテ》から使用。

3t
《背徳の狂獣》と《バアル》を揃えるのが基本方針。最大限ドローが進みやすい選択は《鏖殺の大悪魔》+《密約の吸血鬼》。次のターンに相手がフォロワーを出さず、こちらの次のドローが《傷無き双翼・ピユラ》の場合は《傷無き双翼・ピユラ》を出す。《密約の吸血鬼》の出しどころを失うと、1ドローが大幅に遅れることになる。

4t
ここで《バアル》を出す択は、《背徳の狂獣》に辿り着くには最短ルートかもしれないが、《背徳の狂獣》と《バアル》を揃える択としては弱い。《バアル》を温存して《灰白の豹・アイル》で《背徳の狂獣》を探したい。
最も警戒するべき動きは《ゲオルギウス》進化。《従順な駿馬》が場にないので、6/6が相手の場に立つことになる。6/6であれば、手札の《灰白の豹・アイル》で3点削ると6/3となる。《紅魔の淑女・ロゼロッティ》、《衝動の人狼・リベルテ》、《自由を駆ける漢・スカル》であれば進化権を使うことなく対処可能。《ショーダウンデーモン》になら進化権を使うことも許容範囲内。これだけ受けがあれば《灰白の豹・アイル》のドローで見つかりそうなので、《灰白の豹・アイル》と《バアル》さえ持っていれば《ゲオルギウス》進化は問題ない。《天穿の銃槍騎・ラスティナ》や《烈覇のアルチザン・レジー》が出てきた時に最大限得をする択を選択。《灰白の豹・アイル》を場に出し、《バアル》に手札を混ぜて相手ターン中のドローも狙う。(これは狙いすぎで、Spicies選手に手札情報を与えたことが後々響いた。融合まではしなくてよかったと反省。)

5t
いよいよ《バアル》を出してカードを引かないと立ち行かないかと思ったところに最高の2枚が来てくれた。考えても裏目が見つからないので素直に使う。

6t
対戦相手Spicies選手の丁寧なプレイにより、《灰白の豹・アイル》が使えない。《バアル》で5枚カードを引けば《傷無き双翼・ピユラ》が自動進化してくれるので、疾走で勝つプランに切り替えてバアルをプレイ。《鏖殺の大悪魔》と《凶槍の戦士》を引いたことで話が変わる。前のターンの《紅魔の淑女・ロゼロッティ》のおかげで復讐状態なので、ここで《鏖殺の大悪魔》から《自由を駆ける漢・スカル》を引くと大当たりになる。また、前のターンに進化権を使っていないためまだ2つある。長いゲームをするつもりはないので、ここで進化権を打点にしてしまいたい。《鏖殺の大悪魔》+《凶槍の戦士》+進化が《傷無き双翼・ピユラ》よりも勝る。

7t
相手の場に守護が出たことで予定していたリーサルが出なくなったが、デッキトップから《凶槍の戦士》を引いたことでリーサルが生まれた。何度も確認し、慎重にプレイ。
前のターンに《傷無き双翼・ピユラ》を選択していたら《ショーダウンデーモン》の効果でどちらが出るかの勝負になっていたので、前のターンの選択が生きた形になった。

アドリブ力が求められる展開になりましたが、まっつ選手との練習が自信になり、良い選択を取れたと思います。振り返ってみれば、和真選手に強いと推されなければバアルVを選択していなかった可能性もあり、今回の私の勝利はチームメイトに支えられたものでした。
まっつさん、和真さん、ありがとうございます。

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選手名:隼人
出身地:奈良県
27歳にして、カードゲーム歴20年のベテランプレイヤー。
圧倒的知能に加え、その卓越した経験をRAGE Shadowverse Pro Leagueにて発揮する。
東京大学の先輩であるあるじヘッド コーチを慕い、昨年より 名古屋OJA ベビースターに加入。
[eスポーツ実績]
・RAGE Shadowverse Pro League 19-20 2nd 個人成績ランキング2位(10勝5敗)
・Shadowverse World Grand Prix 2018 JCGオンライン予選大会 二次予選突破
・JCG Shadowverse Open 8th Season Vol.34 アンリミテッド大会 3位
・JCG Shadowverse Open 13th Season Vol.40 2Pick大会 3位
・JCG Shadowverse Open 16th Season Vol.29 2Pick大会 3位
・JCG Shadowverse Open 17th Season Vol.17 2Pick大会 3位



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