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RTキャンペーンによるコミュニティマネジメント

今回は、ハースストーンのRTキャンペーンが独特で画期的だ、という話です。RTキャンペーンをうまく応用することで、コミュニティの活性化を狙っています。​

ハースストーンのRTキャンペーン

ハースストーンの新拡張「突撃!探検同盟」のリリースまで10日を切り、界隈では以下のようなツイートを見る機会が増えました。

RTした中から抽選で1名に、「突撃!探検同盟」50パック+αが当たるというものです。
方式はいたって普通ですが、ツイートの発信者がゲームの公式アカウントではなくユーザーである、という点で異彩を放っています。
Blizzardが、自身の公式アカウントでRTキャンペーンを行うのではなく、世界各国のトッププレイヤーや配信者、動画投稿者にパックを提供してRTキャンペーンを行ってもらっています。

本来、RTキャンペーンはSNSマーケティングの一環として公式アカウントの影響力を増やすために行われることが多いですが、この例ではコミュニティマネジメントの一環として情報発信者の影響力を増やすために活用されています。
要するに、ハースストーン公式のフォロワー数よりも、コミュニティに貢献しているユーザーのフォロワー数を伸ばしたい、という意図を持った施策です。

この施策のメリット

この施策により、新拡張の宣伝を行うとともにトッププレイヤーや配信者、動画投稿者の知名度を上げることができます。

トッププレイヤーはグランドマスターズに参加している選手がほとんどです。彼らの知名度が上がることはハースストーンのeスポーツ観戦が盛り上がることにつながるので、キャンペーンを行う価値があります。

配信者や動画投稿者は、数字が伸びればそれだけ活動に専念しやすくなります。海外の場合はそれによって生計を建てられるかどうかが変わってくるかもしれません。
公式のフォロワー数が伸びなくても、配信・動画活動が活発になれば、ユーザー全体の満足度は高まるので、これもキャンペーンを行う価値があります。

同様のキャンペーンは今年の4月上旬にも行われています。

この時にはツイートに「Blizzardからの提供」という文言はなく、後から提供があることが明かされました。
同時多発的にRTキャンペーンが行われたので公式の提供なのは明白でしたが、サプライズ的な面白さがありました。

さらに発展させたRTキャンペーン

RTをすることがツイート主の応援につながる、というのもこのキャンペーンの良いところです。
当選者数はRT数に比べてかなり低く、あまり期待できるものではありませんが、RTすることで推しの選手や配信者の存在を拡散することができます。選挙に似た自己満足感を得られるのが、普通のRTキャンペーンにはない良いところです。

そういう点では、今回のRTキャンペーンの中で、特に公式キャスターとして有名なFrodanのツイートがひと工夫されていて好みです。

自分をフォローしなくてもいいから、好きな選手や配信者をフォローして、@付きでこのツイートにリプライすること。さらに好きな理由も説明すればボーナスポイント。
というような内容に変わっています。

Frodan1人の知名度を上げるだけのツイートを、推しの選手や配信者にファンメッセージを送れる場に見事に変えてしまいました。
RTキャンペーンに参加するため、という建前があるおかげで、好意を伝えるハードルが下がっているのもポイントです。
リプライなので、送られた側の知名度は上がりにくいですが、励みになることは間違いないでしょう。

Frodanはマスターズツアーラスベガスの時に、自主的に優勝者予想キャンペーンを行っていたのも印象的でした。

以上、RTキャンペーンを巧みに使うことで、公式の注目度を上げるだけでなく、特定ユーザーの知名度やモチベーションを上げることができる、という事例でした。

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